来月総会初日のご講演、公開レッスンをお願いしております安田知博氏がNHKのイーテレで放送されている「バリバラ」に、ご出演されます。
副音声ではなく、コメディの役者として登場されるそうです。
放送日は5月16日と23日、いずれも木曜の夜8時です。
どうぞ皆さま、ご覧下さい。
来月総会初日のご講演、公開レッスンをお願いしております安田知博氏がNHKのイーテレで放送されている「バリバラ」に、ご出演されます。
副音声ではなく、コメディの役者として登場されるそうです。
放送日は5月16日と23日、いずれも木曜の夜8時です。
どうぞ皆さま、ご覧下さい。
『常用字解』音訳プロジェクトの山内薫(元墨田区立ひきふね図書館)氏、岡田健嗣(漢点字羽化の会) 氏から音訳者募集の依頼がきました。以下原文を掲載いたします。ご協力をお願いいたします。
2011年6月7日(火)に開催された全国音訳ボランティアネットワーク第3回総会の席上、「『字解』音訳プロジェクト、ご参加のお願い」というチラシを配らせて頂いてから、早くも8年の歳月が経過しました。この間、東京近辺の複数の音訳グループの方々の協力を得て、漢字の辞書『常用字解』(白川静著、平凡社)の音訳という作業に取り組んで参りました。8年の歳月を費やす中で、ようやく音声化に取り組みはじめ、完成への見通しを得ることができるようになりました。しかし、活動開始から時を重ねておりますうちに、ご参加の皆様のご都合によって、活動できるメンバーが、減少して参りました。そこで再度、新たにご参加いただける音訳者を、募集することに致しました。有志の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
今回の音訳は以下のように字形を説明することや漢字を識別するための『岡田メモ』を採用すること等によって「漢字の辞書を読む行為を音声で表現すること」をめざします。そして3名の視覚障害者が聴読による校正を行うことによって「漢字の辞書を活字で読むよりも、より深く読み込む作業」をめざす、音訳の新たな可能性を広げる活動であると自負しています。是非ご参加下さい。
| 読みに関する約束事の一部 1.全ての漢字を識別するための『岡田メモ』の採用(全ての漢字を「訓読み+もっとも 相応しい音読みを使った熟語」で表し識別する) (例) 音→おと・おんがくのおん 訳→わけ・ほんやくのやく 2.中途失明の方も漢字の形を空書きできるような字形の説明 (例)維の字形説明 糸偏の右側に隹(ことりのしょうけい・ふるとりのすい)。隹[スイはノ一の一の左につ けて縦棒、一の下、縦棒の右側につけて漢数字の三、一の上中程に小さなカタカナのノ、ノの下に続けて漢数字の三の下の横線を止めて縦棒。] 3.その際頻出する記号の読みを定める ノ一(のいち)、攴(とまた)、殳(るまた)、攵(のぶん)・・・・・・等々 なお、『岡田メモ』は「横浜漢点字羽化の会」のホームページ(www.ukanokai-web.jp/)に解説とともに公開されています。 漢字の説明に関心のある方は是非ご覧になって下さい。 |
ご協力頂ける方は、2019年7月1日(月)(午後13時30分~)に墨田区立ひきふね図書館で開かれる字解プロジェクトの会合に参加して頂ければ幸いです。(以後、年に数回会合が開かれます) 墨田区立ひきふね図書館 東京都墨田区京島1-36-5 TEL 5655-2350
会員間のやりとりはメーリングリストで行われています。6月23日までにメールアドレスをお教え頂ければ、文章化した実例をお送りします。
*参加申し込み、問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いします。
山内薫kitarow07@yahoo.co.jp 岡田健嗣okada̲tr̲eib@ybb.ne.jp
総会準備まっただ中、某盲学校の高2の生徒さんとご両親を、ボラセンにお迎えしました。テキスト化プロジェクト事務局の猪俣さんとお話を伺いました。
これに先立つこと1週間くらい前でしょうか。
「視覚障害の子どもの大学受験に向けた支援のご相談」という1通のメールが届きました。入学当初より英語の参考書の点字化を、あるボランティア団体に依頼。1年待ったが、出来上がってこない。
何度も学校や日本点字図書館(日点)に相談。なかなか、納得のいく回答や情報が得られなかった。ようやく、自己解決を前提に、プレーンテキスト化をしてはと、提案された。その中で、日点の担当者から、音ボラネットを紹介されたという経緯を伺いました。
これは、直接お会いして、情報交換するしかないと思いました。
英語の点訳については、2~3年前から国際ルールの変更があり、これに対応できる図書館・点訳者が少なくそれぞれに混乱が生じているのでしょうか。点訳界のことには、疎いほうですが、当初引き受けた点訳ボランティアが、お粗末すぎます。勉強したい、、教材が必要という生徒さんからの依頼です。一日でも早く、完成させるべきでしょう。手に負えないのなら、他に振るとか、知恵を出し会うべきでしょう。私たち音訳者も心しなくてはなりませんね。
