3月26日、音ボラ通信第36号を発送しました。
今号には会報の他に、6月の総会案内を同封いたしました。
多くの会員のみなさまにご参加をお待ちしております。
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No.464 贈呈式
伊藤忠記念財団から「子ども文庫助成事業 贈呈式」にお招きをいただきました。財団の主な事業は、設立当初から取り組まれている読み聞かせや子ども文庫運営などのボランティアに支援を行う「子ども文庫助成事業」です。被災地への図書の寄贈なども含まれます。
もう一つはお馴染みの「電子図書普及事業」です。障害のある子どもたちのために、児童書をパソコンやタブレットで楽しめるように電子化し、特別支援学校や公共図書館などに無償で配布しているものです。この電子図書「わいわい文庫」の音訳を担当しているのが、私たち音ボラネットです。
連絡をいただいた当初は、来賓のような形で参加ということに少し戸惑いを覚えました。しかし、みなさんの活動は、私たちとまるで畑違いというわけではありません。本、特に児童書というものを仲立ちにして、子どもたちの笑顔のために頑張っている同志という感じでしょうか。喜んで出席させていただきました。
国内はもちろんのこと、海外の地域文庫や家庭文庫も本購入費の助成を受けています。さすが伊藤忠さん、インターナショナルです。
子どもの本購入費助成受領者、病院・施設子ども読書活動費助成受領者代表の方と子ども文庫功労賞受賞の方々の挨拶がありました。それぞれに長年にわたり、すばらしい活動をなさっていることに、心打たれました。
ここでのみなさんの悩みも、子どもの減少化や世話人の高齢化など、どこかで聞いたことのあるものでした。
表彰式の終わりには、専修大学の野口先生が、「わいわい文庫への評価と期待」を話されました。
短い時間で、「わいわい文庫」のことを余すことなく伝えてくださいました。さすがです。
たぶん、出席者の多くは、マルチメディアDAISYのことは、ほとんどご存じなかったろうと思います。「わいわい文庫」をアピールするよい機会でした。
その後の懇親会でたくさんのみなさまと交流できました。いつも思うことですが、足を運ぶことによって得られる新しい出会いがあり、更にそこから次に繋がる出会いがあります。本当にありがたいことです。
「すべての子どもたちに読書の喜びを」 伊藤忠さんのスローガンに呼応して、微力ながらまた頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
No.463 デイジー教科書事例報告会
日本障害者リハビリテーション協会主催の平成30年度音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究事業「デイジー教科書事例報告会」に、当事務局の鶴岡さん、松本さんと共に参加しました。会場は、戸山サンライズです。
昨年12月の有楽町マリオン朝日ホールで開かれた障害者週間連続セミナーの中の「読み書き障害児の教育支援」にも参加していましたので、失礼ながら、さほど新鮮味はありませんでした。
デイジーユーザーである立命館大学の学生さんの発表と大学入試センターの南谷さんからの「センター試験及び新テストにおける受験配慮でのIT活用」は、興味ある内容でした。
デイジー教科書の利用者が当初の80名から本年度は1万人を超える見込みで急速に普及しつつあるということは、前回も伺いました。ボランティアを増やしたいという話も出ていました。
必要としている児童・生徒に十分行き届かないのであれば、音訳者として何ができるのか探りたいというのが、私の毎回の参加理由です。
しかしながら、よくわかりません。報告会ですから、私のような部外者には、致し方ないのかもしれませんが、敷居が高いと言わざるをえません。
今後のデイジー教科書のありかたと普及についての話を聞きたいと思いました。
当事者の保護者や、島根県からわざわざ参加の先生の質問に丁寧に応えられる方がいらしたらと少し残念でした。
帰り道、すでに教科書作りに参加しているボランティアの話を聞きました。
音訳ボランティアが片手間にできることではない。機材をそろえるのが大変。お金がかかる。よほどPCに精通していないと難しいと。私としては、ますます怖じ気づいてしまいました。
