藤田が行く‼No.543で紹介されている瞽女唄の広沢里枝子さんが
NHK Eテレに登場いたします。
1月16日(火)午後8時から
番組情報はこちらです ↓
見逃した方も1週間
NHKプラスでも視聴できます。
藤田が行く‼No.543で紹介されている瞽女唄の広沢里枝子さんが
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昨年のことで恐縮です。
昨10月、長野県視覚障害者福祉協会主催の音訳ボランティアセミナーに参加した折、「うちの会にも来てくれますか」と声をかけられました。
そして正式に、塩尻朗読ボランティアグループから、講演依頼が来て、12月半ば、粉雪舞う塩尻駅に降りたったのでした。
広報とプライベート録音図書製作が主な活動のようです。
これからの会の行方、運営を前向きに考えたい人たち、現状維持でと考える人たち。
まあ、どんなに熱心で活発に活動している会でも、大なり小なり温度差はあります。
特にこちらの会の若手や意識の高い人たちは、悩んでいるように見えました。
私に与えられた演題は、『全国の音ボラネットの会員の状況からみた「塩尻朗読ボランティア」の活動に提言する」というものでした。
⚫︎利用者を増やすには ⚫︎会の中の一人一人の思いが、異なる場合の対応 ⚫︎会の一人一人を活かせる活動 ⚫︎利用者のサピエの活用状況
などなど、前もって質問がたくさん挙げられていました。
それらの質問に応える形で話を進めました。
第一は、無償で音訳している広報について、無償はやめましょう。先ずは、行政の窓口と話し合いの場を持つこと。しっかりとした信頼関係を築くこと。そのためにも交渉術を磨くことが大切。
更には、ボランティアなんだから、無償で当然、昔からそうやってきたという、古くからのメンバーとも、よく話し合う。
これは、全てに通じること、会の中の風通しをよくして、何でも話し合うことです。
せっかく縁あって集った仲間です。お互いに尊重しあいながら。
この広報については後日、勇気を持って交渉してみますと、連絡がきました。
一歩前進となれば、嬉しいです。
更にはモチベーションをあげるためにも、国立国会図書館へのデータ提供を考えてみてはと提案しました。読みのスキルアップのためには、講習会もしっかりやりましょう。たまには、外部講師を呼べるといいですね。
予算的なことから、厳しいなら、他のグループと共同開催でも、いいのでは。
みなさまが生き生きと楽しく、活動できますように、応援しています。
会の貴重な男性の1人、茂原会長が、市立図書館のバリアフリー担当者にもお声かけしてくれて、参加していただけたことは、本当によかったです。
こちらとも、友好関係を。
私の来館を歓迎してくださったみなさま、更なる前進を期待しています。
ありがとうございました。
明けましておめでとうございます、というのも憚られることが起きました。
よりによって元日から、能登半島地震、続く羽田空港での飛行機の炎上。
亡くなられた方々とご家族のみなさまへのお悔やみ、被害に遭われた方々へのお見舞いを申し上げます。
さて、暮れにメーリングリストで流れてきた情報がありました。
映画「桜色の風が咲く」が、テレビ放映されるというものです。
盲ろうの東大教授 福島智氏と母令子さんをモデルにした映画です。
智少年が、9歳で失明。その後、徐々に聴力も失われ18歳で失聴。後に全盲ろう者として大学に合格するまでの日々を、母親の視線で描いています。
2022年封切りと同時に、劇場に足を運んだのですが、あまりの観客の少なさに、残念でなりませんでした。
テレビだったら、もっとたくさんの人に観てもらえるかもと考えました。
私がスマホに登録してあるなかの、200人くらいのみなさんにショートメールとLINEで放映を紹介しました。
音訳ボランティアにはもちろん、私の個人的な友人・知人にも。
長年のご無沙汰の果ての、突然のショートメールにもかかわらず、みなさん喜んでくださいました。
そして、ご自分だけではなく、グループのみなさんや知り合い等にも、情報を流してくれました。
ある音訳講師は、1人で80人もの人たちに連絡してくれました。
みなさんの熱意に感謝しかありません。
