9月の下旬あたりに、当方のホームページに「講演会開催のお知らせ」を載せてほしいと、NPO法人中野区視覚障害者福祉協会・りんくる中野の方から、メールをいただきました。
問題がありませんので、情報をアップすることに。「日本点字図書館館長に聞く デジタル化以降の取り組みと展望」とありました。興味をそそられましたので、早速申し込みをしました。
当日は生憎の冷たい雨の一日でしたが、事務局の大田と参加しました。天野館長のまとまったお話を伺うのは、ずいぶんと久しぶりです。
最もご本人も、館長になって、会議や事務処理に追われていると。
「今までの日点の使命と役割は視覚障害者限定だったが、今後はその他の障害者にもサービスを広げていかなければならない。今までのやり方、有り様では間に合わない」
更に、すでに日点では、マルチメディアDAISYやテキストDAISYの製作が進行中ですが、
「機械でできることは機械に任せる。人間にしかできないものは、人間がやる」、「小説やエッセイは、合成音声がいい、ビジュアル系のものは、人間がいい」というようなお話を、とても興味深く伺いました。
ここにきて、シナノケンシ(株)から12月末には、マルチメディアDAISYやテキストDAISY製作ソフトが発売されるとあって、この世界もまた、大きく様変わりする予感がします。
「全体の要求、ニーズに対応するためには、日点だけでは完結できない」という天野さんの一言が、耳に残りました。
そして、「日点は、いつも一等賞でありたい」と。天下?の日点館長の心意気を感じました。
私たちのような単なるボランティア団体では、とても太刀打ちできませんが、できること、例えばコーディネートの立場ということは、これからも大切にしていきたいと思います。
「学習障害のお子さんのために、理数のマルチメディアDAISY教科書の提供を行っているが、これは音ボラの集まりに、職員が参加したのがきっかけ」とおっしゃっていました。
ひとつの出会い、きっかけが、子どもたちの学びを支えている。
嬉しいことです。