No.142 「民法総則」音訳報告

引き受け手のない依頼のその後です。引き受けてくれた名古屋YWCA音声訳グループの堀尾さんからの報告を承諾を得て、ここに紹介致します。

まず、依頼者のNさんからの「活動に負担のかからないように音訳していただければ」の控えめな一言に、読みたいものをなかなか読めない実情を感じました。勉強のためということなのでなるべく早く読み上げたいと、グループで読み手を募ったところ、法律書は初めての2人を含め5人が手をあげてくれました。

初めに著者伊藤真氏から著作権の許諾を得ました。他にも読みたい方がいれば、貸し出しができます。 この本は司法試験等の受験者のための学習書です。わかりやすくするための工夫がされ、効率的に学習できるようになっています。そのため、チャート・図表・色刷りなどが1ページに何か所もあります。また、欄外には、8種類の項目があり、一目で本文へのアクセスができるようになっています。

初めに読み方のマニュアルを作成。3月から音訳開始。4月初めに分担箇所を持ち寄り一冊の本にし、16日には、CDを発送しました。

「早速、聴いてみました。単に本文だけでなく、色刷りの部分や図の説明など、細かな部分まで読み込まれていて内容が十分理解できます。はっきり、丁寧な読み方ですごくわかりやすいです。とても嬉しく、感動しています」と、Nさんから連絡がありました。

私達こそ、嬉しく励みになりました。 音ボラネットのデータベース化への取り組みはぜひ実現したいですね。今回の私たちのデータも活用してほしいと切望します。

私たち音ボラネットの大きな役割の一つに「コーディネートの場」があります。利用者と音訳者がつながった例として紹介させていただきました。いろんな気づきを与えてくれた出来事でした。

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