そして放映後、スマホに次から次へとお礼と感想が寄せられました。
ある年配の方の感想です。
「今、胸がいっぱいです。悲しいわけではないのに、涙が出ます。久々の感情です。感動しました」
先ずは、盲ろうのそして、他の障害への理解の輪が広がることを祈ります。
ホーム・ページに、即座に掲載したのですが、私が連絡した誰一人として、HPを見て知っていましたという人がいなかったことは、残念なことでした。
この機会に懐かしいみなさんと、やりとりができ、みなさんに喜んでいただけたこと、本当によかったです。
ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
いつも、こんなふうに情報がスムーズに伝わると助かるのですが。
スマホ、恐るべし
全国盲ろう協会理事の福島智氏と母・令子氏をモデルとした映画『桜色の風が咲く』が、2024年1月3日14時から、NHKのEテレで放映されます。
9歳で失明するまでの幼少期、失明後、聴力も徐々に失われ、18歳で失聴するまでの青年期、そして、全盲ろう者として大学に合格するまでの日々が母親の視線を通して描かれています。
字幕、音声解説付きでご覧いただけます。
是非ご覧ください。
**NHKプラス で、10日午後3時53分まで視聴できます**
『読書バリアフリーフォーラム〜こんな立場の人も読書バリアフリーを必要としています!〜』が、豊島区の「あうるすぽっと」で開催されました。
公益財団法人 文字・活字文化推進機構と豊島区の共催です。
今回の登壇者のなかで、ディスレクシアの藤堂栄子さん、日本図書館協会著作権委員会の小池信彦さんのお二人は、あちこちでお目にかかります。
また、コーディネーターの筑波大学附属視覚特別支援学校の宇野和博先生は、今回も安定のきっちりしたコーディネートでした。
私にとって今回、「自立生活センター十彩(といろ)」代表の中野まこさんのお話が印象に残りました。
筋ジストロフィーで、介助者のサポートを得ながら一人暮らしをしている32歳の方です。
「私にとっての読書バリアフリーとは?」という演題でした。
電動車椅子で移動。常に介助者のサポートを必要としています。人や物、制度や社会資源などのサポートを活用すれば、「障害」はなくなると。
強い方だと思いました。
スマホでキンドルを使って読書している。自分の手元のスマホで完結する。
読書のプライバシーが大切で、誰にも知られないで、読書できることが大事。
「読書のプライバシーが守られることも、読書バリアフリーの一つ」という言葉を重く受け止めました。
市川沙央さんの「ハンチバック」で初めて、読書バリアフリーのことを知ったと。
読書障害者の身近な人、関わっている人が先ず、知ることが大切だと。
読書バリアフリー法とは、障害の有無に関わらず全ての人が、読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるようにするための法律であり、さまざまな障害のある人が利用しやすい形式で本の内容にアクセスできるようにすることを目指しています。
読書バリアフリー法が施行されて4年、「社会全体の問題」(藤堂さん)であり、「みんな当事者」(中野さん)である。
図書館の人も学校の先生も、私たち音訳ボランティアも、もっともっと読書バリアフリーについて学び、それぞれに発信していくことが、最重要だと感じました。
藤田が行く‼No.543でご紹介しています「瞽女唄コンサート」のチラシと詳細です。
来年で5回目となる広沢里枝子の瞽女唄コンサート。今回は祭文松坂「石童丸(いしどうまる)」他を演奏します。
スペシャルゲストに、長野県長野市「かるかや山西光寺」竹澤環江氏をお迎えして「苅萱道心石童丸御親子御絵伝(かるかやどうしんいしどうまるおんおやこごえでん)」の絵解き(えとき)をご口演いただきます。 竹澤氏は、平成27年には、フランス・パリにて絵解き口演をご披露しています。
※絵解きとは、寺社に伝わる掛け軸等を「お羽根差し」という差し棒を使い、絵を指し示しながら解説・説明し、語ることです。
日時:3月10日(日)
13:30開場 14:00開演
料金:3,500円
障害者・介助者はおひとり500円引きとさせていただきます。
お問合せ:カフェ紫苑(駐車場完備)
