イベントレポート

ネットワークのスタッフも様々なイベントに参加しています。
できる範囲でその内容をレポートしてお伝えします。

  @ DX-5U 体験レポート (3.25更新)

主催 (財)日本障害者リハビリテーション協会
3月22日(土)10時〜17時
3月23日(日)9時30分〜17時
於 戸山サンライズ(東京都新宿区)
講師に河村宏氏(DAISYコンソーシアム会長)を迎え、二日間DAISYの現在と将来について講義と実習が行われました。

1日目午前中はDAISYの変遷と各国の現状・活用状況についての講義がありました。

【DAISYとは】「Digital Accessible Information System」というデジタル録音図書の国際標準規格の略。その目指すところは活字本を読むことに困難のある人々が健常者が読書するのと同じように“本が読める”ことで、1997年に音声のみのDAISY規格が完成した後テキストのみ、テキストと音声がシンクロする形のマルチメディアDAISYなどへ発展しました。> 【DAISYを巡る現状】学校で「自分では読めない」教科書が配布される生徒は、日本で5%、アメリカ・イギリスで10〜15%だそうです。
が、日本では障がい者に関する法律の違いからDAISY図書を利用できる対象が視障者に限られています。教科書・副教材を個人の学習使用目的に限りDAISY化することは認められていますが第三者に提供することはできないので、せっかく製作したDAISY教材を必要とする人に広く提供することができません。日本では学習障害が原因で自信を喪失し非行にはしった者が青少年保護施設収容者のうち高い割合をしめているという統計があります。アメリカでは高校までの教科書は墨字の他にテキストデータ等「全ての人がアクセス可能な状態で提供されること」が法律で定められています。
【活用状況】スウェーデンのFMLS(識字障がい当事者団体)では“One Book, One
CD(DAISY)”を目標に様々な形態のDAISY図書を場面に応じた機器を使い学習や仕事の場で利用しています。日本でもDAISY教科書を提供された学習障害児童が予習復習に活用し授業を楽しめるようになった事例が報告されています。また北海道浦河町(地震多発地域)にある重度精神障がい者通所施設「べてるの家」ではマルチメディアDAISYを利用した「津波避難マニュアル」を作成し利用者の理解向上に効果を挙げています。
【DAISYコンソーシアム】DAISY規格を管理運営する「DAISYコンソーシアム」(本部スイス)では2年に1回規格を見直し、世界中のどこでも、いつでも、いつまでも使用可能な国際標準にするために活動しています。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/daisycon/default.htm

午後は1人1台のPCを使ってDAISY図書を再生するソフト「AMIS(アミ)」の実習です。利用する人の状況によって文字の大きさ、音声再生スピード、画面背景や文字の色などが使いやすいよう変更できます。リハ協が無償で提供しているDAISY再生ソフトはこの他に「LP Player」があります。いずれもDAISY研究センターのサイトからダウンロード できます。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/index.html>
2日目午前は実習の続き。それぞれがPCでDAISY図書を聞きながら出題された問題に回答する中でソフトの使い方を復習します。
午後はリハ協製作のDAISY紹介DVDを見た後DAISYの今後の展望と課題について討議しました。
講師がDAISYを誰よりも知っている河村氏ということで、助手の濱田さん(NPO支援技術開発機構 代表河村宏)とともに豊富な知識と情報をわかりやすく教えてくださいました。
首都圏のみならず遠方からの参加者とも交流があり実り多い2日間でした。>
(事務局 居谷)

  @ DX-5U 体験レポート

「ふれてみよう!日常サポートから最先端テクノロジーまで」をキーワードに
視覚障害者のための国際情報・機器・サービス総合展
「サイトワールド2007」が
東京すみだ産業会館サンライズホールで開かれた
今年で2回目と言う事もあり実行委員の皆様と企業の皆さんの
努力と協力により、より良い情報交換が出来たのではないかと思います。
障害者の方も非常に熱心でどこの企業さんの前も一杯で大変な混雑でした。
見た、触れた、聴いた、の言葉どおり、満足されたのではないでしょうか。
来場された皆さんは情報一杯の1日になったことでしょう。
全国音訳ボランティアネットワークのスタッフも誘導、受付、案内等のボランティアとして
お手伝しました。
このような企画が地方でもどんどん開催できたら素晴しいと思いました。
(鶴岡)

@ DX-5U 体験レポート

8月27日(月)、「公共図書館に勤務する視覚障害者の会」(通称なごや会)がデジタル録音機「DX−5U」の勉強会を開きました。
音訳者のためのデジタル録音機としてはシナノケンシ(株)の「DR−1」が6月に発売されたことが話題ですが、こちらはオタリテック株式会社(本社 東京都杉並区)の製品です。
オタリテックは一般にはあまり知られていませんがプロ仕様の音響機器メーカーとしては国内トップクラスです。
「DX−5U」は以前に日本点字図書館と協力して開発したデジタル録音機「DX−5」の後継モデルです。
主な特徴は以下の通りです。

