社会福祉法人視覚障害者支援総合センター主催、「競い合い、助け合うコンサート2012―羽ばたけ視覚障害音楽家たち」が、無事終わりました。
このコンサートは、同センターの高橋理事長の「こだわり」と「思い」によって成り立っている、と言っても過言ではないと思います。
若き視覚障害音楽家が、どんなに力があったとしても、「発表の場」がなければ、誰の目にもとまりませんし、広く世の中に知られることはないでしょう。
高橋理事長は、チャレンジとチャンスの場を作るために、頑張っています。
私は、その「思い」に賛同した一人で、ほそぼそながら応援してきました。
実行委員となり、話し合いの場に加わり、当日のお手伝いもやっています。
しかし、私の最大のお役目は、チケットの売りさばきだと心得ています。
どんなに素晴らしいコンサートであっても、集客がままならなければ、成り立たないわけです。
私たちは日頃、音訳という一つの行為を通して、視覚障害者のお手伝いをしています。
そして、その中のわずかな音楽家の卵たちを、応援することも大きく捉えれば、私たちの活動の一つだと考えています。
日にちが限定され、無料でもありませんから、全員参加はありえません。
しかし、毎回、一人でも多くの方に参加していただければと思うのです。
昨年から、ペアチケットができました。ご夫婦で、友だち同士で、親子で、また私たちの利用者と一緒に参加すると、一人2000円にも満たないのです。
今回初めて参加してくださった、府中のTさんはご主人と、長年辞書作りに携わってこられたSさんは、お仕事仲間と、国立のKさんは、めったに会えないお友だちと、地元杉並のAさんは、福祉関係の方と、そして当音ボラネットの事務局のいつもの面々、ことに島村さんは大先輩のAさんと、利用者さんを複数、数珠つなぎのようにして参加してくれる猪俣さん等々です。
中でも感動的だったのは、「まだチケットはありますか」と、当日の朝メールをくれた那須塩原の松木さんです。
都内のお嬢さんと生後6か月のお孫ちゃんを連れて参加。
事前に主催者側には、了解をとってはいましたが、途中ぐずってもと、入口の側の席へ案内。
音色に魅せられたのか(松木さん)全くぐずらず、お嬢さんも、しばらくはコンサートは、無理とあきらめていたそうで、喜んで帰られたとか。若々しいソプラノ、二本のフルートによるハーモニーに、心癒されたようです。
我が家の愚息も、先輩二人を案内。初めての経験だったそうで、参加して良かったと言ってくれていたそうです。
若い人にこそ聴いて欲しいし、視覚障害者の置かれている現状のようなことも、少しでも理解してもらえると、いいですね。このほかにも、いつも協力、応援してくださるたくさんのみなさまに、この場を借りて、お礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
那須の松木です。
そんなふうに思っていただいて恐縮です。午後入っていたサポートがキャンセルになったものですから、急にお願いしました。
素晴らしい声や音色に浸ることができとても良かったです。
ご配慮ありがとうございました。
理事長や会長の言われるように、発表の場継続して応援したいですね。こちらのリスナーにも生の音楽を聴きたいといわれる方もいます。地方でも開催したいものですが、集客が懸念されます。
かみさんが車いすのシンガーソングライター森圭一郎ライブのお手伝いをしています。毎年開催、最初は参加者少なく大変だったようですが、今はファンも増え、盛況のようです。ライブのやれる喫茶店等でやっているので100人ほどが限度のようです。ちょうど同じ日、こちらでもヤングに人気の「SHOZO」でこのライブでした。
地方でも今回のようなコンサートを規模縮小で開催したいものです。大都市以外で、今回のようなコンサートをしているグループありませんか?ノウハウ教えてくださーい。