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音訳者養成講座開催(埼玉県立久喜図書館)

埼玉県立久喜図書館で新規音訳者養成講座が開催されます。
コロナ禍でなかなか開催されてこなかった講座が、各地ではじまりつつあります。

内容は初級講座ですが、経験者も参加可能だそうです。

4月と5月に説明会を行い、それを聴いていただいて応募していただきます。

お知り合いにも、拡散お願いいたします。

活動は埼玉県立図書館での録音資料製作と対面朗読です。

詳細HPは以下の通りです。

https://www.lib.pref.saitama.jp/guidance/spnd/r5yousei.html

 

音訳者募集《決まりました!》

音訳の依頼が事務局に届きました。
タイトルは『クラシック・ハード・ロック ディスク・ガイド』のうちのp.4~P.293。

今回は完全なプライベート仕様。

ロックの音楽CDごとの解説本です。
文字が小さく大量にありますが、ジャケットの写真説明は省略です。
納期は年末の予定です。

是非ご応募ください。

ご連絡は事務局まで info@onyaku.net

No.525 瞽女唄

今年もまた満開の菜の花が、荒川土手を埋め尽くすこの時季に、埼玉県は鴻巣市にあるカフェ紫苑で、広沢里枝子さんのコンサートが開かれました。

「瞽女唄の息吹〜越後瞽女唄コンサートinこうのす・紫苑VoL4」です。

広沢さんは、一段と声に張りと艶を感じました。

最後の越後瞽女 小林ハルさんのナマ唄を聴く機会は、残念ながらありませんでしたが、何か通じるものがあると感じます。

それはたぶん、広沢さんが視覚障害の方だからと、勝手に思いこんでいます。

当日のプログラムにもありましたが、「越後の瞽女たちは一本の三味線とその声で、自らの人生を切り開き、人々のくらしに深く入り込んで、パワーあふれる娯楽を提供する誇り高き芸人集団でした」と。

しみじみそう思います。

今回は、二人の姉妹弟子も演奏してくれました。

一人の方は、大学院生だそうです。若い方が多いのは、頼もしいです。

広沢さんはお嫁入りの時、お母さまが用意してくださった着物を今日まで、気づかずしつけをしたまま、タンスの奥に眠らせてあったと。

とてもきれいな艶やかな着物でした。

段物(長い物語)の「山椒大夫」を聞かせていただいたせいか、お母さまの子(広沢さん)に対する思いの深さのようなものを感じました。

第一部第二部ともに30名の参加者です。みなさん熱心な方々です。

この中に、映画「瞽女」の瀧澤監督の姿がないことは、とても残念でした。(瀧澤さんは2022年10月に急逝)
でも、どこかできっと聞いてくださっていたことと思います。

今年も駅から会場までの送り迎えを神山さんのご厚意に甘えました。ありがとうございました。

少し先ですが、12月9日(土)、都内両国の門天ホールで広沢さんと小関さんの演奏会が予定されています。

次回は、ぜひみなさまも参加しませんか。
きっと瞽女唄の魅力にはまりますよ。

No.524 ある講座

新宿区立戸山図書館矢部館長からの講座のご案内を会報47号に掲載しました。

北陸大学河野俊寛先生の「ディスレクシア(読み障害)がある人の特徴とサポート〜読み、学びを保証する方法を考える〜」です。

会場30名、Zoom50名の参加者募集が早々と満員御礼となったとのこと。当会は、共催として名前をあげていただきましたが、大したことはできませんでした。当日事務局で、会場派とZoom派に分かれて参加できたことが、せめてもの協力だったでしょうか。

音訳ボランティアの参加はほぼなかったようです。

しかしそんななか、那須塩原の、のびる会松木会長の取組みには、いつも頭が下がります。

図書館に働きかけ、パブリックビューイングで20名もの参加者があり、学校の先生も複数参加してくださったそうです。(3月29日発行の音ボラネット通信48号をぜひお読みください)