音訳講師の方が参加していました。初めて、マルチメディアに取り組んでみようかと来てみたけれど、チンプンカンプンでしたと。
研究者も当事者も保護者等も含めた忌憚のない情報や意見交換の場が必要ではないでしょうか。子どもたちの笑顔のために、お役にたちたいと思っている人たちは、たくさんいるはずです。
今まで、何度もお話を伺いましたが、名刺交換できずにいた、サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生とお話ができました。
伊藤忠記念財団の電子書籍「わいわい文庫」のことを話しました。児童書が少ないことを懸念していますと。これはおっしゃる通りです。私もまったく同感です。
No.462 「盲ろう者への情報支援ワークショップ―光と音を伝えるためにできること」
都内麹町の日本文藝家協会で第58回出版UD研究会が開かれました。
テーマは、「盲ろう者への情報支援ワークショップ―光と音を伝えるためにできること」です。
初めに国立特別支援教育総合研究所の星祐子先生から「盲ろう者」とは、というお話を伺いました。続いて盲ろう疑似体験がありました。
最後に筑波技術大学院生の森敦史さんによる「盲ろう者の情報保証について」がありました。大変わかりやすい、流れのよいプログラムでした。
盲ろうと者とは、視覚と聴覚の両方に障害がある状態で視覚障害と聴覚障害の手帳を合わせ持っている人のことです。全国盲ろう者協会の実態調査によれば、14,000人とのこと。しかし、片方だけの手帳保持者もいて、実際には、20,000人とも言われています。
ところで、盲ろうがもたらす独自の困難性、ニーズ、教育に必要とされる専門性ゆえに、盲ろうを独自の障害として位置付けている国があります。けれど日本では、盲ろうを単一の障害とはとらえられていません。つまり、重複障害の一つとしてとらえているということです。
それ故、現場の先生方は、盲ろうについて、しっかり学ぶ機会がほとんどないという指摘には、この障害の持つ困難さを思いました。
さて、ワークショップでは、二人一組となり、お互いアイマスクに耳栓をして、手書き文字で会話をしました。
盲ろう者が文字を知っていることが、前提となりますが、手のひらに指で文字を書いて言葉を伝える方法です。
先ず「ワタシハ〇〇デス」と書きます。ひらがながいいのか、漢字の方がわかりやすいのか、悩みました。
こんな短い文章ですら、読み取ることが難しい。長い文章になったらどこで区切るのかとか、ますますわからなくなるなあと思いました。
もうひとつは触察です。袋のなかに入っている点図に触り、その形を描いてみます。全くわかりません。
視覚障害当事者の松井さんや宮崎さんは、さすがです。きれいな形を書き出していました。
最後に森さんのお話です。先天性の盲ろうの当事者です。一般大学を卒業の後、筑波技術大学初の盲ろうの大学院生になりました。
点字(指点字、点字ディスプレイ等)と手話(触手話等)を使い分けています。
単なるろうの場合は、目で確認できるが、盲ろうの場合は、状況の把握ができない。視覚や聴覚の単独障害に比べ、何倍もの支援が必要です。
回りにあるたくさんの情報を伝えてほしいが、100%はつかめない。
森さん自身、盲ろう学生視点での情報保証について、大学や支援者に要望。
しかし、何を要望すべきなのか、適切な情報保証とは何なのか、わからないということがあるとのこと。
授業においては、触手話通訳に加え、パソコンを活用した通訳などの方法を実践しています。遠隔文字通訳のことを興味深く伺いました。
パソコン通訳はどこにいてもできます。
例えば、声をマイクで拾い、沖縄の支援者に飛ばす。そこでパソコンに入力して大学に送る。森さんのパソコンには、点字ディスプレイが接続されています。
とまあ、こういうようなことらしいです。
困難ななかにも、さまざまな支援を受けながら頑張っています。
懇親会では、直前のキャンセルのおかげ?で余ってしまった料理を、回りから、一番若いんだから食べられるでしょ!と進められて、好きなビールとともに平らげる姿は、どこにでもいる若者です。
就職もしたいという夢がかないますように。
大変貴重なワークショップでした。