 ・カセットデッキに近い操作方法
 ・録音メ ディアはCFカードまたはUSBメモリ(推奨品についてはオタリHPを参照)
 ・音声フォーマットはPCM22050kHzモノラル
 ・プログラム/フレーズ/経過時間/残量時間をデジタル表示
 ・スピーカー付きなので録音・モニター時にヘッドホンが要らない(端子はあり)
 ・「入力」「出力」端子つきで「テープにおとす」「テープから録音」ができる

〈録音方法〉
 @「新規」ボタンを押す → 録音スタンバイ状態になる
 Aレベルインジケーターを見ながら「マイク入力レベル」ツマミで録音レベルを調節
   (白抜き数字の範囲内に)
 B「一時停止」ボタンを押して録音開始
 C間違えた時には焦らずに「始まり」ボタンを押す
 D5秒前から再生が始まり3秒前からの「ピッ」「ピッ」「ピッ」音にあわせて読み直し

デジタル録音ですので録音単位は「フレーズ」(息の継ぎ目などの無音で区切られた音節)です。モニター中に「削除」「挿入」「差し替え」する場合にはこのフレーズ単位で編集することになります。
が、テープのように時間を気にする(3秒しかないところに10秒はめ込まなきゃ!)必要はありません。これはデジタル録音の一番の魅力です。
またフレーズに3種類のマーク(見出し、ページ、誤読箇所など)をつけておくとダイレクトでその箇所に飛ぶことが出来ます。
(但しMyStudioPCなどのデイジー図書編集ソフトには反映されません)

価格は66,600円(税込69,930円)です。
なお今までのDX−5ユーザーが買い替えを希望する場合には2008年3月末注文分まで57,000円(税込59,850円)です。
(DX−5はユーザー負担でオタリテックに送る)

詳しい仕様などはオタリテックのHPへ
http://www.otari.co.jp/product/audio/dx_5u/index.html

(居谷)     

HGP創英角ポップ体"“いま、そこにある”コンテンツのユニバーサルデザイン報告
8月4日お茶の水女子大学本館で催された講演会『“いま、そこにある”コンテンツのユニバーサルデザイン』に全国音訳ネットのメンバー7名が参加しました。

 映画音声ガイドの現状として、どのように制作、提供されるのか、今後の課題など興味深く聞くことが出来ました。

日常私たち健常者が当然のように享受している映画や動画のDVD。 「情報のバリアフリー化」が提唱されるなか、視覚障害者が「バリアフリー映画」を利用できる範囲は限られた分野のものしかないといいます。

映像情報の音声化は、そうしたニーズの高まるなか、今、日本点字図書館はじめ各団体で試みや既に提供も行なわれているようです。

映像に音声ガイドを付けるには、著作権の問題、制作費の事など難問山積のようですが、パネラーの先生がおっしゃった「今ある状態の中で出来る事は一杯ある」との言葉。私たち音訳ボランティアにとっても書物を音声化するだけでなく、映像の音声ガイドも取り組めるという拡がりを感じました。(今回の企画を紹介してくださった浜松の音訳者Tさんもすでにこの活動に参加しています。)

又聴覚障害者が見る映画は洋画が多いとか、邦画には字幕がつかないからわかり難いなどの事例発表もありました。視覚障害者、聴覚障害者共に向かう壁の厚さを痛感しました。

情報のバリアフリーを目指して、出来ることから取り組もうと、改めて思いを強くした有意義な会でした。(大田)
特別支援学校イベントへ参加

☆☆☆ 横浜市立盲特別支援学校 
         録音図書デイジー化への取り組み

    に参加してきました。内容を次の通りご報告いたします。
             文責 NPO法人デイジー横浜・居谷

1.2007年度を「デイジー図書取り組みの年」に
 横浜市立盲特別支援学校では今年度(2007)を「デイジー図書取り組みの年」と位置づけ生徒・教員・保護者を対象にデイジー図書の普及啓発事業を実施しています。
 その理由としては
 @社会全体のデジタル化への移行
 A「点字が読める視覚障害者」の減少
 B国家試験のデイジー受験の可能性
などがあげられます。
 このような事情から、横浜市立盲特別支援学校ではNPO法人デイジー横浜に協力を要請しました。
 NPO法人デイジー横浜はデイジー図書製作と同時にデイジー図書の普及啓発のため「再生機器説明会」「デイジー図書製作の講習会」を行っています。
 
2.生徒・教員に実施、保護者にも
 4月から7月現在までに個人講習7回9名、集団講習6回20名を実施しました。
 内容は受講者のレベルに合わせて基本的な取り扱い方から録音・編集方法、録音データのパソコンへの取り込みまで幅広いものでした。
 今後は9月に保護者を対象とした「デイジー図書の概要、再生機器の取り扱い説明」を予定しています。 
 

3.NPO法人デイジー横浜としての姿勢
 本会はデイジー図書製作を主たる活動としておりその方面において横浜市立盲特別支援学校をサポートしています。
 本来再生機器の取り扱い説明は製造会社あるいは販売代理店の仕事であると考えますが、人員不足などの事情から利用者に十分なサポートが出来ていないのが現状です。
 利用者を第一に考え且つ本会で製作したデイジー図書を存分に活用していただくためにも今後も機器の取り扱い説明会を行っていく考えです。
 学校等教育施設においても自立活動等教育課程上での取り組みを期待しています。

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