ここで何度か、書いてきましたが、読み書き(代読代筆)支援の話題です。
まずは、そこに行けばサービスが受けられるという場所の確保が、必要です。しかし、その場所まで、出てこられない人のためには、訪問サービスも考えなくてはいけませんが。
さて、場所ですが、どこでもいいというわけではなく、わかりやすく、安心感のある所が、ベターでしょう。
だれでも、すぐ思い浮かぶのは、公共図書館の対面朗読室の活用ではないでしょうか。
近年、対面朗読サービスを希望する人の減少によって、場所(部屋)は、あっても使われていない現状があります。
ある図書館では、対面朗読室は作りました。しかし、使うつもりは、ありませんと。空いている部屋の有効利用は、考えないのでしょうか?
図書館に尋ねると、「これ以上、仕事を増やせない」といいます。場所さえあれば、私たちのマンパワーを利用して、何とかしますと、提案しても難しい。なるべく現場の負担を減らすには、とりあえずの案として、毎週一回、曜日を決め、時間も半日とし、予約制にはせず、支援員(サービス提供者)は、利用者が、来ようが来まいが、待機しているというような形は、どんなものでしょうか。
読み書き(代読代筆)支援を必要としている人がいるのに、その現状は、お粗末としかいいようが、ありません。何とかみんなで、道を開いていきたいものです。
つい数日前、那須塩原市の松木さんから、こんなメールが届きました。
読み書き支援グループ「アイ・サポート那須」を立ち上げました。3月21日に、発足総会を開催。会員募集から半年間、ボランティアセンターを中心に打合せや、学習を重ね、読み書きだけではなく、ガイドヘルプやパソコンサポートなど、広くニーズに応えていこうと12名でのスタートとなりました。
まだまだ学ぶこともたくさんあり、会員拡大も図っていかなければなりません。しかし、まずはスタートさせて、活動しながら、充実させていこうと、みんなで確認しあいました。
東北大震災後の音ボラのHPの読み書き支援記事から始まった小さな波紋が、少し大きくなりました。より大きな波になるように、みんなで頑張ります。と。
松木さんたちには、心からのエールを送ります。
読み書き支援の活動に賛同しつつ、明確な受け皿がないまま、迷い悩んでいる多くの人たちへの、一つの指標となることと思います。身近な実践例が、増えることを祈ります。