No.461 盲学校の懇談会
平成30年度「視覚障害教育を語る懇談会」打って出る盲学校~情熱と戦略~が、都立文京盲学校で開かれました。
ありがたいことに昨年に続き、文京盲学校の桑山校長先生から、お声がけいただきました。
全国盲学校長会長の国松先生からの報告から始まり、山梨県立盲学校の小松校長先生が、山梨盲ろう教育についてお話されました。
先行の事例がなかったため、手探りの教育だったということです。目の前の子どもたちをこのままにしておけない、何とかしたいという先人の熱い思いと言われていましたが、その努力はいかばかりだったでしょうか。
盲ろう教育の価値ある資料が残されています。また、京都盲唖院関係資料は、平成30年、国の重要文化財に指定されました。いずれも今後に生かされるべき貴重な資料だと思いました
続いて、筑波技術大学の藤井先生からは、理療教育の現状について、お話がありました。あん摩等営業法が施行されて70年。1988年の抜本改正で、知事試験・免許から国家試験・免許となり、教育の質の向上が図られました。
更に2016年度からは、高校専攻科の課程修了者に対して、大学編入の道が開かれ、理療教育を取り巻く制度環境は、格段に改善されました。
しかし、志願者数が減り続けています。背景の一つには、理療の魅力を発信できてこなかったことが、大きいという一言。厳しい現状を伺いました。
文科省の青木先生からは、あえて肩書きを外して、一個人としてとおっしゃりながら、さまざまご指摘がありました。「打って出る」とは単なるモットーではない。具体的に考えていかなければならない。選択される盲学校でなければならない等、いつにもまして、盲学校の今後に対する暖かくも厳しい内容でした。
こういう会に参加される校長先生方も、全てではありません。ましてや、一般の先生方はいうに及ばずです。そういうみなさんへの情報の伝え方は、難しいかもしれません。
でも全ての先生方が、情報をを共有し、一丸となって盲学校の生き残りをかけていかなくてはならない現状のように感じました。盲学校が掲げる五つのモットーの一つに、地域が応援しがいのある盲学校というのがあります。
微力ながら、私たちもしっかり応援していきたいと思います。
ところで今回、筑波技術大学の先生方と話が弾みました。名前の音訳ボランティアネットワークだけからだとわからないけれど、「テキスト化」に取り組んでいると知り信頼に値する、評価できると言ってくださいました。ありがたいことです。
みなさま、さまざまありがとうございました。
「やまねこ朗読発表会」のお知らせ
山根基世さんの朗読指導者養成講座の受講生による朗読会のお知らせです。
2019年3月2日(土)、3月3日(日)
13:30~16:00(13時開場予定)
出版クラブホール(千代田区神保町1-32)
先着200名
会場費として1,000円申し受けます(中学生以下は不要)
No.460 jvtのお手伝い
全国視覚障害教師の会(jvt)の冬季研修会のお手伝いに行ってきました。
当事務局スタッフの一員でもあるブライユの平井さんが、当初から先生方をさまざまサポートしてきました。その関係で何年か前から事務局でもお手伝いさせていただいています。
今回は鶴岡さん、松本さん、太田さんと参加。
ほとんどの先生方とは、高田馬場駅で待ち合わせ。順次、タクシーで会場の戸山サンライズへ。車中、運転手さんから面白い話を聞きました。
途中の西早稲田2丁目に穴八幡宮があります。近くまで行くと、車両通行止めになっています。この神社は、「お金の神さま」だそうで、「一陽来復御守」を求める善男善女?で大にぎわい。初日は、前日から並ぶ人もいるそうで、警備のお巡りさんまで出動。
このお守り、冬至から節分まで、頒布されているそうですよ。乗り合わせた先生方と運転手さんからの情報にひと盛り上がり。お金の神さまもいらっしゃるんですね。
余談ですが、私はこんな雑情報を大切にしています。
視覚障害の皆さんは、情報弱者とも言われています。大層な情報ではないけれど、話の接ぎ穂になりますし、場の盛り上げにも役立ちます。「どこで、そんな情報を仕入れるの」と言われることもあります。
さてそんなこんなで会場に到着。
自己紹介やら近況報告が始まります。中でも「支える会」事務局長の重田先生から、岡山短期大学の山口先生の授業外しに対する裁判の報告がありました。
