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音ボラネット通信第40号発行!!

音ボラネット通信第40号を本日7月30日夕刻にクロネコ便にて発送いたしました。
到着まで数日かかる場合がありますが、8月5日までにお手元に届かない場合は事務局までメールでお知らせ下さい。
info@onyaku.net     (@は半角に変換してください)

今回新型コロナウィルスがみなさまの活動に及ぼした影響などをお聞きするため、先日のメールアンケートに続けて、第2弾を会報に同封しています。
郵送でのご回答の他、メールでのご回答も受け付けます。
アンケート用紙はこちらです。
→ 音ボラネット緊急アンケート (第2弾 )

 

No.490 “瞽女 GOZE “完成試写会

このコロナ禍、何度もの延期の末に7月23日、有楽町マリオン朝日ホールで、映画”瞽女 GOZE”の試写会が開かれました。

私たちの活動拠点である飯田橋のボランティアセンターで、瀧澤正治監督にお会いしたのはずいぶん前のことになります。

小林ハルさんが、晩年を過ごされた新潟県胎内市の”胎内やすらぎの家”は、私が生まれ育った旧黒川村にあります。
そして今、視覚障害のみなさまのお手伝いをしている、我が身を振り返って、何か勝手にご縁を感じ、完成を心待ちにしていました。

映画の最後、推薦に”全国音訳ボランティアネットワーク”の名前が出てきます。感慨深いものがありました。
招待状をいただきましたが、数に限りがありますし、このようなご時世でもあり、お声掛けしても、ことわられることがありました。都内近辺で、お世話になっている みなさまにもお配りしました。
でもやはり、キャンセルはありました。

当日は、さまざまな配慮がなされていました。
入り口での、体温測定、手の消毒、密を防ぐために受け付けもとりやめという感じです。

瀧澤監督は、2005年ハルさんの葬儀に駆けつけ、ハルさんの生涯を通し、瞽女の世界を本格的な劇映画として制作することを霊前に誓ったとのこと。かれこれ15年は経ちました。

すでに”瞽女”という言葉も、小林ハルさんという名前も知らない方が、圧倒的に多い世の中になりました。
しかし、瀧澤監督はもちろん、”胎内やすらぎの家”に通い教えを受け、映画でも瞽女唄の指導を行っている萱森直子さんといい、ハルさんのそして瞽女さんの心をしっかりと受け継いだ人たちがいます。

小林ハルさん生誕120年の今、このような映画が生まれたことの意義は、大きいと思います。
ともかく、芸達者な俳優さんのなかで子役が、すごかった。

原作を読み、、内容はよく知っているつもりでしたが、何度も涙がこみ上げてきました。
暖かみのある方言、映し出される春夏秋冬の景色、懐かしかった、癒されました。

8月8日には新潟県内で、公開予定。10月には、都内池袋で一般公開を予定とのことです。

“母と娘…愛と慈しみの物語。あなたの心に響く感動の日本映画”(チラシより)
ぜひ一人でも多くのみなさまに、観ていただきたい映画です。

追伸:試写会についてメディアでも取り上げてくださっています。
URLを下記に記しておきます。

ラジオ深夜便 放送 8月5日(水)4時オンエアーです。
(★らじるらじる(聞き逃し番組)でも聞くことができます)
NHKのサイト
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/2b2.html

◾️東スポ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d27141eb2e77d7a84bda782d74ae1d5ac0c308c1

◾️デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/8da456fc3be549ea20e0cd5580f45938825fe18b

◾️スポニチアネックス
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b5d22f5a57789d498d32f4ac2e2ce72788cd092

◾️サンスポ
https://news.yahoo.co.jp/articles/30a83bb5cc5a704feec1350d411bf39a91d877e6

◾️サンスポ
https://news.yahoo.co.jp/articles/51458dce5c03232b632d52bc0dad6986a5c54209

◾️SmartFLASH
https://news.yahoo.co.jp/articles/d23128a70c9d0e21f71a6df4217f81b9beb5ac5c

◾️中日スポーツ

https://news.yahoo.co.jp/articles/2dcacd4893e7070aa044d9a98e367a167a4cd9bb

◾️日刊スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/966628f410db2e0cc2239cf21103b7dfb41a1e71

◾️東スポ
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff119268dc34d6ded52748ac2bf9ea44fb7f845c

◾️オリコン
https://news.yahoo.co.jp/articles/048b4d0c41dff22802a21fd3f7daa3c3e95d93d1

