7月に定員オーバーで、受講できなかった方のために、再度、読み書き支援員の養成講習会が、品川区で今月17日〜18日に開催されます。8月22日の衆議院議員会館でのシンポジウムの参加者の中からも、ぜひ勉強したいという方が何人もいて、関心の高さに嬉しい悲鳴をあげています。
しかし、この講習を受けた後の受け皿が、用意されているわけではありません。唯一、東京都障害者福祉会館で行われているものがあります。1983年に「視覚障害者日常生活点訳等サービス事業」として開始されたものです。予約制で1コマ1時間半の単位で利用できます。
点訳・音訳・墨字訳・対面朗読をする、都内ではただ一つの施設です。ここまで出向ける人はいいでしょうが、出向けない人へのサポートはとか、予約制なのでいつでもというわけにはいかないということもあり、利用者にとって、ほんとうに使いやすいサービスになっているのかなと思ったりします。本来、資格を持った支援員が常駐して、サービスを行なうというのが、理想でしょうが、今すぐにというのは、無理です。しかし、体制が整うまで待っているわけにはいきません。
都内の音訳ボランティアからの情報です。ある所では、視覚障害の方から、地元の社会福祉協議会にプライベートなものの代読の依頼がありました。社協から、協力依頼があったのは、点訳グループにです。音訳グループも活動しているのですが。
またある所では、依頼があれば、図書館の職員が、最寄りの駅まで利用者を送迎しているそうです。しかし、いずれも広報されていないので、利用者の多くは、このサービスを知らないということです。
とりあえず今は、さまざまな形があっていいと思います。ないよりはまし、ですから。しかし、利用者が安心して、このサービスを受けられるように、最低限のルール作りは、必要です。
第一に、守秘義務の厳守です。そして、サービスを行っていることを周知させることです。現状でのベストな形を、何とかみつけたいと思います。マンパワーを何とか、次に繋げていきたいと思います。
みなさんの地域の取り組みを、ぜひ、教えてください。