さて、ディスレクシア当事者のみなさんは、「字が読めないわけではなく、字が書けないわけでもない。ただスラスラと正確に読み書きができないだけ」なのです。こう言われるとほとんど全員が「ずっと自分の努力不足だと思っていた」と。

そんなふうに思わざるを得ないのは、苦しいですね。

周りの正しい理解があれば、こういうことは起こらないのではないでしょうか。

参加者全員、学んだことを発信していきましょう。理解者を増やし、支援の輪を広げることが大切だと思います。

貴重な講座、ありがとうございました。

No.523 7年ぶりのコンサート

杉並区内にある、視覚障害者支援総合センター主催のコンサート「春を待ちわびて 詩(うた)と絃のハーモニー」が開かれました。

西荻地域区民センターが会場です。

澤村祐司さん(筝曲)、長谷川きよしさん(ヴォーカルとギター)のお二人が出演。
澤村さんは、筝を演奏しながら、何曲かは歌ってくださいました。
心に染みるような優しい歌声でした。

長谷川さんは、「別れのサンバ」や「黒の舟唄」などなどだれもが知っている懐かしい曲。そして変わらぬ歌声に、酔いしれました。

実に久しぶりのコンサートでした。7年ぶりだそうです。
それまでの「羽ばたけ視覚障害音楽家たち」のコンサートを思い出しながら、満席の場内を感慨深く見渡しました。

懐かしいみなさんとの久しぶりの再会の場でもありました。

この度は、すべて招待客ということで、私も事務局メンバーや日頃、さまざま協力してくださっている方々をお誘いして参加しました。
地元の小学校で英語を教えている海外からの若い先生が、とても喜んでくれました。
いい席を用意していただいたおかげで、筝もギターも指使い、チューニングの仕方まで見られてよかったです。

また、視覚障害の方たちのコンサートができるようになると、楽しみが増えるのにと思いながら、企画・運営は大変だと改めて考えます。

主催者、演奏者、そして参加者が待ちわびる春はもうすぐです。

研修会のお知らせ・年会費振込用紙を発送しました。

昨日(14日)、事務局から研修会のお知らせ・年会費振込用紙、(団体会員には変更届も)を郵送でお送りしました。
数日内にはお手元にとどくかと思われます。

お手数ですが手数料ご負担の上、お振り込みをお願いいたします。

研修会は「会場参加」と「ZOOM参加」の2種類があります。
それぞれ申し込み方法が違いますので、チラシをよくお読みの上お申し込みください。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
なお、研修会の参加費は、お申し込みの後、事務局からご連絡を差し上げたにお送りください。
申し訳ございませんが、年会費と一緒に振込しないでいただきますようお願いいたします。

 

No.522 視覚障害児のための「科学へジャンプ地域版フォーラム2022」

昨12月24日に筑波大学附属視覚特別支援学校で、こちらも3年ぶりに上記フォーラムが開催されました。

「コロナ感染によるクラスターなど発生させてなるものかと、生徒も先生も日々頑張って過ごしています。寄宿舎の生徒が全員、ホームに帰省した時点での開催となりました」と鳥山由子先生からお話しがありました。最大限の配慮をしての開催です。