司法としての最終判断では、大学側の処分は、無効であること、合理的配慮を実行すべきことを求めています。しかし、4月からの教壇復帰を実現するためには、道遠しのような気もしないではありません。大学が最高裁に上告していたものが、棄却されたにもかかわらず、です。
難しいですね。
マスコミを味方にして、一般の人にも関心を持ってもらえるようにしていくことも大切ではないでしょうか。
ところで前年、何かに躓いて、下を向いていた若い先生が次にお会いしたときに、すっきりとしたお顔で参加しているのを見掛けた時、本当に嬉しくなります。先輩の先生方からの厳しくも暖かいアドバイス、そしてたくさんの仲間の存在。何にも変えがたいものだと思います。悩みや課題に負けず頑張ってほしいと思います。
この度、賛助会員になりました。前からお誘いを受けていましたが、固辞していました。あっちもこっちも、身が持たないかもと考えていました。
しかし、お手伝いのたびごとに、学ぶことが多く、次回が楽しみにもなっていました。
これからもよろしくお願いします。
チャリティーコンサートのお知らせ
奈良や京都など、関西方面のみなさまへのイベント情報です。
2019年の音ボラネット総会にお招き予定の安田知博さんのコンサートです。
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全盲で音訳の指導者として活動しながら、尺八奏者としても活躍されている安田知博(やすだ ともひろ)さんのチャリティーコンサートのお知らせです。
~~出会い、絆、そして未来へ~~
日時: 1月26日(土) 2時開場、2時半開演、4時半終了予定。
会場:奈良市北部会館市民文化ホール(近鉄京都線 高野原駅から歩いてすぐ)
出演: 安田知博(尺八)、石田綾(ピアノ)、澤田理絵(ソプラノ)
入場料: 2千円(全席自由)
*小さなお子様や介助者のご観覧については、個別にご相談させていただきます
お申込み・お問い合わせ: 安田知博(090-1081-4805) yasudatomohiro@gmail.com
※ コンサートの収益の一部を、目が不自由な人たちなどのために録音図書を制作している、奈良県内の音訳グループの皆さんにお送りします。
※ 翌日の27日には、上記の3人で、京都市内のカフェでライブをします。会場の「キルシェ」は、四条河原町交差点の南東角から、南へ2分ほど歩いた「招徳ビル」の3階です。阪急や京阪の駅から歩いてすぐの便利な場所です。
食事もスイーツもアルコールも充実しています。昼の部が3時から、夜は7時からです。2千円です。こちらも、どうぞよろしくお願いいたします。
No.459 「障害者週間」連続セミナー
みなさま、穏やかなお正月を過ごされたことと思います。
本年もご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、暮れには会報「音ボラネット通信35号」をお送りしました。
内外から労いと感謝の言葉を、たくさん届けていただきました。
中でも、長崎のある会員さんは、参加できなかったシンポジウムの報告記事を貪り読んでいます、と。ありがたいです。励まされます。
ところで昨年の12月に日本障害者リハビリテーション協会主催の連続セミナー「読み書き障害児の教育支援―デイジー教科書の取り組みと今後の課題ー」がありました。
同協会では、平成20年度から読みに困難を抱える発達障害などの児童・生徒にデイジー教科書を製作・提供してきました。当初80名だった利用者は、29年度8000名を超えたそうです。
しかし、まだまだ一部に過ぎず更なる普及を目指し、各方面からの報告がありました。
厚労省からは、発達障害支援の取り組み、文科省は、音声教材の取り組みについて。
マルチメディアDAISY教材の導入・活用については、大阪教育大の金森先生。
デイジー教科書の製作について―理数系教科の製作における課題と今後ーは、サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生からお話がありました。
発達障害のなかに、トゥレット症候群とか吃音(症)なども含まれることを厚労省からの報告で初めて知りました。
