『常用字解』音訳プロジェクトの山内薫(元墨田区立ひきふね図書館)氏、岡田健嗣(漢点字羽化の会) 氏から音訳者募集の依頼がきました。以下原文を掲載いたします。ご協力をお願いいたします。
2011年6月7日(火)に開催された全国音訳ボランティアネットワーク第3回総会の席上、「『字解』音訳プロジェクト、ご参加のお願い」というチラシを配らせて頂いてから、早くも8年の歳月が経過しました。この間、東京近辺の複数の音訳グループの方々の協力を得て、漢字の辞書『常用字解』(白川静著、平凡社)の音訳という作業に取り組んで参りました。8年の歳月を費やす中で、ようやく音声化に取り組みはじめ、完成への見通しを得ることができるようになりました。しかし、活動開始から時を重ねておりますうちに、ご参加の皆様のご都合によって、活動できるメンバーが、減少して参りました。そこで再度、新たにご参加いただける音訳者を、募集することに致しました。有志の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
今回の音訳は以下のように字形を説明することや漢字を識別するための『岡田メモ』を採用すること等によって「漢字の辞書を読む行為を音声で表現すること」をめざします。そして3名の視覚障害者が聴読による校正を行うことによって「漢字の辞書を活字で読むよりも、より深く読み込む作業」をめざす、音訳の新たな可能性を広げる活動であると自負しています。是非ご参加下さい。
読みに関する約束事の一部 1.全ての漢字を識別するための『岡田メモ』の採用(全ての漢字を「訓読み+もっとも 相応しい音読みを使った熟語」で表し識別する) (例) 音→おと・おんがくのおん 訳→わけ・ほんやくのやく 2.中途失明の方も漢字の形を空書きできるような字形の説明 (例)維の字形説明 糸偏の右側に隹(ことりのしょうけい・ふるとりのすい)。隹[スイはノ一の一の左につ けて縦棒、一の下、縦棒の右側につけて漢数字の三、一の上中程に小さなカタカナのノ、ノの下に続けて漢数字の三の下の横線を止めて縦棒。] 3.その際頻出する記号の読みを定める ノ一(のいち)、攴(とまた)、殳(るまた)、攵(のぶん)・・・・・・等々 なお、『岡田メモ』は「横浜漢点字羽化の会」のホームページ(www.ukanokai-web.jp/)に解説とともに公開されています。 漢字の説明に関心のある方は是非ご覧になって下さい。 |
ご協力頂ける方は、2019年7月1日(月)(午後13時30分~)に墨田区立ひきふね図書館で開かれる字解プロジェクトの会合に参加して頂ければ幸いです。(以後、年に数回会合が開かれます) 墨田区立ひきふね図書館 東京都墨田区京島1-36-5 TEL 5655-2350
会員間のやりとりはメーリングリストで行われています。6月23日までにメールアドレスをお教え頂ければ、文章化した実例をお送りします。
*参加申し込み、問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いします。
山内薫kitarow07@yahoo.co.jp 岡田健嗣okada̲tr̲eib@ybb.ne.jp