読書バリアフリー研究会~電子図書(マルチメディアDAISY図書)は特別支援を受ける子どもたちに読む喜びを伝えられるのか~が、東京都多摩教育センターで開かれました。
午前中はどうしても抜けられない用があって、行けたとしても午後の部になるし、会場は遠いしと迷っていました。
しかし、お昼もそこそこに駆けつけてみるとやはり、参加してよかったと思いました。
各特別支援学校の先生方の取り組みが報告されました。
すべて肢体不自由のある子どもたちが在籍する学校です。
本をめくることが難しい子どもたちです。障害も軽度から重度まで、さまざまです。
子どもたちの学ぶ意欲を引き出し、自立と社会参加に向けて、先生方は頑張っています。
大雑把にいうと、絵のきれいなもので、読みが「演劇調」で歯切れがよく、ワンセンテンスが短いもの、更に5分くらいの長さのもの、がよいというのが、一般に共通することのようです。
今回は肢体不自由の子どもの様子でしたが、今や普通校の1クラスに2人はいると言われている学習障害の子どもたちはまた、別です。現場の先生方は、忙しすぎて、興味や意識のある先生や機器の操作に詳しい等の一部の先生にお任せで、必然的にその先生が異動や退職でいなくなると、せっかくの取り組みがそこで、途絶えるということにも繋がりかねない切実な現状もあります。
そこで校内の先生方へのDAISYの講習会から始めなくてはというのも大変なことだと思いました。
ここで地域の図書館やボランティアとの連携もありだと思うのですが。
ところで、矢部さんたちがまとめられた、マルチメディアDAISY図書「わいわい文庫」活用術3を読むと、少ないながらさまざまな取り組み、そしてその成果等を知ることができ、嬉しくなります。
私たちも音源の提供だけでなく、もっと多くのさまざまな障害のある子どもたちにマルチメディアDAISY図書が活用されるように、身近な図書館や学校関係者に、こんなのがありますよと、伝えていきたいと思いました。
いつも力強く、心強い応援メッセージ、ありがとうございます。これからも細々と事業を続け、障害のために紙の本では読むことが難しい子どもたちへ、読む楽しさを提供してまいります。どうぞ変わらぬご支援を、お願い申し上げます。