この度お送りしました資料のうち、「2018年度事業案」は
最終稿ではないものをご送付しました。
次号会報発送時に、差し換えページを同封いたします。
申し訳ございませんでした。
どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
音ボラネット事務局 のすべての投稿
会員向け資料を送付しました。
音ボラネットの総会は隔年の開催です。
昨年第6回総会を開催しましたので
今年は総会はありません。
5月8日に2017年度事業報告、決算報告、
2018年度事業計画(案)、収支予算(案)をお送りしました。
来年の総会で合わせてご審議いただきます。
No.442 初の新潟県立図書館への訪問
「4月28日29日、新潟県立図書館で日本昔話の旅の原画展を企画してくださいます。イベントのお手伝いに行ってきます。」と我らが伊藤忠記念財団の矢部さんからメールをいただきました。
ここ数年、点字図書館改め視覚障害者情報センターへは数回お邪魔したことはありましたが、県立図書館とはご縁がありませんでした。一度はと思っていましたので、これはいいチヤンス。矢部さんの応援?がてら、伺うことに。
新潟駅から車で20分弱。
桜の名所鳥屋野潟公園の一角。付近には、野球場や自然科学館などかあり、広い森の中にある図書館といった趣でしょうか。
キャッチフレーズは「フクロウの森の図書館」です。
中に入ると広々としていて、エントランスホール及び閲覧室の窓の外には、緑が溢れ居心地の良い空間となっています。
桜の季節は、さぞやと思われます。
さて、正面玄関を抜け、閲覧室に入る手前のギャラリーで、マルチメディアDAISY図書の体験会が行われていました。
各県に伝わる昔話が、マルチメディアDAISY図書で楽しめます。
新潟県の昔話「みるなのくら」のさし絵原稿や語り原稿が展示されています。4月24日~5月13日までのこどもの読書週間記念展示の一環です。
そのうちの二日間、矢部さんが、iPadを使ってのマルチメディアDAISY図書の体験会をお手伝いしていました。
事前に新聞、テレビ、ラジオにも取り上げられたせいもありで、こども連れの家族など、150名以上のみなさんに「わいわい文庫」を体験してもらったようです。
私がお邪魔した時も、こどものたちが楽しそうにiPadを使っていました。
新しい読書の可能性を広げる「マルチメディアDAISY図書」を知ろう!というタイトル通り、先ずは一人でも多くのみなさんに知ってもらうこと。
県内初の公共図書館での試みは大成功だったのではないでしょうか。
「障害者サービス」もこれからということですし、当然音訳者の養成もこれから。今後何かお手伝いできることがあればと思います。
おかげさまで、貴重な一時でした。
No.441 馬場村塾
久しぶりの馬場村塾参加です。
6時30分開始、懇親会は9時からというのは、さすがの私もだいぶきつくなってきました。
今回は、つくば技術大学在職中に、何度かお訪ねもし、音ボラネットの研修会「学習を支える音訳」について講演もしていただいた長岡英司さん。
現在は日本点字図書館の館長です。
ぜひ参加しなくてはと思いました。
近年、視覚障害者の社会参加は目立って拡大してきました。
これは、情報アクセス手段の充実がひじょうに大きいと言えるでしょう。IT化以前の視覚障害者の情報環境、広く点字のこと等々、知らない時代のことも多く、先人のご苦労はいかばかりだったろうかと思います。
参加者の中には、長野や岩手、京都からの方もいて、立ち見も出るかと思われる盛況でした。
質問タイムには、「せっかくなので、日点の現状とか今後の取り組みなどについて教えて!」という声がありましたが、うまくはぐらかされたかな?
私もぜひ、伺ってみたかった。次回に期待します。
さて、今後の馬場村塾ですが、4月と5月は、日中開催になっています。通常の時間帯だと難しい皆さんにもぜひ参加してほしいと思います。
大川和彦さんが新塾長になりました。
引き続き甲賀さん、成松さんともに、サポートしてくれます。
うまい具合に若手にバトンタッチしました。
私たちも見習いたいです。
それから今年も馬場フェスやります。夏です。乞うご期待。
もうひとつ、9月14日~16日に神戸で「第27回視覚障害リハビリテーション研究発表大会IN神戸」~発見そして自立ー視覚リハの新時代へ~が開催されます。
ここで我らが馬場村塾がポスター発表で登場。大川新塾長が活動報告を行います。
私もぜひ勉強がてら参加して応援したいと思います。
CD-Rメディアの件、完了しました!
