音ボラネット設立当初から、切っても切れないご縁の図書館との連携を、模索し続けてきた身としては、何とか1日も早く形あることができないかと悩んでもいました。
多くが、「ボランティアとの連携ねえ、難しいなあ」と。
更には今でも、「職員が録音図書を製作できるわけでもないのに、ボランティアというと一段低く見る人たちがいる」と言ってくる人たちがいて、嘘みたいと思われる向きがあるかもしれませんが、「ボランティアの地位の向上を図ってもらいたい」という要望があるのです。
決して決して録音図書が足りているわけではないのです。仲良く協力しあわなければならないのですよね。
そんななか一人、「おっしゃるとおり」と言ってくださったのが、新宿区立戸山図書館の大城館長でした。着任以来、その努力の結果、音訳依頼が一気に増えて、自館の音訳者だけでは足りず、音ボラネットに協力要請がきたのです。図書館連携プロジェクトとして、今年度もまた協力関係が続きます。
更にその館長から、こういう協力体制が他の地域でもできないかと提案がありました。
戸山図書館は図書館流通センター(TRC)運営館です。TRCが受託する全国の図書館と地域の音訳ボランティアとの連携が実現するかもしれません。
クリアすべき課題もあるでしょう。すんなり行かないかもしれません。
でも全国の地域ボランティアや社会福祉協議会で活動しているみなさんが製作した録音図書が、全国展開でき、一人でも多くの利用者の手元に届けられる道が開けるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。