ところで、この某盲学校とは、今から6年前ICUに合格した生徒さんが在籍していたところです。 私たち音ボラネットで、テキスト化や音声化で支援し、大学院生となった今もテキスト化の依頼が続いています。そして、お母さんは個人会員となってくれています
このことは毎年、全日盲研にも参加し、折りあるごとに、全国の盲学校の先生方にも、情報提供ということで、お話もしてきました。盲学校と地域の繋がりが重要と言われながら、現場の先生方には、難しいというか厳しい現状があるのでしょうか。これからも大学受験を目指す生徒さんは、出てくるでしょう。
相談する保護者生徒に、こういうところがあるという情報を伝えてさえいただければ、たらい回し?状態にもならず、当事者の不安解消にもつながるのではないでしょうか。
私たちとしては、きちんとサポートしますと、伝えました。そして先輩にあたるICUの大学院生である糸野くんや糸野ママからもアドバイスいただけるようにお手伝いしますとも。
「もやもやとしたトンネルの中にいるような気持ちの息子と私たちにとって、嬉しいできごとでした。今日から希望を持ってスタートできます」とは、お母さんの言葉です。総会はもちろん、テキスト化プロジェクトの分科会にもぜひ、参加したいと。
単なる弱小ボランティア団体ではありますが、困っている方々のために、少しでもお役にたちたい、「来るもの拒まず」の精神は健在です。
社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会 音訳指導員研修委員会から視覚障害者に向けてのアンケートで、回答にお手伝いいただきたいと連絡がお願いがきました。依頼文を掲載しますので、お身近の視覚障害の方々へお知らせいただき
さらには、回答のお手伝いをいただけますようお願いいたします。
回答はメールのみで、締切は7月12日です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下依頼文
近年、録音資料はデイジーが主流となってきたことにより、視覚障害者だけではなく、発達障害や肢体不自由等の方にも有効な資料として活用されています。当委員会は、より質の高い録音資料を提供できるように日頃利用してくださっている方に録音資料についてのアンケート調査を実施することにいたしました。
アンケート結果は本年11月開催の第38回音訳指導員講習会で報告し、分析結果をご紹介します。この結果を今後の音訳ボランティアの養成、録音資料製作に活かしたいと思います。つきましては、別添のアンケートを貴施設・団体等の利用者の方に広報誌やHP等で告知していただきたく存じます。アンケートについては社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会のHP(http://www.ncawb.org/)からもダウンロードしていただけます。
なお申し訳ありませんが、回答は下記に記しておりますとおりメールのみとなっております。メールの返信が難しい利用者もいらっしゃるかと存じますので、その折は聞き取り調査、代理での返信をしていただけると幸いです。
回答期限は7月12日(金)までです。
何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。
【アンケートについてのお問い合わせ/回答送り先(メールのみ対応)】
社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会 音訳指導員研修委員会
E-mail : onnyaku.nichimou@outlook.jp
3月26日、音ボラ通信第36号を発送しました。
今号には会報の他に、6月の総会案内を同封いたしました。
多くの会員のみなさまにご参加をお待ちしております。
伊藤忠記念財団から「子ども文庫助成事業 贈呈式」にお招きをいただきました。財団の主な事業は、設立当初から取り組まれている読み聞かせや子ども文庫運営などのボランティアに支援を行う「子ども文庫助成事業」です。被災地への図書の寄贈なども含まれます。
もう一つはお馴染みの「電子図書普及事業」です。障害のある子どもたちのために、児童書をパソコンやタブレットで楽しめるように電子化し、特別支援学校や公共図書館などに無償で配布しているものです。この電子図書「わいわい文庫」の音訳を担当しているのが、私たち音ボラネットです。
連絡をいただいた当初は、来賓のような形で参加ということに少し戸惑いを覚えました。しかし、みなさんの活動は、私たちとまるで畑違いというわけではありません。本、特に児童書というものを仲立ちにして、子どもたちの笑顔のために頑張っている同志という感じでしょうか。喜んで出席させていただきました。
