会報「音ボラネット通信」第30号 11ページ
安藤 一博氏の肩書が間違っておりました。
誤 国立国会図書館関西館電子図書館課主査
正 国立国会図書館関西館図書館協力課障害者図書館協力係 係長
お詫びをし、ここで訂正させていただきます。
会報「音ボラネット通信」第30号 11ページ
安藤 一博氏の肩書が間違っておりました。
誤 国立国会図書館関西館電子図書館課主査
正 国立国会図書館関西館図書館協力課障害者図書館協力係 係長
お詫びをし、ここで訂正させていただきます。
2週続けて、大阪の日本ライトハウスへ。
今回は「視覚障害児童・生徒のための音訳教材データベース」~今後の活用と専門音訳技術への期待~と題したセミナーへの出席のためです。
平成26年から開発を進めてきた「音声データベース」の調査研究委員の一員に加えていただき何回か大阪へ通いました。
平成27年度に大阪、福岡、東京、仙台の4か所で、図、表、グラフ、写真、絵等、視覚的資料の音訳者を養成するための研修会を実施。音ボラネットとして、都内での会場探しや受講者の募集に協力しましたので、覚えている人も多いでしょう。
さて、単一の障害というよりは、学習障害や知的障害を合わせ持つ視覚障害児童・生徒が増えています。また、盲学校や特別支援学校で学ぶ子どもたちばかりではなく、地域の学校で学ぶ障害を持つ子どもたちの十分ではないサポート体制があります。
更には、今どきの教科書は、本文以外に図、表、グラフ、写真、絵等の視覚的資料が多用されています。
これらのことを総合して考えると、従来の点字や拡大の教科書だけでは、限界があるということではないでしょうか。
点字・拡大教科書と併用する音声データベースは重要になってきます
尚、今あるマルチメディアDAISY教科書は、本文のみで視覚的資料は読み込まれていません。
生徒や教員へのモニタリングを通して、その有効性も検証されています。
「触図が苦手なので、よかった」、「車や電車の中で点字を読むのは大変なので、いつでもどこでも聞ける音声教材は便利」等々、好評のようです。
視覚的資料は、合成音声では対応できませんから、音訳者による肉声しかありません。
しかし数式やフローチャートのようなものは、専門知識がないと難しい。的確に説明できる技術を持った音訳者の養成が望まれます。
各校の先生方に交じってたくさんの音訳ボランティアもセミナーに参加していました。みなさんの意識の高さを感じました。
奈良県の成瀬さんも参加していて嬉しくなりました。
文芸書だけではなく、専門情報や生活情報を届けられるように、更なるスキルアップを目指したいものです。
この教材とて完璧なわけではありませんし、障害もさまざま、ニーズも多様化しています。
みんなで連携し、バージョンアップして、こんなのもあるよ、となればいいですね。
日本ライトハウス情報文化センターの竹下館長、久保田さん、勉強させていただきました。ありがとうございました。
会員のみなさま
本日、「音ボラネット通信」第30号を発送しました。
第6回総会案内、総会出欠票、振込用紙、返信用封筒、変更届け(団体会員のみ)も同封しています。
万が一、送付内容に足りないものがありましたら、事務局まで至急お知らせください。
大阪市視覚障害者福祉協会の堀さんから研修会に呼んでもらいました。
読書工房の成松さんと一緒です。
堀さんとの出会いは何年か前、都内で開かれたセミナーでのことでした。
とても明るく楽しい人、という印象でした。
ある時、「今度上京するので、こことここで集まりがあるから案内して」と言われたり、またある時は宿泊先のホテルの近くにある東大附属の小石川植物園に行ってみたいと言われ案内したこともありました。
ところで今回の研修会、成松さんの講演は納得ですが、私は何を話したらいいでしょうか。
私たちの活動は利用してくれる皆さんがあってのことです。
そこで、私たちのような団体があるんだということを知ってほしいと思いました。
つまりは音ボラネットの紹介・宣伝です。
参加者は高齢の方が多いようでした。
案の定、私たちのことを知らない方が、ほぼ全員。
日頃の読書は、サピエがあるから大丈夫という感じ。でもサピエには、まだまだ専門書的なものは、少ないと思うのですが、そういうものは、あまり必要としないみなさんです。中には、「ぺったんぺったんやってますわ。あれは便利やなあ」という方も。つまり、自身でスキャンして合成音声で聴いているというわけです。
改めて年齢や立場によってニーズが違うということを知りました。年4回の研修会だそうですが、いろんな場で学びの機会があることは、いいこと。