◾️MAiDiGi TV(動画)
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/maidigitv.jp/amp/movie/n7cQtdRZJiM.html%3Fusqp%3Dmq331AQUKAGYAYeklt6PmbHv9gGwASDYAQE%253D

日本初の音訳資料付き書籍が出版されます。

音ボラネット総会でご講演くださり、各地で音訳講師もされている磯野正典氏が下記の本を出版されました。

音声訳図書制作に役立つ漢字のふりがな、写真の読み方、読み方の具体的な要望も掲載してあります。「著者は音訳者にどのような読み方をして欲しいのか」という問題に一石を投じています。

詳細は次のとおりです。是非お手に取ってみませんか。

『語り継ぐ戦争体験 昭和二十年 父・海軍予備学生、母・代用教員の青春』

       著者 磯野 正典 金城学院大学教授   私家版

音声訳図書制作に役立つ資料を付けた書籍が出版されます。漢字のふりがな、写真の読み方、読み方の具体的な要望も掲載してあります。当然、自由マークも付いています。そして、この本は「著者は音訳者にどのような読み方をして欲しいのか」という問題に一石を投じています。それは、著者から「こう読んで欲しい」という要望を乗せているからです。

音訳者が録音図書を製作する時に常に向き合わねばならないのが利用者です。講習会でも、聴き手を意識する様指導されます。いかに聴き易いか、正確であるか、理解し易いか等の配慮は音訳の基本です。しかし、著作物に込められた著者の思いに向き合う事は余りありません。音訳は情報提供手段の一つで、芸術的表現手段ではないと言われますが、生身の人間が文章を読めば、そこには必ず読み手の理解度や感情が読み方に反映されます。

音訳者の読み方について、著者が何か言ってくる事は殆どありませんし、「その読み方でよかったのか」を確認する事も出来ませんし「著者がどの様に読んで欲しいのか」という事はこれまで殆ど問題にされて来ませんでした。

しかし、著者は決して「どんな風に読んでもらっても構わない」とは思っていない筈です。大切な作品を台無しにされるように読みを許せないという著者もいるかもしれません。しかし、現状著者は自分の作品がどんな風に読まれているのかを殆ど知らないのです。

一方これから音声訳データーが、いつでも何処でも誰にでも提供される時代が来ると、貴殿の音訳に対して著者が何かを言って来る可能性が出て来ます。それはボランティアだから許されるのでしょうか、解決のために著者が協力してくれるのでしょうか。現在の所、この問題の答えは全く見えていません。

私のこれまでの著書は当初から著作権開放のEYE マークを付けて出版したので、多くの音声訳に供しています。その中には、「どうしてこの様な読み方をするのだろう」とか、「そんな読み方をしたら台無しではないか」「感情移入がされ過ぎる」などと感じざるを得ないものもありました。しかし、音訳に関わる者として、個別にお願いや、やり直しを要求はしていません。ただ、作者の思いとは異なる作品になっていると残念な思いに囚われました。でも、これは恐らく容易に解決しない課題だと思っています。

そこで、今回の作品では、せめて「こんな風に読んで貰いたい」という要望を資料として添付しました。利用者に向かい合うのであれば、著者にも向かい合う必要があるのでないかとい考えた次第です。そして、語彙の読み方や写真の読み方についても併記しました。考えてみたら、この様な音訳用の資料が出版時に掲載されている書籍はこれまでに無かったみたいです。(あればご教示ください。日本初を削除します)

私は本書を音訳講習会のテキストとして活用する計画です。あくまでもこの本に対する著者からの要望というものではありますが、一つのケーススタディーとして捉え、著者に向かい合ってください。著者は講座で直接受講者と向かい合います。そう言う意味では何か「画期的な講習会」になりそうで、私も大いに学びたいと考えています。本当に音訳には色々な側面と課題があるものだとつくづく感じています。

※ 本書は私家版です。出来る限り経費と手間をかけず制作しますので、簡易な装丁で、発注があってから製作します。何種類かのパターンを用意しました。何卒ご理解下さい。ご購入ご希望があれば下記へご一報ください。

 折り返しご相談の上、制作してお届けします。基本価格は千円を想定していますが、装丁によって変わります。

 メール isono@kinjo-u.ac.jp.   