国内はもちろんのこと、海外の地域文庫や家庭文庫も本購入費の助成を受けています。さすが伊藤忠さん、インターナショナルです。
子どもの本購入費助成受領者、病院・施設子ども読書活動費助成受領者代表の方と子ども文庫功労賞受賞の方々の挨拶がありました。それぞれに長年にわたり、すばらしい活動をなさっていることに、心打たれました。
ここでのみなさんの悩みも、子どもの減少化や世話人の高齢化など、どこかで聞いたことのあるものでした。
表彰式の終わりには、専修大学の野口先生が、「わいわい文庫への評価と期待」を話されました。
短い時間で、「わいわい文庫」のことを余すことなく伝えてくださいました。さすがです。
たぶん、出席者の多くは、マルチメディアDAISYのことは、ほとんどご存じなかったろうと思います。「わいわい文庫」をアピールするよい機会でした。
その後の懇親会でたくさんのみなさまと交流できました。いつも思うことですが、足を運ぶことによって得られる新しい出会いがあり、更にそこから次に繋がる出会いがあります。本当にありがたいことです。
「すべての子どもたちに読書の喜びを」 伊藤忠さんのスローガンに呼応して、微力ながらまた頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
日本障害者リハビリテーション協会主催の平成30年度音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究事業「デイジー教科書事例報告会」に、当事務局の鶴岡さん、松本さんと共に参加しました。会場は、戸山サンライズです。
昨年12月の有楽町マリオン朝日ホールで開かれた障害者週間連続セミナーの中の「読み書き障害児の教育支援」にも参加していましたので、失礼ながら、さほど新鮮味はありませんでした。
デイジーユーザーである立命館大学の学生さんの発表と大学入試センターの南谷さんからの「センター試験及び新テストにおける受験配慮でのIT活用」は、興味ある内容でした。
デイジー教科書の利用者が当初の80名から本年度は1万人を超える見込みで急速に普及しつつあるということは、前回も伺いました。ボランティアを増やしたいという話も出ていました。
必要としている児童・生徒に十分行き届かないのであれば、音訳者として何ができるのか探りたいというのが、私の毎回の参加理由です。
しかしながら、よくわかりません。報告会ですから、私のような部外者には、致し方ないのかもしれませんが、敷居が高いと言わざるをえません。
今後のデイジー教科書のありかたと普及についての話を聞きたいと思いました。
当事者の保護者や、島根県からわざわざ参加の先生の質問に丁寧に応えられる方がいらしたらと少し残念でした。
帰り道、すでに教科書作りに参加しているボランティアの話を聞きました。
音訳ボランティアが片手間にできることではない。機材をそろえるのが大変。お金がかかる。よほどPCに精通していないと難しいと。私としては、ますます怖じ気づいてしまいました。
音訳講師の方が参加していました。初めて、マルチメディアに取り組んでみようかと来てみたけれど、チンプンカンプンでしたと。
研究者も当事者も保護者等も含めた忌憚のない情報や意見交換の場が必要ではないでしょうか。子どもたちの笑顔のために、お役にたちたいと思っている人たちは、たくさんいるはずです。
今まで、何度もお話を伺いましたが、名刺交換できずにいた、サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生とお話ができました。
伊藤忠記念財団の電子書籍「わいわい文庫」のことを話しました。児童書が少ないことを懸念していますと。これはおっしゃる通りです。私もまったく同感です。
都内麹町の日本文藝家協会で第58回出版UD研究会が開かれました。
テーマは、「盲ろう者への情報支援ワークショップ―光と音を伝えるためにできること」です。
初めに国立特別支援教育総合研究所の星祐子先生から「盲ろう者」とは、というお話を伺いました。続いて盲ろう疑似体験がありました。
最後に筑波技術大学院生の森敦史さんによる「盲ろう者の情報保証について」がありました。大変わかりやすい、流れのよいプログラムでした。
盲ろうと者とは、視覚と聴覚の両方に障害がある状態で視覚障害と聴覚障害の手帳を合わせ持っている人のことです。全国盲ろう者協会の実態調査によれば、14,000人とのこと。しかし、片方だけの手帳保持者もいて、実際には、20,000人とも言われています。
ところで、盲ろうがもたらす独自の困難性、ニーズ、教育に必要とされる専門性ゆえに、盲ろうを独自の障害として位置付けている国があります。けれど日本では、盲ろうを単一の障害とはとらえられていません。つまり、重複障害の一つとしてとらえているということです。
それ故、現場の先生方は、盲ろうについて、しっかり学ぶ機会がほとんどないという指摘には、この障害の持つ困難さを思いました。
