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ラジオ番組とイベントのお知らせ

国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんからメッセージがとどきました。
転載いたします。

①9月9日深夜、NHKラジオ深夜便の再放送
6月に放送されたラジオ深夜便「明日へのことば」が再放送されます。放送はNHKラジオ第1(全国放送)で、9日(金)の25時過ぎ、つまり10日の午前1時過ぎです。

前回は早朝4時の放送でしたが、今回は深夜1時なので、比較的聴きやすい時間帯ですね。6月の放送はそれなりに好評だったようで、僕の所にも感想メールが多数届きました。

一方、「朝早くて聴けなかった」「録音するのを忘れた」という声も多く寄せられました。そんなわけで、再放送はありがたいです。

現在、兵庫県立美術館で僕が担当する企画展が開催中だということもあり、NHKが再放送を決めました。

番組では僕の半生、さわる展示の意義などについて話をしています。よかったらお聴きください。
みなさんからのご意見、コメントもお待ちします。

②9月19日、兵庫県立美術館で講演会

7月2日~11月6日開催の企画展「つなぐ×つつむ×つかむーー無視覚流鑑賞の極意」はおかげさまで好評です。すでに、この企画展を体験してくださった方も多数おられます。

来場者のアンケートでも、本展を「新しい美術鑑賞のあり方を提案する試み」

として好意的に評価してくれる人が大半です。

これまで子ども向け、大人向けのワークショップを企画展関連イベントとして実施しました。

そして今回、9月19日(月・祝)に、講演会「人生の触り方ーー『無視覚流』の極意を求めて」を開催します。

美術館主催の関連イベントとしては、最後の企画となります。
申し込み不要なので、お気軽にお越しください。
講演会と合わせて、企画展も体験していただけると嬉しいです。

ただし、当日は企画展の混雑が予想されます。
展覧会の性質上、一度に会場に入れる人数に限りがあります。
混雑時は予約券を発行して対応するようにしていますが、多少の待ち時間が出てしまうかもしれません。

企画展体験をご希望される方は早めにお出かけください。

企画展は11月6日まで開催しているので、今回の講演会参加が難しい方は、他の日の訪問をご検討ください。平日がお薦めです。

その他にも秋は各地で大小のイベントを担当します。どこかの会場で、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
広瀬浩二郎

No.402 読書バリアフリー研究会

早いもので、もう9月です。
都心では台風一過、暑さが戻ってきました。
台風10号の被害にあわれたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。

さて、伊藤忠記念財団主催の読書バリアフリー研究会の後半が始まります

10/1(土) 長野会場  県立長野図書館 10時~15時30分

10/2(日) 山梨会場  県立山梨図書館 10時~15時30分

10/29(土) 山形会場  山形県立図書館10時~16時

10/30(日) 秋田会場 秋田県立図書館 10時~16時

事前申込みが必要です。

詳細はhttp://www.itc-zaidan.or.jp/でご確認を

紙の本では読むことが難しい子どもたちがたくさんいます。伊藤忠記念財団は、そのような子どもたちへの読書支援を目的に児童書を電子化(マルチメディアDAISY規格)し、全国の特別支援学校などへ配布する事業を実施しています。この講座では、読むための障害となるさまざまな原因とそれを解消するために有効な媒体、支援方法について学び読書支援ができる人材の養成を目指して実施しています。

学校教職員、図書館職員、医療関係者、障害のあるお子さんのいる家族、その他この事業に興味や関心のある方ならどなたでも参加できます。(伊藤忠記念財団ホームページより)

音訳を担当している私たちも、この事業を全面的に応援しています。

どうぞ、会場のお近くのみなさま、ご参加ください。もし、当日参加できなくても、図書館職員や学校の先生方に、こういう会が開催されることを教えてあげてください。

お互い先ずは知ることから始めましょう。

なお、長野県は当会の熱心な会員のみなさんがたくさんいるところですし、会場は日帰り圏内です。
できれば、私も参加しようかと思います。

またみなさまにお目にかかれたら嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願い致します。

読書バリアフリー研究会(最新情報)

読書バリアフリー研究会の今後の日程をおしらせします。

2016年10月1日(土) 【長野会場】~県立長野図書館

http://www.itc-zaidan.or.jp/event_nagano20161001.html

2016年10月2日(日) 【山梨会場】~山梨県立図書館

http://www.itc-zaidan.or.jp/event_yamanashi20161002.html

2016年10月29日(土) 【山形会場】~山形県立図書館

http://www.itc-zaidan.or.jp/event_yamagata20161029.html

2016年10月30日(日) 【秋田会場】~秋田県立図書館

http://www.itc-zaidan.or.jp/event_akita20161030.html

サイトワールド ボランティア募集!!