さて、参加者の中に若い外国人が二人、通訳付きですが熱心に耳を傾けていました。
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業で日本に招聘された研修生でした。
ダスキンが障害のある若者を日本に招聘し、約10か月間、日本の障害者福祉や日本文化を体験し、帰国後は、それぞれの国と地域のリーダーとして活躍してもらおうという人材育成事業です。
日本ライトハウス情報文化センターで、研修中のようです。
インドとスリランカからの視覚障害者です。
こういうチャンスに恵まれた若者には、特に頑張ってほしいとエールをおくります。
いい経験をさせていただいた研修会でした。
音ボラネット事務局では、昨年、一般社団法人 電子出版制作・電通協議会(以下電流協)からの依頼でモニターの協力をしました。
合成音声の開発をしている企業、団体は、音訳者の耳でのモニターが欲しいそうです。
先月もあらためての電流協からのモニターをしましたが
より多くの方々にアンケートをお願いしたいと連絡がありました。
3月17日までに、ご協力いただければ幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・
以下転載
先日はSSMLを用いた音声読み上げ電子書籍の評価にご協力いただき、大変ありがとうございました。
現在、年度末の報告書作成に向け、鋭意分析や執筆を進めております。
また、電流協では音声読み上げ電子書籍の普及促進に向け、音声DAISY図書やマルチ
メディアDAISY図書の制作において活用することについても検討しております。
そこで、音訳図書の制作に携わっている方々を対象に、実際に発音を修正した読み上げを聞いていただき、その評価をいただきたいと考えております。
このため、WEB上にアンケートサイトを準備いたしました。
よろしければ、音訳ボランティアの皆さんにアンケートにご協力いただければ大変ありがたく存じます。
なお、アンケート内容につきましてはワード化してお送りしておりますので、内容確認に利用していただければと思います。
以下のURLにアクセスしてください。回答を送信してください。
5分~10分程度で終わる内容です。
どのような修正なのかを聞くサンプルも1本あたり15秒ほどで終わります(全部で3つ)。
1.修正前(通常速度)
2.修正後(通常速度)
3.修正後(1.5倍速)
どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 電子出版制作・電通協議会
・・・・・・・・・・・・転載おわり
直近のお知らせですが、まだ、定員に余裕があるようです。
この機会にいかがでしょうか。
日時 平成29年3月11日(土曜)9時45分から11時15分
場所 日本点字図書館
東京都新宿区高田馬場 1‐23‐4
電話03-3209-0241
JR他 高田馬場駅から徒歩3分
対象 都内在住、在勤、在学の視覚障害者。
都外の方、ご関心のある健常者の方、お気軽にお問合せください。
集合 9時30分にJR高田馬場駅戸山口改札
他の待ち合わせ希望がございましたら、お問い合わせください。
9時45分から11時15分 施設見学
定員 15名程度
目的
録音図書、点字図書の貸出の他にも、点字図書制作、用具販売、各種教室、音声解説
付きDVD映画上映等を行い、様々な形で視覚障害者の生活向上のために活動している
同施設ですが、便利な郵送貸出や用具の通信販売などがあるために、来館する機会は
さほど多くないと思われます。
今回は、多彩な事業を展開している同館について、担当者の説明を聞きながら見学し
、理解を深めるとともに、今後の利用、活用の参考としたいと思います。
お問い合わせ 申し込み
大川 和彦
メールTQJ00070@NIFTY.COM
電話 080-5681-9852
国際基督教大学(ICU)のオルガン講座受講生の修了コンサートが、いよいよ明後日 4日(土)に開かれます。
音ボラではおなじみの糸野海生さん(現在3年)が、
チャペルのパイプオルガンを演奏します。
曲目は
J.S.バッハ 『目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声』
P.パッフェルベル 『トッカータ ホ短調』
の2曲を演奏予定です。
ICUの大きなパイプオルガンの音色をおたのしみください。
3月4日(土)14時開演 (13時15分開場)
ICU 大学チャペルにて
2月初めに高田に行って、瞽女文化にどっぷり浸かりきったような気になって、すっかり忘れていたことがありました。
