音ボラネット事務局 のすべての投稿

No.408 ユニバーサルシアター

53回目となる出版UD研究会が過日、日本文藝家協会で開かれました。
今回のテーマは、「みんなが一緒に楽しめる小さなユニバーサルシアター”シネマ・チュプキ・タバタ”ができるまで」。
お話は、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ代表 平塚千穂子さんです。

2001年にシティ・ライツを設立以来、「視覚障害者も晴眼者も一緒に映画を楽しみたい」を実現するために奔走されてきました。
常設シアターの開設に向け、最大の難関とも言える資金調達は、クラウドファンディングを中心に目標を達成。

ステキな仲間と協力者に恵まれ、東京・田端に9月1日「シネマ・チュプキ・タバタ」をオープン。
夢はかなう!を実践した平塚さんに拍手を送りたいと思います。

固定席15席、車イス席を含めても17席というミニシアターですが、360度音に包まれる「フォレストサウンドシステム」を採用。
音声ガイドも無線ではノイズが出るので、座席に直接イヤホンをさし、有線で聞くようにしたりと工夫がこらされています。
ぜひ一度、出かけてみたいと思います。

制作者の養成や著作権のことなど、音訳の世界と共通の課題があると感じました。
また、統一のマニュアルもなく、それぞれが手作業で進めている各地のシネマガイド制作。
いつかネットワーク化され、質の向上が図られ、作品が共有化できるようになるといいですね。

講演会 DAISY/EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書(第3回)

デジタル教科書の講演会のお知らせです。

日時:2017年1月22日(日) 13時30分~16時45分

会場:ウェスタ川越1F 会議室2・3
東武東上線またはJR川越線川越駅西口から徒歩5分

主催:日本デジタル教科書学会

参加費:500円

詳細はHPでご確認ください。http://js-dt.jp/daisyepub3/

 

 

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップからのお知らせ

二つのプログラムのご紹介です。

1、東京芸術劇場主催の視覚障害者のための舞台説明会

「舞台説明会」とは東京芸術劇場(東京都豊島区)が主催する、視覚に障害がある方を対象とした舞台公演を楽しんでもらうためのサービスプログラムです。
12月の対象公演は、ドイツの児童文学作家エンデの描いた絵本「オフェリアと影の一座」を、新潟・りゅーとぴあのプロデュースで舞台化した『オフェリアと影の一座』。白石加代子と個性豊かな「影の一座」が誘うファンタジックな舞台です。『オフェリアと影の一座』詳細 http://www.geigeki.jp/performance/theater135/
主催:東京芸術劇場

★視覚障害者のための舞台説明会概要

【日時】 2016年12月3日(土)
17時45分から18時10分(17時40分から受付開始)
※公演は19時開演です。

【会場】 東京芸術劇場 2階 プレイハウス
【チケット】 S席7,500円(全席指定・税込)
※当舞台説明会に参加される視覚障害をお持ちのお客様おひとりにつき介助者1名様まで無料とさせていただきます。
(12月3日(土)19時開演の回のみ/東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い)

【定員】10名(付添者を除く先着10名様まで)
【申込方法】電子メールか電話あるいはFAXで下記必要事項をお知らせください。
1.希望するサービス及び公演名・日時
2.希望者氏名
(視覚障害をお持ちの方が対象となります/当日障害者手帳をお持ちください)
3.付添者の有無
(盲導犬をお連れになる場合はそのこともお知らせください。)
※付添者がいらっしゃらない方で、池袋駅と劇場間の送迎を希望される方はご相談ください。
4.連絡先(メールアドレス・電話番号・FAX)
【申込先】東京芸術劇場ボックスオフィス
メール ticket@geigeki.jp
(件名に「舞台説明会申込」とお書きください)

電話 0570-010-296(休館日を除く10時から19時/ナビダイヤル)
FAX 03-5944-8651
【申込締切日】2016年11月27日(日)17時
※締切日前であっても、定員に達した場合は受付終了とさせていただきます。
※締切日後も定員に達していない場合は、追加募集をさせていただくことがあります。
※チケットお申込みは、前売券完売の際は受付終了となりますので、予めご了承ください。
※当日欠席または遅刻される場合は、必ず劇場ボックスオフィス(0570-010-296)へご連絡ください。

【参考リンク】
公演詳細
http://www.geigeki.jp/performance/theater135/
今後の舞台説明会日程
http://www.geigeki.jp/fukushi/t135.html

