4月22日、当音ボラネットの運営委員による定例会の後、マルチメディアデイジーへの音訳者の取り組みということで勉強させていただきました。 ハートフルブックスの佐藤さん、調布デイジーの牧野さん、日本障害者リハビリテーション協会の野村さんにお越しいただきました。
委員の大半は画面もみたことがないという状況です。今回はとっかかりの一歩ということで、いい機会を与えていただきました。
視覚や聴覚に問題があるわけではないのに、読むことが困難な人たちがいます。主にディスレクシアと呼ばれている人たちです。特に子供の場合、教科書が読めないのは致命傷です。これに対して有効な手段が、マルチメディアデイジーということです。
テキストと音声からなる、音声の部分で、音訳者がお役にたてるのです。マルチという言葉を聞いただけで、まだ多くの人は、引いてしまうと思います。しかし、音訳者がマルチの操作からすべて一人でやるのではなく、音声の部分を受けもてばいいのです。分業です。
著作権法の改正に伴い文化庁に申請をし、認定された法人格を持つ施設が少しづつ増えていることも背景にあってか、マルチに取り組みだしたところが増えたのでしょうか。
音ボラネットへ協力依頼の打診が複数きています。まず、私たち事務局できちんと理解したうえで、読み手の募集ができるようにしないといけないと思っています。今は教科書作りが優先ですが、必要なものは、他にもあります。絵本や物語も成長の上で欠かせない心の栄養です。
調布デイジーの牧野さんが、子供たちのために、音訳者の力を貸して、と言われていたのが強く心に残りました。