電話:080(9124)1499(19:00~22:00 小林)
メール:shionkounosu@gmail.com
師走に入って間もないある日、都内両国で、『越後瞽女唄「さずきもん」東京公演 瞽女の足跡 その三』が開かれました。
人間国宝であり、最後の瞽女と言われた、小林ハルさんから指導を受けた萱森直子さん。そのお弟子さん「さずきもん」の小関敦子さん、その妹弟子である我らが広沢里枝子さんお二人の舞台です。
広沢さんの力強い伸びやかな唄声は、健在でした。
太夫役の広沢さんと才蔵役の小関さんの掛け合いが楽しい「瞽女万歳」が賑やかで面白かったです。
小関さんが語る段物と言われるなかの「赤垣源蔵2段目・4段目」
丁度12月であり、会場が両国とあって、印象深く聴かせていただきました。
それぞれ個性の違うお二人の公演、楽しかったです。
盲目の女旅芸人が連なって歩いて行く光景が思い起こされました。
ご挨拶の中で、小関さんが「細くて小さな瞽女唄の炎だけれども、消さずにどこかで灯し続けていたい」と書かれていました。
大切な貴重な文化とも呼ぶべきものではないでしょうか。応援していきたいと思います。
ところで、両国には、吉良邸跡はじめ、忠臣蔵の舞台となったところがたくさんあります。いつかゆっくりと、散策してみたいと思いました。
さて、広沢さんの次回公演の案内です。
瞽女唄の息吹 広沢里枝子 瞽女唄コンサートinこうのす 紫苑vol.5
日時 令和6年3月10日(日)
13時30分会場 14時開演
料金 3,500円
今回は、祭文松坂「石童丸」を演奏
長野市内にある「かるかや山西光寺」の竹澤環江氏がスペシャルゲスト。
その竹澤氏が「苅萱道新石童丸御親子御絵伝」の「絵解き」を口演してくださるそうです。
今から楽しみです。
みなさまもぜひ一度、「瞽女唄」体験してみてはいかがでしょうか。
ようやく対面でのイベントが戻ってきました。
結果、遠出が増えました。
せっかく遠くまで足を運ぶなら、メインの集まりの前後に、地元のボランティアグループと交流ができたらと考えました。
今回も全国図書館大会終了後の翌日、盛岡市内の「岩手音声訳の会」の皆さんと、情報や意見の交換をしました。
アイーナ・いわて県民情報交流センター(分科会会場でもありました。県立図書館も入っています。ガラスで覆われた明るく開放的な建物です)内にある、視覚障がい者情報センターを職員の方に案内していただきました。
ずいぶんと恵まれた環境のなかで、活動している様子が垣間見られました。
2018年に発足50年を迎え、熱心に活動しているグループです。
いろいろな賞も受賞していますし、あちこちに講師も派遣しています。
そもそも、結婚で退職したアナウンサーの方たちによって作られた会だそうです。
現会長の野崎さんも元アナウンサー、今でもフリーの活動を続けているとか。
100人近い会員を擁し、特定非営利活動法人として、当然でしょうが事務処理的なこともきちんとしています。
交流会では、奥州市て活動している会の代表も参加。
この方は、市内でいくつもあるグループを何とかひとつにまとめ、効率の良い活動をしたいとあちこち精力的に情報集めをしています。
実現を祈っています。
さて、ずいぶんと前の話ですが、帰省のたびに上越新幹線のなかで、楽しみながら読んでいたのが「トランヴェール」です。
JR東日本が発行する月刊の新幹線車内サービス誌です。東日本の歴史や文化を紹介しています。
視覚障害の方で旅好きな人は多く、これをぜひ音訳しては、と思い、ある利用者さんにたずねたことがあります。
「ああ、確か岩手の方で音訳されてるよ」といわれたことを思い出しました。
それが「岩手音声訳の会」でした。
みなさんには、岩手の中心となり、他のグループを巻き込んで、全体の底上げをしていただきたいと思います。
みなさま、お世話になりました。ありがとうございました。
力あるみなさまには、当事務局にもご協力をお願いします。
2日目は、分科会です。
14の分科会があり、事前申し込み制です。興味がそそられる分科会がなきにしもあらず。
でも、障害者サービスを外すわけにはいきませんね。
午前と午後に分かれて開催されました。
午前の部、障害者サービス (1)では