+++++++++++++++++++++++++++++

2、東京都庭園美術館主催の建築鑑賞プログラム

東京都庭園美術館では「ようこそ あなたの美術館へ」というメセージを通して次の3つのことを目指しています。

①美術館体験と日常をつなげる。
②一人一人が美術館での自分の楽しみ方を発見する。
③時間や場所やテーマをシェアする中で、新しい感じ方・考え方に出会う。
12月には様々な人と様々な方法で建築を楽しむプログラムとして、視覚や聴覚に障害のある方も参加できる建築鑑賞プログラム「五感と想像力で歩く建築ツアー」が開催されます。
主催:東京都庭園美術館

★「五感と想像力で歩く建築ツアー」概要
【日時】2016年
1回目 12月14日(水)14:00~16:30 (1回目のみ満席により受付終了)
2回目 12月14日(水)18:30~20:30
3回目 12月15日(木)19:00~21:00

【場所】東京都庭園美術館 本館
【参加費】2,000円
【対象】小学生~大人対象
(お話が上手にできる年齢から参加できます。小学生以上は参加費をお願いいたします)
【定員】1回目 10名、2回目・3回 各15名
*未就学のお子様を同伴で参加される方は、事前にお知らせください。
*聴覚障害のある方でも、筆談での対応でよろしければ、2回目・3回目にもご参加いただけます。
*視覚障害のある方もご参加いただけます。その場合、事前説明をいたしますので、受付時間よりも早めにお越しいただくようお願いいたします。目黒駅または白金台駅にスタッフがお迎えにあがることもできます。
*その他、サポートの必要な方は事前にご相談ください。
*プログラムの性質上、3名以上のグループでの参加はご遠慮ください。(お子様連れの場合を除く)2名での参加を希望される場合は、申込フォームの連絡事項欄にその旨お書き添えください。

【申込方法】
以下のリンク先のウェブサイトの申込フォームに必要事項を記入して送信してください。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/multi-sensory_2016.html

【お問合せ先】
東京都庭園美術館 事業企画係 ラーニング・プログラム担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp

【参考リンク】
「五感と想像力で歩く建築ツアー」詳細
https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/multi-sensory_2016.html

+++++++++++++++++++++++++++++

2つのプログラムのご案内は以上です。
よろしければ足を運んでみてはいかがでしょう。
★視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップに関するお問い合わせはこちらまで   kansho.ws@gmail.com
★facebookページ  https://www.facebook.com/kanshows

セミナー 発達障害児教育への支援 のお知らせ

音ボラネット 藤田も参加します!

◆障害者週間セミナーのご案内

発達障害児教育への支援
~音声教材の有効性と今後の課題について~

日時:12月7日(水)14:45~16:45
場所:有楽町朝日ホール マリオン
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目5-1
http://www.asahi-hall.jp/yurakucho/access/

手話通訳、パソコン要約筆記があります。

趣旨概要
近年、教育現場においては学習障害等の障害児教育に音声教材を利用して成果を得ている事例がある。
そこで、発達障害児教育への支援について、音声教材の有効性の観点から専門家、障害当事者の方、教育現場で実践中の方を招いて意見交換をし、今後の支援のあり方・課題について考える。

講演者
日詰 正文(厚生労働省 発達障害対策専門官)
田中 裕一(文部科学省 特別支援教育調査官)
河村 宏 (日本DAISYコンソ-シアム会長)
藤堂 栄子(障害当事者:NPOエッジ会長)
神山 忠様(障害当事者:岐阜特別支援学校)

お申し込みは以下のページよりお願いいたします。
http://kokucheese.com/event/index/437886/

 

第4回読書権セミナーのお知らせ

読むこと・生きること
~すべての読書困難者への支援体制の実現~
と題しセミナーが開催されます。

日時 2016年12月7日(水)
午前10時~正午
場所 有楽町朝日ホール
(有楽町マリオン11F)