3月22日にお知らせしました「CD-Rいりませんか?」は
全て完了しました。
廃棄処分予定のものが有効活用されることは
嬉しいです。
ご協力ありがとうございました。
会報「音ボラネット通信第33号」発行しました。
3月27日に会報「音ボラ通信第33号」を発行しました。
今回は6月のシンポジウムのご案内と
アンケートも同封しております。
お手数ですが、ご協力よろしくお願いいたします。
No.440 読書バリアフリー法セミナー
2013年6月、国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)は「盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のあるものが発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」を採択。
日本でも条約の批准に向け、国会で著作権法改正案の審議が始まろうとしています。
日盲連、DPI日本会議、全国盲ろう者協会、そして弱視者問題研究会の4団体は、マラケシュ条約批准時に著作権法を改正するだけではなく、読書障害者の読書環境を総合的に整備するための「読書バリアフリー法」の制定を求めて運動しています。
私たち音ボラネットとしても、著作権法改正に向けては、文化庁への陳情、パブリックコメントの提出等を行ってきました。
ですので、日本盲人福祉センターで開かれたセミナーには、多大な関心を持って参加しました。
弱視者問題研究会の宇野和博先生からは、「マラケシュ条約と著作権法、読書バリアフリー法」について。
枚方市立中央図書館の服部敦司さんは、「視覚障害者の立場から読書バリアフリー法に期待すること」を話されました。
宇野先生が音訳ボランティアの高齢化等にふれ、テキスト作成ボランティアを提案。
「プレーンテキストを作る。きれいなテキストデータをベースにしてさまざまな媒体を保証していかなければならない」と。とても興味深く伺いました。
また「サピエ図書館」と「国立国会図書館」の話も。
データが二元的に管理されているより、一元化されたほうがいいにきまっています。が、これがなかなか難しい。
大学図書館、学校図書館、公共図書館、点字図書館、更には社協や地域ボランティアの製作したものが、国会図書館の下に集められることが理想だと思うのです。
ところで、NPO法人自立生活センター「くれぱす」の見方信子さんの意見発表に、当事者の声が何より、人の心を動かすと感じました。この方は、「耳と目はOK。口も動かせるので話せる。でも身体障害なので24時間介護が必要。手が動かないのでページをめくれない。めくってとか、次のページとか介護者に言うのは違和感があり、気を使うのに疲れた。電子化されたものは読めるようになったが、ノベルや最新本などは読めない。時間差でしか読めない。健常者や晴眼者と同じタイミングでというのは難しい。自分の読みたい時に読めることが大事」と。
全国盲ろう者協会の川島朋亮さんからは、「全く見えない、全く聞こえない全盲ろう者は点字が使える。でも点字離れが増えている。しかし、点字が必要な人もいて、一人ひとりのコミュニケーション方法が違っている」と。
全ての障害者がいつでも読みたい本を自分にあった媒体で買ったり、借りられるようになることを目指し、「読書バリアフリー法」の制定を求めていかなければなりません。
もちろん出版社にも合理的配慮を求めながら、関係する全ての団体、個人が協力、連携をしなければなりません。
私たちも音訳だけに専念していればいい、という時代ではないのではと思います。
CD-R いりませんか~。
音訳グループ 我孫子の関口さんからの情報です。
都内の企業で今月末で処分されるCD-Rが1500枚あります。
送料のみでご提供してくださるようです。
パナソニック製で録音図書用に使用できることは確認済みです。
ただ、おもて面がレーベルプリントができない、光沢のもので、
社名が印刷されています。
梱包の都合で300枚単位でヤマト運輸利用の着払いの発送になります。(参考:都内⇒都内 1,123円)
上記の条件でご希望の方、
至急事務局 info@onyaku.net までお知らせください。
29日(木)午後11時まで受け付けます。
お問い合わせも事務局までどうぞ。
No.439 テキスト化プロジェクトただ今大繁盛
あの糸野海生くんがみごとICUの大学院への進学を勝ち取りました。
卒業論文が優秀賞に選ばれ、卒論謝辞に音ボラネットテキスト化プロジェクトの名前をあげてくれました。嬉しいですね。
また、産業カウンセラー認定試験に合格したAさんです。
所属する団体の勉強会で、合格体験を話してほしいと言われたそうです。
音ボラネットの名前を出して、支援の内容(問題集のテキスト化)を発表したいがさしつかえないかと、ご本人から問い合わせがありました。
