筑波大学附属視覚特別支援学校(以下、附属盲)での「視覚障害児のための科学へジャンプ地域版フォーラム2024」に参加しました。
先日のEテレ バリバラをご覧になったみなさんには、この学校の卒業生で、早稲田大学先進理工学部へ進学した天川さんの頑張りと早稲田大学の奮闘が、短時間ながらも伝わったことと思います。
天川さんは、附属盲で「科学へジャンプ」を経験した方です。
この附属盲での学びがなければ、天川さんの理工学部への受験も、もしかしたらありえなかったかもしれません。
それほど、「科学へジャンプ」は、視覚に障害のある子どもたちにとって、特別な意味合いを持つものだと思います。
さて今回は、先ず「神奈川県立 生命の星・地球博物館」の田口公則先生です。
「科学へジャンプと博物館の間でユニバーサルな問いを探る」と題してのお話しがありました。
次は、國學院大学教授で元「新潟県立歴史博物館」の山本哲也先生です。
「ワークショップ『縄文時代は科学の始まり?』は試行の連続」でした。
山本先生のお話しの中で、新潟県唯一の国宝は火焔土器だと、教えていただきました。
子どもたちの学びの後追いをしながら、ワクワク感あふれるひと時でした。
田口先生の盲学校での理科授業についての以下の言葉、特に印象に残りました。
「少人数による徹底的な観察学習、触察による観察の共有、そして言葉による綿密なコミュニケーションが、不可欠なこと。教師は生徒一人ひとりの観察の様子を丁寧にフォローアップしながら、言葉を通して理解を深めていく。この共感と対話を重視した学習スタイルは、科学的思考の育成に不可欠な要素を含み、理科教育の本質を体現していると実感した」
このたびも、さまざまな気付きがありました。
毎回お誘いくださり、感謝です。
ありがとうございました。