   郵便  〒463-8521 名古屋市守山区大森2-1723
    金城学院大学国際情報学部      磯野研究室 宛 

※ 郵便の場合は返信用封筒に宛名を記入し84 円切手を貼って同封して下さい。

 追伸 本年前期は全国10箇所から講習の依頼を頂きましたが、新型コロナ肺炎のため全て中止となりました。サバティカル研究休暇もメインの「東日本大震災と地域メディア研究」での出張調査がままならず、10年前から温めていた父と母の戦争体験を書いた本を図らずも仕上げる事になりました。

No.489 ラジオ出演

新型コロナウイルス対策として、全国に出されていた緊急事態宣言が解除されて、1ヶ月が経ちました。経済活動が再開され、町に人出が戻ってきたようです。でも、まだまだ安心・安全とはいえない状況が続いています。
みなさまの地域では、いかがでしょうか?

さて、こんな中にあっても新聞やラジオで「音訳」をとりあげてくださるところがあって、ありがたいことでした。

ある日、NHKラジオ第2「視覚障害ナビラジオ」のディレクター遠田さんから、連絡をいただきました。音訳ボランティアの高齢化ということをメインに、広く「音訳」についての話を聞きたいと。

視覚障害のみなさんが楽しみにしている番組です。電話で遠田さんの質問に応える。その後編集して、今回のテーマにまとまるというものです。

全国視覚障害者情報提供施設協会理事長の竹下さんが、私の話を補足してくださっている感じでした。
でも、私は竹下さんとご一緒というのは知らなかったのですが。

冒頭では、音訳と朗読の違いということから、絵など書かれているものはすべて読む例として、童話の音訳例が流れされました。長野の丸田周子さん著新宿の南部優子さん音訳の「さくらはおよぐ?」(銀の鈴社)です。

作者と音訳者が何度も細かい打合せをして、音ボラネット製作のDAISY図書第一号として、国立国会図書館に提供しているものです。

そして、ぜひ当事者の声も欲しいということで急遽、大阪の堀さんを紹介、出演してもらったりもしました。一つの番組を作り上げるのは色々大変だと、改めて感じました。

番組が終わるやいなや、地方の利用者の方から電話がきました。

「とてもわかりやすくて、よかった」「ところで藤田さんは、何歳?」と。

ある音訳ボランティアの方からは、「こんな時だからこそ、音訳をとりあげてもらってよかった。励みになった」と。

すべてに感謝です。

藤田代表、リモート出演します

NHK視覚障害ナビラジオ(NHKラジオ第2放送)に藤田代表が電話での出演をします。
6月21日(日)午後7時30分~8時 
再放送6月28日(日)午前7時30分~8時

タイトルは「声の温もり届けたい ~高齢化に悩む音訳ボランティア~」です。
どうぞお聞きください。

聞き逃した方も番組HPで再放送終了後に聞くことができます。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/

ゆめ応援ファンド特別助成のご案内

日ごろ、事務局が活動拠点としてお世話になっております、東京・ボランティア市民活動センター(新宿区神楽河岸)から、助成金のご案内です。
(*センターのホームページでは「主たる活動エリアが東京都内であること」とされています。)

〇対象:新型コロナウィルスの感染拡大により、活動や運営に影響を受けているボランティアグループや市民活動団体

〇助成内容
 ①事業継続、再開のための費用(事業費用、運営管理費用等)
 ②新たに必要となった取り組みにかかる費用(事業費用、運営管理費用等) 例えば、
・会場賃借費用
・IT通信環境に係る費用(WI-FI設置・ルーター購入、オンラインツールの有料プランの費用など)
・謝金・謝礼
・消耗品費(アルコール除菌物品やマスク、体温計など感染予防に係る物品の購入、空気清浄機、加湿器、サーキュレーター、他機材の購入)
・研修受講費
・通信費、光熱水費、リース料
・事務所家賃
などに活用していただくことができます。

〇助成金額:1団体上限10万円まで
〇応募受付期間:2020年6月1日(月)〜2020年6月13日(土)
〇応募方法:郵送またはメール(fd@tvac.or.jp)
〇選考および結果

 配分特別委員会にて選考の上、2020年6月26日(金)にホームページ上で結果を発表し、併せて個別に通知します。

◆詳細はホームページをご覧ください

https://www.tvac.or.jp/news/50490

また、今回のコロナの影響を受けたボランティアグループ、当事者活動団体、

市民活動団体、NPOなどから本センターに寄せられた相談についてや工夫をしながら活動を展開している事例を下記に掲載しておりますので併せてぜひご覧ください。

「NPOから寄せられる相談とQ&A(相談の窓口から)」

https://www.tvac.or.jp/special/covid-qa/

「新型コロナの中でのボランティア・市民活動 参考事例集」

https://www.tvac.or.jp/corona/jireisyu/

アンケートご回答ありがとうございました。

5月17日から順次メールアドレスのご登録がある会員の皆さまにお送りいたしましたアンケートにご回答をいただきましてありがとうございました。
5月末日までにお寄せいただきましたものをエクセルにまとめましたので、ご参考にご覧ください。
なお、引き続きのご回答も受け付けますので、事務局までお寄せください。
『藤田が行く!!』にも書かれておりますが、コロナウイルス感染状況などが落ち着きましたら、あらためて紙ベースでのアンケートも予定しております。