「SDGsと図書館、誰も取り残さないインクルーシブな図書館を目指して」というテーマの下、河村宏氏や野村美佐子氏など、懐かしいみなさんからのお話がありました。
IFLA(国際図書館連盟)の障害者サービスのこと、今まで国内における障害者サービスの話題が多かったので、新鮮でした。
障害者サービスでSDGsを取り上げたのは、初めてだそうです。
一気に視野が広まった感じです。
午後の部 障害者サービス(2)では、「最新のICT技術・アクセシブルな電子図書館を活用して目指す、障害者の読書環境」です。
佐藤聖一氏からは、「すべての人が利用できる図書館を実現するために」
障害者サービスは、障害者のための特別なサービスではなく、「図書館利用に障害のある人々へのサービス」であり、「すべての人にすべての図書館サービス・資料を提供すること」であると。
松井進氏からは「障害者の読書・情報取得に役立つ先進機器」について。
なかでも、AIを活用した書籍読み上げが可能なカメラ付きグラスなど最新の科学技術の紹介もありました。
「アクセシブルな電子図書館ガイドライン」については、国立国会図書館の田幡氏、植村要氏から、報告がありました。
会場には、懐かしい方々のお顔が。
あまりにご無沙汰していたので、本当にご本人かと、遠目で思案してしまいました。
日本点字図書館の立花明彦館長には、「失礼ですが、立花先生で?」と確認してしまいました。
館長がかわるたびに、ご挨拶に伺っていましたが、コロナもありで足が遠のいていました。
「紙の会報を送っていただいていますが、総会のことが載っていたので、秘書に頼み、データを手にいれて読みました。小さな団体ながら、よく頑張っていますね。藤田さんとは、いろんなところでお会いしてきました。フットワークが軽いですね」と嬉しい言葉をいただきました。
確認もせず、紙でお送りしていましたが、次号からは、データでとお約束しました。
また、児童書などのデータを提供している国会図書館関西館の方ともお話ができました。
登壇者の1人として参加されていた植村要氏とも。何年ぶりですかね、という会話から始まる方たちが何人もいました。
DBジャパンの奥田さんともご挨拶できました。
障害者サービスに興味・関心のある方々がこれだけ参加している。みんなで、連携・協力しながら、この輪が更に大きく広がることを期待します。
2日間にわたる全国図書館大会が、無事終了しました。
岩手大会を準備くださったみなさま、お目にかかれたすべてのみなさま、ありがとうございました。
二日間にわたり、盛岡市内で開かれた「全国図書館大会 岩手大会」に参加しました。「理想郷“イーハトーブ“で本当の幸せを考える〜希望ある未来は図書館とともに〜」がテーマです。
4年ぶりの対面での開催となりました。
どんな方々との再会が、また新たな出会いが待っているのか、ワクワクしていました。
初日は開会式、建築賞表彰、基調報告と続き、記念講演です。
その前にステキなオープニングアトラクションがありました。
岩手県立不来方高校音楽部の生徒さんによる合唱です。全日本合唱コンクールで金賞23回、文部科学大臣賞8回受賞というすごい音楽部です。
宮澤賢治の「星めぐりの歌」、石川啄木の「ふるさとの山に向ひて」など歌ってくれました。賢治や啄木の思いに呼応するかのような、澄んだ柔らかな声でした。感動しました。
続いての記念講演は、国立天文台 水沢VLBI観測所の本間希樹氏の「岩手発ブラックホール行き 銀河鉄道の旅」でした。国際プロジェクトでブラックホールの写真撮影に成功。岩手で天文学の最先端研究を進めている方です。
ロマン溢れるお話でした。水沢天文台の歴史や賢治とのつながり。ブラックホールのこと。そして、図書館の重要性と今後の期待など、きっちりと図書館大会に合わせた内容でした。
その後の交流会では、先日なごや会のメンバーとして訪問した、長崎県立図書館の皆さんと再会しました。長崎は2024年度の開催県です。
国立国会図書館からも複数の方が参加されていて、私たちの活動をお話しました。
ご講演の本間先生とも、しばし歓談。水沢では、すでに9年間の官舎暮らしとか。私の住まいの遠くない所にご実家がおありだとか。地元話で盛り上がりました。
貴重な交流会でした。
2日目の様子は次に続きます。