さて、DAISY教材は、文科省から委託を受けたボランティア団体等が製作し、必要な児童・生徒に無償で提供されています。
担っているのは、ごく一部のボランティア団体です。
早期発見、早期支援と言われていましたが、保護者自身、わが子が学習障害だとは気づかない例も多く、学校現場も含め、社会的認知度もまだまだです。
文科省の調査によれば、DAISY教科書の利用率は、必要な子どものうち約3%のみ、通常学級の2.4%(24万人)と推計。
DAISY図書と同じようにここでも、ぜんぜん足りていないという現状です。
一人ひとり特徴が違いますから、一律にはいかない。難しいですね。
でも読み書きが苦手だから、勉強ができないというわけではありません。
適切な支援が受けられれば、可能性は広がるわけで、何とか支援の輪を広げなければなりません。
だからといって、どなたかが、製作ボランティアを増やしていかなければならないと、そして別の方は、製作ソフトが進化して、簡単に作れるようになりましたと言われていました。しかし、無償のボランティアが簡単に増えるとは思いません。
そして、専門家のみなさんには、簡単に製作できるとしても、一般には、マルチメディアDAISYの製作はまだまだハードルが高い、そう思うのは、私だけでしょうか。
でも困っている子どもたちのために、手をこまねいているわけにはいきません。
みんなで知恵を出しあいましょう。
N0.458 公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会) 例会
今年の2泊3日の「なごや会」例会は、7月に高知市内にオープンした「オーテピア」で開催されました。
飛行機組と鉄道組がそれぞれに高知入りし、初日の総会、2日目の館内見学、同じく午後からの講演とパネルディスカッション、3日目の高知城や日曜市のミニ観光まで、「オーテピア高知声と点字の図書館」の坂本館長はじめ職員の皆さんが全面的にサポートしてくださいました。
私たち晴眼者も数名おりましたが、食事どころも含め、何から何までお世話になってしまいました。
本当にありがとうございました。
さて、オーテピアは木材をふんだんに使った和のイメージの建物で、中には土佐和紙が使われていたりで、柔らかい落ち着いた感じです。
日が直接、書架に当たらないように柱の間隔が違います。夏至とか冬至とか意識されています。
また人の歩く空間は、天井が高く、椅子などに座れるスペースは低くなっています。細かい所にも工夫が凝らされています。
1Fが「オーテピア高知声と点字の図書館」で、2~4Fは、「オーテピア高知図書館(県立図書館と市民図書館)、5Fは、プラネタリウムを含む「高知みらい科学館」です。
3つの施設からなる複合施設です。
もはや図書館は単独では建たないと言われますが、県知事と市長との話し合いのなかで生まれた構想だそうです。合築という他に例をみない形が誕生しました。
オーテピア高知声と点字図書館は、1Fエントランス正面にあります。大活字本やLLブック、点字や録音図書等々のバリアフリー図書が低い棚で目立つように紹介されています。
更には奥のボランティアスペースでは、録音室が4つ、編集室が2つと校正室があります。
そして建物の外には、りっぱな補助犬トイレまで設置されています。松井さんの盲導犬ジョバンニちゃんに使い心地を聞いてみたかったです。
誰でもが利用しやすい、楽しめる、至れり尽くせりの図書館で高知の皆さんが羨ましい。
ところで、なごや会主催の「いま高知から~見えない・見えにくい人への情報提供を考える~」講演とパネルディスカッションは、四国各地から、図書館職員はもちろん視覚障害者も多く参加。熱心な質問も多く、中身の濃いものでした。
高知朗読奉仕者友の会の松田光代会長も「ボランティアの立場から未来を考える」として登壇。心強い限りでした。
地方都市でこのような会が開かれる意義は大きいと思います。
障害者サービスのエキスパートであり、それぞれに高い専門知識を持っている「なごや会」のみなさんには、いつも教えていただくばかりです。
参加の図書館関係者もたくさんの刺激を受けたのではないでしょうか。
2019年は、なごや会結成30周年記念イベントとして、東京or神奈川で開催予定です。
たくさんの参加をお待ちしております。