今、世の中では、災害やボランティア情報に大変関心があって、インターネットであちこち調べている人が多いようです。PDFファイル変換について書いた、私の拙文を見てくださった二人の方から、連絡をいただきました。
「こんなやり方があります」「私でもお役にたつことがあれば」と。お一人は、「音訳」という言葉を初めて知ったという方です。本来、見てくれているはずの音訳者からではなく、一般の方からの反応だったことに、正直、驚きました。同時に大変ありがたく思いました。
早速、依頼者と協力者にも伝えました。しかし、私たち見える者にとって「わかりやすく、見栄えのよい資料」を、視覚に障害のある方たちが、耳で聴いて理解できるようにすることは、簡単ではない作業のようなのです。以下、協力者の大木さんからの報告です。
厚労省のHPで、ほぼ毎日出されている「東北地方太平洋沖地震の被害状況と対応について」をウオッチしています。文書のテキスト化で一番困っていることは、肝心な毎日追加される部分にアンダーラインが入っていて、これをOCRソフトが読みとれず、手打ちしなければなりません。手間取っています。
同時に依頼者の藤原さんは、厚労省に、追加変更部分にアンダーラインではなく、別の何らかの記号で表示するよう要望しています。何とかあと10名くらい、実際の作業をしてくれるボランティアを探してほしいと。被災地の視覚障害者の方々から情報を送ってと言われているそうですが、希望に応えられない現状だそうです。
パソコンに強い学生さんも歓迎です。みなさん、お力をお貸し下さい。これも、大切な災害支援の一つです。ぜひよろしくお願いします。