昨秋、両国門天ホールで聴いた萱森直子さんの「瞽女唄が聞こえる 2017」という演奏会のことです。
萱森さんから、ご案内の葉書が届きました。
「門天で聴いていただいた葛の葉の続きをやります」と。
これはやはり行かねばと、世田谷区松原のブローダーハウスにでかけました。
演目は、「葛の葉子別れ」。長い物語を一定の旋律に乗せて展開する段ものと呼ばれるものの一つです。
瞽女唄を聴くとなぜか懐かしさを感じます。
郷里新潟の雪景色や風にそよぐ田んぼの緑が目に浮かぶのです。
ところで東松原駅のホームで視覚障害者支援総合センターの星野さんとバッタリ。
会場では、元筑波大学附属視覚特別支援学校長 引田先生。
元NHKアナウンサーで作家エッセイストの下重暁子さんにもお目にかかりました。
また、SBC信越放送「里枝子の窓」のパーソナリティ広沢里枝子さんと盲導犬ジャスミンとの再会もありました。
更には引田先生から、高田瞽女の杉本キクエさんたちの記録映画「瞽女さんの歌が聞こえる」の監督 伊東喜雄さんを紹介していただきました。
この映画は、瞽女文化体験モニターツアーで見せてもらいました。
貴重な記録映画です。
さて広沢さんといえば、萱森さんに弟子入りして、長野から新潟まで通い、瞽女唄を習っているそうです。すでに人前でも唄っているようで、嬉しくなりました。
いつかぜひ、「広沢さんの瞽女唄」を聴かせてほしいと思います。
出かけてみれば、懐かしい再会があり、嬉しい新たな出会いがあります。
当分「藤田が行く」止められませんね。
高田(新潟県上越市)に行ってきました。
昨年、都内両国で開かれた「瞽女の魅力と広瀬浩二郎の仕事」に参加し、「瞽女文化体験モニターツアー」があることを知ったのが、きっかけでした。
一日目先ずは、高田瞽女ゆかりの天林寺を訪問。
弁財天が瞽女の守り本尊として信仰され、年一回の妙音講には、どんなに遠くからでも必ず出席し、瞽女唄を奉納したと、ご住職から聞きました。
昼食のあとは、「高田瞽女の門付け再現」に参加。
門付けとは、家々を回り挨拶がわりに戸口で短い唄を演奏することです。
高田の瞽女唄を受け継ぐ月岡祐紀子さんが、紺絣に丸がさ、手ぬぐい頬かむり角巻姿で、先頭に立ち、瞽女唄と三味線を奏でながら、周辺を練り歩きました。
わたしたちツアー参加者も、女性は角巻、男性はとんび・マントと呼ばれる防寒具をはおり、雁木の町歩きを体験。
その後、「ごぜミュージアム高田」で月岡さんの瞽女唄を聞きました。
続いては郊外に移動し、茅葺きの古民家「ゆったりの家」のいろり端で瞽女宿ライブです。長岡瞽女唄を継承する横川恵子さんの演奏を聞きました。
これで私は、最後の瞽女と呼ばれた、長岡瞽女の小林ハルさんに直接教えを受けた、萱森直子さんを含め三人の演奏を聞いたことになります。
当然でしょうが、三人三様のごぜ唄でした。
翌日は、地元の方から瞽女さんの思い出話を聞きました。
昔、庄屋さんで瞽女宿をしていたころの話は、とても興味深いものでした。
娯楽のない時代の楽しみで、瞽女さんは大切にされていたとか。
このあとは、復活した地域の小正月の行事です。
五穀豊穣を願い、集落の若者や子どもたちが馬に扮し、馬の跳び跳ねるさまをまねる「馬」という神事を見学。まゆ玉作りも体験しました。
ところで、参加者のなかで特に印象に残ったお二人との交流が嬉しかったです。
瞽女の生き方に深い感銘を受けた画家の斎藤真一は、たくさんの瞽女の絵を残しています。
その斎藤作品を長年にわたり集め、最後には、ゆかりの上越市に寄贈した池田敏章さんとお話ができ感激しました。
また、ベラルーシからの留学生は、来日して2年目。流暢な日本語で会話が弾みました。
広瀬浩二郎さんの教え子でもありました。
やはりその地に足を運び、その空気に触れることは、大事なことだと思います。貴重な二日間でした。
江戸時代から昭和初期まで、三味線を携え農・山村を巡る目の不自由な女性たちの姿は、日本全国で見られたそうです。
瞽女と呼ばれた女旅芸人です。
盲学校も点字もない時代から、多くの盲目の女性が幼くして親元を離れ、瞽女の親方に弟子入りしました。
これは、視覚障害者の自活の原点だったのではと思いました。
特に高田瞽女の文化を保存・発信する会のみなさま、大変お世話になりました。ありがとうございました。
やまねこ朗読発表会のお知らせです。
山根基世さんの朗読指導者養成講座第2期生の発表会です。
3月4日(土)&5日(日) いずれも13 時30 分~16時
場所は日本出版クラブ(東京都新宿区)
詳細は⇒ やまねこ朗読会