午前中は、国立民俗学博物館の広瀬浩二郎の講演です。

コロナ禍であろうがなかろうが、広瀬さんは常に「さわる」を意識します。

演題は「ウォーキング・イズ・ワーキング」

ウォーキング(歩くこと)は、ワーキング(頭と体を働かせること)なりと。

広瀬さんのお話しは、いつも刺激的です。

常識にとらわれていては、ダメということでしょうか。

さて午後からは、「視覚障害児の特性を生かした科学体験活動の継続と発展のためにーwithコロナの時代における、科学へジャンプ地域版の役割ー」

それぞれの地域の実行委員会からの話題提供がありました。

コロナ禍での開催は見送り、2022年に何とか再開。その時工夫した点、苦慮した点などが報告されました。

こういうことを経験した子どもたちとそうでない子どもたちの差は大きいと思います。

授業では、補いきれない貴重な活動を何としても持続させていただきたいと思います。しかし活動資金の問題、人材の確保などは、とても重要で難しい問題です。

民間のこういった活動には、つきものの課題ではないでしょうか。当音ボラネットも同じ問題を抱えています。

今回もまた、懐かしい再会と新しい出会いがありました。

児童書の音訳を始めるに当たり、鳥山先生が何人もの先生方を紹介してくださいました。

その後、選書等などさまざまアドバイスをいただくことができました。

その中の広島の樋口先生、筑波大学附属視覚特別支援学校の松田先生、半田さん、直接お礼をお伝えできてよかったです。

また、早稲田大学の地神先生とも懐かしい再会でした。

飯田橋にお訪ねくださった折、お話しのあった学生さんも、もう4年生だそうです。大学院進学の希望もあるそうで、一歩いっぽ、確実に進んでいます。嬉しいかぎりです。

また「月刊視覚障害」の「言葉で描く絵画」シリーズで、本年お世話になるアーティゾン美術館の細矢さんにお目にかかれたこともありがたかったです。

対面開催の大きな喜びの一つです。

今年こそ、さまざま対面での開催が増えていくことを期待します。

No.521 なごや会例会

明けましておめでとうございます。
2023年が私たちのスキルを存分に発揮できる年となりますように。
今年もよろしくお願い致します。    藤田

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公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)の例会が昨年12月半ば、3年振りで対面で開かれました。

お昼過ぎに、京都駅に到着。近鉄京都線に乗り換えました。
新祝園駅から迎えのバスで、けいはんなプラザホテルへ。

地元の杉田夫妻が、参加者のリクエストに応え、本場の柿の葉寿司を用意してくれました。一番有名なお店のものだそうです。
手でも食べられますし、量も丁度よかったし、美味しかったです。ベストチョイスでした。

その後は、ホテルの会議室で、Zoom併用の総会です。私は慣れない議長を仰せつかっていました。ボケボケでしたが楽しかったです。
みなさんも、笑顔でした。やっぱり対面に勝るものはありません。
新役員も承認され、総会が無事終了。

コロナ禍ということで、すべて個室、いつも大いに盛り上がる宴会もなし。実行委員の宮﨑さんも気を使います。

ホテル側も団体客であるなごや会に、さまざま配慮してくれました。

翌日は、国立国会図書館関西館へ。

ホテルからは、歩いても10分位。でもホテルのバスで案内してもらいました。
関西館は関西文化学術研究都市の中にあります。関東で言えば、つくば市のような所ですね。

先ずは、見学。閲覧室は地下1Fにあり、サッカー場と同じ広さとのこと。ほとんどの座席には、端末が置かれています。

アジア情報室には、名の如くアジアに関する参考図書特に雑誌、新聞の多さに驚きました。

広いし、ガラス張り。冬は寒く、夏は涼しいのでしょうか。

全体的には、環境に配慮した建物ということです。なかなかスタイリッシュな建物ではあります。デザイン性を優先することというのは、果たして利用者には、優しいのでしょうか、考えてしまいました。

さて、見学の後は、障害者用資料検索の実習です。新しいシステムの実習ということです。利用者にとって少しでも、使い易いものになるといいです。

私たちの特に児童書を今、関西館に音源を提供しています。感慨深く、見学・勉強させていただきました。

図書館協力課のみなさまには、大変お世話になりました。ありがとうございました。

音訳者のみなさんといつか、関西館の見学ツアーでも組めたらいいですね。

新春の夢です。

明けましておめでとうございます。

昨年同様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

子どもの本棚プロジェクトも参加者を新たに募集しています。
詳細は先月発行の会報でお知らせしております。
ご応募お待ちしております。

また、7月には総会も予定されています。

引き続きみなさまのご協力をお願いいたします。