詳細は大活字文化普及協会のHPをごらんください。
http://www.daikatsuji.co.jp/

No.407 コンサート

今年もまた、たくさんの元気と癒しを与えてくれた「競い合い、助け合うコンサートー羽ばたけ視覚障害音楽家たち」が開かれました。杉並区西荻地域区民センターが会場です。

残念ながら、いつも満席とはいかないのですが、それでも今回は昨年より盛会だったように思います。

私からチケットを買ってくださる方が多かったですし、買い求めても当日、足を運べなかったという方が、ほとんどいなかったことからもわかります。

音ボラネットの会員のみなさんはもちろん、以前住まいのあった練馬区内の友人・知人、また現在の住まいの文京区内の知り合い、そして貴重な都内在住の郷里の同級生、二人も来てくれました。本当にありがたく思います。
新しい参加者も、また来年も誘って、と言ってリピーターになってくださることが、何より嬉しいです。

賛助出演の女性コーラス、コール・トィンクルスターは、毎回、誰でも口ずさめる曲があって楽しみです。

YOUTAさんは、富山県を拠点に活動、作曲も手掛けています。この日もオリジナル曲を中心に演奏。
彼のピアノには、涙がでました。優しい音色が心にしみました、と感想を寄せる人も。

ソプラノの橋本夏季さんの伸びやかな高音がステキ。超技巧的な曲を聞かせてくれました。視覚障害の若い男性が、何度も親指を立てていました。

最後は一転して、しっとりとした和の世界。
箏の演奏は、筑波大学附属視覚特別支援学校高等部在学の三浦紗耶さん。彼女は、初々しいながら、ヘレン・ケラー記念音楽コンクールで受賞経験もある実力者。将来が楽しみな一人です

澤村裕司さんは、ベテランの域です。八橋検校作曲「乱輪舌」の後半は、ジャズのようなリズミカルな演奏でした。

みなさん、ますますのご活躍を期待します。

ご来場のみなさま、本当にありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

No.406 サイトワールド

11回目となるサイトワールド2016が、11月1~3日まで都内すみだ産業会館サンライズホールで開かれました。視覚障害者向け総合イベントです。
利用者と出展者の出会いの場として、遠くからたくさんの方が来場されます。
8階は出展会場、9階は講演会やシンポジウム等のイベント会場です。

今年は利用者でもあり、出展企業の代表でもあるラビットの荒川さんが、実行委員長です。

音ボラネットとしては、場内アナウンス担当として参加。
この他にも毎年、場内外の案内やら、たくさんのボランティアがお手伝いしています。
HPでボランティアを募集しても、反応がありません。結局、音ボラネット事務局でやりくりすることに。
さみしいかぎりです。

毎回、開催日は固定されています。11月1日~3日です。
鬼が笑うかもしれませんが、今から来年の予定に組み込んでください。ぜひよろしくお願いします。

さて、私は1日と3日の二日間出向きました。
音訳ボランティアのみなさんには、あまりお目にかかれませんでしたが、たくさんの利用者のみなさんとお会いしました

久しぶりに「ベルナのしっぽ」の郡司ななえさんにも。
そしていつもながら驚かされるのは、文科省の青木調査官です。

私のことをフットワークが軽いと言ってくださいますが、その言葉は、そっくりお返ししたいくらいです。いつも激励してくださることに感謝です。

最終日には、なごや会の大川さんと、出展企業をすべて回って説明を聞き、チラシやパンフをもらいました。
大学の出展もあり、いつもの新潟大学の他に神奈川工科大学と成蹊大学の学生が頑張っていました。

大川さんと、利用者の声が充分反映されるといいねと話し合いました。何事も、利用者のみなさんが声をあげることが大事と。

ところで、これだけ便利なものがたくさん揃っていますが、いくら補助があっても、買い揃えるのは大変ではないかなあと素朴な疑問もわきました。

さて、イベント会場で興味をそそられたのは、「目が見えない・見えにくい私だから考えついた”とっておきのアイディアコンテスト”表彰式がありました。
初めての試みだそうですが、200件の応募があり、入賞者には、私たちお馴染みの新潟の栗川先生のお名前もありました。楽しい企画だと思いました。
新しい企画、新しい企業も加わって、ますます発展することを祈ります。また来年、サイトワールドでお会いしましょう。

雑誌の音訳者募集(大田区周辺にお住まいの方)

大田区では「日経ヘルス」の音訳をしています。
大田区在住の方か、近隣にお住まいの方で1名~2名の音訳者を探しています。
概略は下記のとおりです。
お問い合わせは音ボラ事務局 まで

■雑誌名:「日経ヘルス」(月刊:総ページ数は150ページ前後)
■録音時間:総録音時間は3時間(一人当たり90分)
■活動頻度:隔月(予定)
■活動場所:大田区立大田図書館(予定)
■審査:あり