楽しい催しに参加しました。
発達障害への理解を深めるための映画と講演の集いです。
NPO法人みなと障がい者福祉事業団主催のドキュメンタリー映画「ディスレクシアな日々ー美んちゃんの場合」の上映と講演です。
まず、港区ですが、ディスレクシアを持つ人の啓発、サポートとネットワークを目的として設立されたEDGE(エッジ)の事務局があるからでしょうか、取り組みが進んでいると、主催者の挨拶を聞いて、感じました。
映画は、視覚障害の方たちのために、音声ガイドがつけられました。
美んちゃんは、留学先のイギリスでディスレクシアではと、指摘されました。
見た目もおしゃべりも普通。友達もたくさんいる。でも、読み書きに困難さがある。書類や報告書を作り、本を読むことが、大の苦手。
やっと就職しても、次々にクビになる。
思えば、子どもの時から、どんなに頑張っても成績が上がらなかった。問題はわかっていても、読み書きに時間がかかったり、文字の間違い、うっかりミスが多かった。
また、一番身近かな理解者であるはずのお母さんが、娘(美んちゃん)の障害を認めたくなかったがために、対立したりと、なかなか厳しい現実のなか、それでも美んちゃんは、負けない。明るく前向きに生きています。
そして、障害者によるビジネスプランコンテストに応募し、渋谷区代々木に「ユーロ・デリ」というお店を、持つまでになりました。
プロ級のヘアメイクのアルバイトもしています。
何しろペーパーテストが苦手なので、なかなか資格がとれません。
さて、美んちゃんが言っていました。
「私は自分の障害の正体がわからないまま、大人になった」 「小さい時に、自分の障害がわかり、それなりの支援があれば、もう少し違っていたかも」と。
ここでもやはり、当事者の生の声を聞くことの大切さを再確認しました。
ところで現在、小・中学生の6.5%が、発達障害を持った子どもと言われています。
現在私たちも、そういう子どもたちのために、ささやかですが、マルチメディアDAISY図書の音源を提供しています。この活動を通して、もっともっと学習障害への理解が広がらないものかと思っていました。でも、どなたかが言われていましたが「ディスレクシアに風が来ている」と。同感です。
ディスレクシアが取り上げられるようになりました。そして、当事者や保護者、支援者が一緒になって、もっともっと大きな風を吹かせないといけないと思います。
重くなりがちなテーマの催しですが、美んちゃんのパーソナリティーのおかげで、とても楽しい一時でした。
この催しを紹介してくれて、一緒に参加したIMDプロジェクトの佐伯さん、和田さんと、美んちゃんのお店で、売っているパウンドケーキを買い、美んちゃんの笑顔に送られて家路につきました。
久しぶりにHPにアクセスしました。会員の皆さんが、寒風のなかを休むことなく活動なさっている様子が伝わってきて、頭が下がります。
藤田が行くの美んちゃんのお母さんが病気を認めたくなかった気持ちも痛いほどわかるし、それが美んちゃんをいっそう追い込んでいってしまうことも辛い話ですね。
でも、ディスクレシアを知らないでいる社会の責任は、もっと大きいと思います。
美んちゃんは、ご自身、イギリスで指摘されて、はじめて知るわけでしょ! 結局、日本社会の理解度が遅れていたんですね。
皆さんの日々の頑張りも必ずそうした社会啓蒙、啓発につながっていると思いますよ。大変でしょうが、お身体に気をつけて、頑張ってください。何もできませんが、気持ちはいつも応援をさせていただいています。
代々木へ行ったら、美んちゃんのお店に寄って、パウンドケーキを買いたいとおもいます。
畠山さん、投稿拝読しました。(ときどき登場してくださるといいなあ)
先ほど、世界3月号編集を完了し担当者に送信し、ほっとしてHPを覗いたところです。
ディスクレシア、私もこのHPで初めて知って、マルチメディアデイジーと合わせて、少し聞きかじりました。たくさんの人に理解してほしいですよね。
当地でも取り組んでいる学校もありますが、全く知らない学校が多いです。啓発を試みているのですが・・・・・
映画、私も見たいのですが、まだDVDは出ていないようですね。
HPでいろいろ勉強させていただいています。
いつも感謝でーす。
松木さま
月刊「世界」編集お疲れ様でした。
ディスレクシアも少しずつメディアでも取り上げるようになりましたが、まだまだですね。
私も小学校に学習支援ボラで入っていますが、マルチメディアDASIYの情報までは浸透していないのが実状です。ぜひ、デモをやってみたいと思いますが、先生の関心を引き出すことから難しいです。
以前お聞きした、松木さんの学校への投げかけは、お見事!です。
畠山森国さんへ
早速の「藤田が行く」への書き込みありがとうございます。
正直、書くことが、得意ではありません。
でも、オーバーにいえば、社会的責任などということを考えながらも、一人でも多くのみなさんに、知っていただきたく、書いています。
それだけに、メールをいただけることは、大きな励みになります。
ありがとうございます。
さて、美んちゃんのお店のパウンドケーキ。
とっても美味しかったです。
美んちゃんは、何十種類ものスパイスを使った多国籍風のお弁当を作っています。
パウンドケーキやクッキーは、ほかの障害者の方たちが作ったものを取り寄せ販売しています。
美んちゃん曰く、「日頃、お世話になっているせめてもの、お返し」だそうです。
その心意気がまた、応援したくなります。
まだまだ寒さが続きます。
畠山さんも、どうぞお身体、大切になさってください。