2017年度も、伊藤忠記念財団マルチメディアDAISY図書「わいわい文庫」への音訳協力が決まりました。
全国の音訳協力者のみなさま、今年度もよろしくお願いします。
また、財団が2015年度に主催した「読書バリアフリー研究会」の受講生のうち29名が校正ボランティアに協力。この分野でも会員のみなさんが応援を惜しみませんでした。重ねてお礼申し上げます。
この活動も6年目に入りますが、やはり編集には大変ご苦労なさっています。読み手の違う複数の作品を1枚のCDにまとめるには、ある統一性が必要です。
特に音量の問題です。指示は出されているのですが、時として音量に幅がありすぎるものがあります。ご存知のように、低すぎるものを上げると、どうしても他の雑音も引っ張ってきてしまいます。
したがってノイズが多く、聴きづらいということになります。
ヘッドフォンで聴く子どもたちも多いそうですから、よりクリアな音が求められます。
さて、4月から「障害者差別解消法」がスタートしました。
この法律によって公共団体は、障害のあるみなさんへの「合理的配慮」が義務づけられます。
そのために、教育委員会や図書館からの問い合わせが多くなっているそうです。喜ばしいことです。
どんなに素晴らしい「わいわい文庫」でも、広まっていかないことには、どうしようもありません。
私たちも音訳等の協力はもちろん、身近な図書館職員のみなさんや、特別支援学校はいうに及ばず、通常学級の先生方にも、ぜひお知らせしていきたいと思います。
さてこのホームページにも、2017年度に実施予定の伊藤忠記念財団の「読書バリアフリー研究会」の日程をアップしています。先ずは音訳者自身が学ぶことから始め、次に情報発信してほしいと思います。
そういえば、那須塩原市の松木さんたちは、会場の手配、広報等への掲載、ポスター・チラシの製作など図書館やボランティアセンターの全面的な協力の元、市内の図書館で「わいわい文庫体験会」を開いています。すごいですね。こういう活動も広まっていくといいです。
保護者も先生方も図書館の職員のみなさんも、まだまだマルチメディアDAISY図書について知りません。
すべての子どもたちの笑顔のために頑張りましょう。
皆様のご協力のおかげで、今年も900ヶ所以上の学校や図書館に、わいわい文庫をお届けすることができました。心から感謝申し上げます。今後ともご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。