2泊3日で大阪に行ってきました。
そもそもは、2日間にわたる、日本図書館研究会(日図研)の第65回研究大会に参加するためでした。
日本図書館協会(日図協)は、馴染み深いところですが、お粗末ながら日図研は知りませんでした。
多くの図書館員と図書館協会者が集い、協力し合って研究と実践の融合を目指して活動しています。
初日には、個人とグループに分かれた研究発表。
2日目には、「読書バリアフリーと図書館」と題したシンポジウム。
関西における「読書バリアフリー」の動向に興味がありました。
どうせなら初日も覗いてみようと2日連続の参加となりました。
何と何と、大学の先生方(研究者?)の多いこと、さらには、富山、福井、新潟、東京、福岡など遠方からも多数。
さて初日のグループ発表、日本点字図書館立花館長の「点字・録音図書提供と著作権法の改修 点字図書館における1970年以前の実態についての具体的検討」を大変興味深く伺いました。
点字図書館でも点字・録音図書の製作に当たり、著作権者に許諾を求めていた時代がありました。
ほとんどの人は、許諾葉書を返送してくれます。でも許可でも不許可でもなく、葉書が戻ってこない例が40%近くあったようです。
これは、その作品が録音図書として製作出来なかったということです。
当時は自著を「声に出して読まれることを想定して、書いてはいない」というように、声で表現されることへの不安が大きかった時代です。
こういう歴史を経て、今の私たちの録音図書製作があります。
改めて著者へのリスペクトを忘れず、心し丁寧に製作していかなければならないと、考えさせられる発表でした。
初日の夜の交流会は、大変有意義でした。
2日目のシンポジウム。読書バリアフリーがなかなか浸透しないなか、西でも東でも、大都市でも地方でも、このような企画が開催されることを期待します。