更には、近代文学研究者として新刊本の書評を書いたり、多くの著作があるBさんは、仕上がりの早さに、いつも驚かれています。
この他にも、社会労務士の資格試験受験希望のDさん。
地元の図書館に10冊以上の問題集等のテキスト化を依頼していたものの、時間がかかりすぎることへの不安で、図書館経由で当会に回ってきました。
このように、とぎれることのない依頼が続いています。
音訳以上に「早くなければ情報ではない」分野のテキスト化ですから、更なるスピードが要求されます。
全国のテキスト化プロジェクトのメンバーの頑張りがあればこそです。
そして、この活動が成り立っているのには、もう一つ忘れてはならないことがあります。
企業の協力・支援です。
まず、(株)高知システムさんからは、PCーTalkerをはじめとして、MyBookⅢなどのソフトウェアを提供していただいています。
作業中の目の校正だけでは、どうしても見落とすところかあります。より精度の高いデータを提供するために、画面読み上げソフトを使って耳での校正も時には必要になってきます。
続いて、このプロジェクトが始動した当初から協力して下さっているのが(株)ブックスキャンさんです。
原本をスキャンしてPDFに変換する部分で「100冊までは、無償で」と約束して下さっていました。このたび、その100冊を超えてしまいました。
でも、「今後も冊数に制限なく、協力させていただきます」という申し出がありました。
私たちのような弱小ボランティア団体にとって、高知システムさんやブックスキャンさんのような企業からの支援は、ほんとうにありがたく励みになります。
改めてのお礼を申し上げます。
今後もよろしくお願いいたします。
No.438 演奏会
前後して和と洋の演奏を聞きました。
和の方は世田谷区松原のブローダーハウスでの「ごぜ唄が聞こえる2018」です。
新潟市在住の萱森直子さんが毎年同じ場所、同じ時期に行っているものです。
今回は「石堂丸」がメイン。瞽女歌には抑揚がありません。わからない言葉もでてきますが、いつの間にか語られる物語の中に、自分自身がいるような錯覚にとらわれます。
我が故郷、旧黒川村の特別養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」で晩年を過ごされた小林ハルさんに惹かれ、そのハルさんから直に伝えられた瞽女歌を歌う(萱森さんは、師匠は歌うとは言わなかった。読むんだと言われてましたと)萱森さんの演奏をまた聞いてみたいと思うのでしょうか。
三味線を抱え、農・山村を巡る盲目の女旅芸人に、視覚障害者の自立の原点を見るような思いがします。
このごぜの姿を後世に伝えるべく、小林ハルさんをモデルにした映画「瞽女」の製作が進められています。公開は2020年。
監督の瀧澤正治さんともお目にかかり、音ボラネットも協力団体として、名を連ねています。
みなさん!一緒に応援しましょう。
さて、翌日には、国際基督教大学(ICU)のチャペルでのパイプオルガンの演奏を聞きました。
ICUと言えば、音訳やテキスト化を通し、応援している、我らが糸野海生くんです。
「2017年度オルガン講座修了コンサート」に出場です。
最後の二人の女性は、プロを目指しているとかで、聞き応えのある演奏でしたが、海生くんも負けてはいません。
ヨハン・セバスチャン・バッハの曲を聞かせてくれました。
プログラムには、「音楽を聴かないで下さい。絵を描くようにオルガンを奏でます。耳を澄まして見てください」とありました。海生くんらしい表現だと思いました。
ところで、いつもチャペルのオルガンの大きさに圧倒されます。音が天上から降り、地から沸き上がってきます。音の厚みという一点をとらえても、この楽器は独特です。日本人の体型には、向かないのではと感じるところもあります。
ある演奏者が「自分自身がオルガンに飲み込まれてしまう恐怖を感じることもありました」と書いていましたが、何となくわかる気がします。
この海生くんも今年、ICUを卒業し、無事大学院に進むことになりました。本当におめでとうございます。
ハンディもあり、あの細い身体でどれだけ神経をすり減らし、頑張ってきたことでしょう。
「十分頑張っているのだから、たまには、はめをはずしてもいいのよ」という私に「いやあ、えへへ」と応える海生くんです。
音ボラネットの海生くんファンのおばさんたちの声でもありますよ。これからも、みんなで応援しています。
さて、高知の藤原さんのお嬢さんが青山学院大学に合格したそうです。
10周年記念総会の懇親会にお父さんを迎えにきた彼女を海生くんに紹介したことを思い出しました。
若者の頑張りに勇気をもらいました。ありがとうございました。
これからの人生にも幸あれ、と祈ります。