さて、ワークショップでは、二人一組となり、お互いアイマスクに耳栓をして、手書き文字で会話をしました。
盲ろう者が文字を知っていることが、前提となりますが、手のひらに指で文字を書いて言葉を伝える方法です。
先ず「ワタシハ〇〇デス」と書きます。ひらがながいいのか、漢字の方がわかりやすいのか、悩みました。
こんな短い文章ですら、読み取ることが難しい。長い文章になったらどこで区切るのかとか、ますますわからなくなるなあと思いました。
もうひとつは触察です。袋のなかに入っている点図に触り、その形を描いてみます。全くわかりません。
視覚障害当事者の松井さんや宮崎さんは、さすがです。きれいな形を書き出していました。
最後に森さんのお話です。先天性の盲ろうの当事者です。一般大学を卒業の後、筑波技術大学初の盲ろうの大学院生になりました。
点字(指点字、点字ディスプレイ等)と手話(触手話等)を使い分けています。
単なるろうの場合は、目で確認できるが、盲ろうの場合は、状況の把握ができない。視覚や聴覚の単独障害に比べ、何倍もの支援が必要です。
回りにあるたくさんの情報を伝えてほしいが、100%はつかめない。
森さん自身、盲ろう学生視点での情報保証について、大学や支援者に要望。
しかし、何を要望すべきなのか、適切な情報保証とは何なのか、わからないということがあるとのこと。
授業においては、触手話通訳に加え、パソコンを活用した通訳などの方法を実践しています。遠隔文字通訳のことを興味深く伺いました。
パソコン通訳はどこにいてもできます。
例えば、声をマイクで拾い、沖縄の支援者に飛ばす。そこでパソコンに入力して大学に送る。森さんのパソコンには、点字ディスプレイが接続されています。
とまあ、こういうようなことらしいです。
困難ななかにも、さまざまな支援を受けながら頑張っています。
懇親会では、直前のキャンセルのおかげ?で余ってしまった料理を、回りから、一番若いんだから食べられるでしょ!と進められて、好きなビールとともに平らげる姿は、どこにでもいる若者です。
就職もしたいという夢がかないますように。
大変貴重なワークショップでした。
平成30年度「視覚障害教育を語る懇談会」打って出る盲学校~情熱と戦略~が、都立文京盲学校で開かれました。
ありがたいことに昨年に続き、文京盲学校の桑山校長先生から、お声がけいただきました。
全国盲学校長会長の国松先生からの報告から始まり、山梨県立盲学校の小松校長先生が、山梨盲ろう教育についてお話されました。
先行の事例がなかったため、手探りの教育だったということです。目の前の子どもたちをこのままにしておけない、何とかしたいという先人の熱い思いと言われていましたが、その努力はいかばかりだったでしょうか。
盲ろう教育の価値ある資料が残されています。また、京都盲唖院関係資料は、平成30年、国の重要文化財に指定されました。いずれも今後に生かされるべき貴重な資料だと思いました
続いて、筑波技術大学の藤井先生からは、理療教育の現状について、お話がありました。あん摩等営業法が施行されて70年。1988年の抜本改正で、知事試験・免許から国家試験・免許となり、教育の質の向上が図られました。
更に2016年度からは、高校専攻科の課程修了者に対して、大学編入の道が開かれ、理療教育を取り巻く制度環境は、格段に改善されました。
しかし、志願者数が減り続けています。背景の一つには、理療の魅力を発信できてこなかったことが、大きいという一言。厳しい現状を伺いました。
文科省の青木先生からは、あえて肩書きを外して、一個人としてとおっしゃりながら、さまざまご指摘がありました。「打って出る」とは単なるモットーではない。具体的に考えていかなければならない。選択される盲学校でなければならない等、いつにもまして、盲学校の今後に対する暖かくも厳しい内容でした。
こういう会に参加される校長先生方も、全てではありません。ましてや、一般の先生方はいうに及ばずです。そういうみなさんへの情報の伝え方は、難しいかもしれません。
でも全ての先生方が、情報をを共有し、一丸となって盲学校の生き残りをかけていかなくてはならない現状のように感じました。盲学校が掲げる五つのモットーの一つに、地域が応援しがいのある盲学校というのがあります。
微力ながら、私たちもしっかり応援していきたいと思います。
ところで今回、筑波技術大学の先生方と話が弾みました。名前の音訳ボランティアネットワークだけからだとわからないけれど、「テキスト化」に取り組んでいると知り信頼に値する、評価できると言ってくださいました。ありがたいことです。
みなさま、さまざまありがとうございました。
山根基世さんの朗読指導者養成講座の受講生による朗読会のお知らせです。
2019年3月2日(土)、3月3日(日)
13:30~16:00(13時開場予定)
出版クラブホール(千代田区神保町1-32)
先着200名
会場費として1,000円申し受けます(中学生以下は不要)