*追加された内容は赤字で表示してあります。
*新規の回答は最下段に記しています。

アンケート回答一覧(PDF)

No.488 アンケート

緑が日毎に深まる頃となりました。

緊急事態宣言が解除されたところと、そうでないところがありますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

事務局では依然、都内のボラセンには集まれず、中止とした6月21日のシンポジウムの申込みハガキの回収もできずにいます。

私一人でボラセンに受け取りに行きますがと、お伺いをたてましたら、特例で音ボラ宛の郵送物をすべて、ハガキの締め切り25日を待って転送してくださるとのこと。ほんとうにありがたいことです。

私は神奈川県に住んでいますので、県を跨いでの外出となりますから。

さて、事務局として、この自粛期間にできることは何かと、知恵を出し合い、メールアンケートをとることとしました。会員名簿にアドレスを登録された方、また事務局と送受信の履歴のある方に送信しました。

しかし、やはりというべきでしょうか、かなりの数が行方不明で戻ってきています。実際にどれくらいの回答があるでしょうか。

ところで、今後の私たちの活動を考えたとき、今までと同じようにはいかない面がでてくるでしょう。

やはりネット経由での情報の送受信は、今まで以上に増えるはずです。お互いに慣れていかなくてはなりません。手始めのメールアンケートです。

これをご覧になって、うちのグループ、または私には来ていないという方は、ぜひアドレスを教えてください。

今まで経験したことのない状況下で、音訳ボランティアはどうしていたか、どんなことを考えていたか、皆さまのご苦労、はたまた次のステップにつなげるご意見等々、お聞かせください。

たぶん、全国の音訳ボランティアの声を、集約できるのは、私たちのところだけでしょうから。

このあと、いつになるかわかりませんが、状況が安定しましたら、すべての会員のみなさまに、紙ベースでのアンケートをとってみたいとも考えています。

すべての都道府県で緊急事態宣言が、解除になっても、コロナウィルスが消えてしまうわけではありませんね。

日々油断をせずに、せめて来年の総会には、お互い元気に集いあいたいと思います。

シンポジウム中止のお知らせ

日頃からみなさまのご支援ご協力に感謝申しあげます。

さて6月21日開催予定のシンポジウム「みんなで考えよう!音訳の未来」は、中止とさせていただきます。

先が見透せない現状で、全国からのみなさまを東京にお迎えすることは、できません。

残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのやむにやまれぬ決断です。ご理解くださいませ。 参加申込みの方には、締め切りの5月25日を待って、返信ハガキでお知らせいたします。

No.487 新型コロナウイルスの感染拡大

いつの頃からか、私たちの世界でも、じわじわと会議やイベント等の延期や中止が発表され始めました。

それでも私たちが長年お世話になっている、東京ボランティア・市民活動センター(通称ボラセン)からは、「原則クローズはしませんから、いつも通り使ってください」と言われていました。

おかげで、フリースペースを使う人たちが、数えるほどしかいなくなっても、活動が続けられ、何とか会報「音ボラネット通信」をみなさまの元にお届けすることができました。

しかし、そのボラセンも使えなくなりました。私たちの活動も自粛せざるをえなくなったということです。

まず、今年は総会のない年で、本来ならばみなさまには活動案等、郵送しなければなりません。会計監査のお二人にも、ボラセンに足を運んでもらう予定でしたが、それもかないません。もちろんボラセンでの印刷も不可能です。

いつになったらボラセンが使えるようになり、資料の発送作業ができるのか全くわからない状態です。

そしてまた、6月21日のシンポジウム「みんなで考えよう!音訳の未来」、何人かの方からお問い合わせもいただいていますが、申込み締切を待って、開催か中止かを決めたいと考えています。

申込み者には、直接ハガキ等でお知らせします。他にHPに掲載します。こちらも合わせてご了承ください。

こういう時ですから、いつもより頻繁にHPをチェックしてくださると助かります。

重要な情報を掲載することもあります。

新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈りながら、またみなさまと元気にお会いする日を楽しみにしております。

どうぞみなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。