今年も11月1日(火)から3日(祝・木)の三日間、すみだ産業会館(東京)でサイトワールドが行われます。
毎年音ボラネットへボランティアの依頼があります。
例年どおり会場内の放送、そして、今年は展示会場内のガイドボランティアのボランティアも募集しています。

会員のみなさま、お手伝いいただける方を募集いたします。
(詳細は⇒2016サイトワールドボランティア依頼

なお、ガイドボランティアは日本点字図書館でサイトワールドに特化した講習もありますのでご安心ください。
(詳細は⇒2016サイトワールド_ガイドボランティア講習会募集のおしらせ

★詳細をご覧になり、お手伝いいただける方、また、お問い合わせは
音ボラネット事務局まで  メールにてご連絡ください。
info@onyaku.net

No.401 お礼

3月末の愛知県豊橋市から始まった「藤田が参上」も、7月に入り茨城県水戸市、土浦市と続き、下旬には、長崎県佐世保市を訪問。
都度、その様子をこのコーナーに書いてきました。
ご丁寧に代表のみなさんから、感想等寄せていただいています。

本当にありがとうございます。

私が伺うことで何か、みなさんの中に残せたら嬉しいです。そして、連携・協力の大切さに気付いてくれたら、なおさらです。
これこそがネットワークですから。

さておかげさまで、この「藤田が行く」も「大分から佐世保へ」で、400号となりました。
「達成おめでとう!」と書き込んでくれた九州の大木さんはじめ、みなさんの励ましのおかげです。

これからも、地方に出向く折りには、少しでも地元のみなさんと交流ができればと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

No.400 大分から佐世保へ

全日盲研2日目、終了間際に会場のホルトホール大分を後にしました。大分駅から博多に出て、更に佐賀を経て佐世保へ。
佐世保では、佐世保音声訳の会のメンバーとの交流が待っています。

昨年の当会の総会開催直前に、佐々木喜美枝さんと平嶋仁子さんから会員申込がありました。佐々木さんはどこかに音ボラネットのような会があるはずだと思っていたそうです。
北川和彦先生が「北川通信」を送る際に、当会のリーフレットを同封してくれました。それを手にして、これだと思われたそうです。

早速二人で総会への申込みをしたものの、佐々木さんは、体調不良で参加できなくなり、一人平嶋さんが、総会終了後のテキスト化プロジェクトメンバーの集まりにも参加。
精力的に情報を集めて、帰途につきました。

その後、福岡の大木さんとやり取りを重ね、大木さんいわく、音ボラネット初のテキスト化の通信講座の一期生、となりました。
長崎県視覚障害者情報センターでのテキストDAISY製作グループの一員としても頑張っています。

一方の佐々木さんは、総会にこそ参加できなかったものの、新しい情報を得たいと、会報を心待ちにし、来年2017年の総会に期待してくれています。

そんなこんなで4件目の「藤田が参上」となりました。
予定を教えてと言われ、佐世保到着から長崎空港出発までお知らせしたところ、室内での交流会はもちろんのこと、戸外でも交流会ができますと、事細かに予定をたて、みなさんとの交流会スケジュール表を送ってくれました。
恐縮の極み。

佐々木さんいわく、忙しくてみんなで食事もしたことがないと。
遠路はるばる情報を携えてきてくれる藤田と、この機会を使ってみんな一緒に遊びたいのです、と。
みなさんの優しい思いやりに涙が出るほどです。

先ずは夕刻の到着に合わせ九十九島クルーズです。
実際の島の数は208。佐世保港の外側から北へ25キロにわたり、島々が点在します。
漁船のような感じの船ですから、遊覧船とは違い小回りがききます。おかげで白地に紅色の斑点のあるカノコユリを見せてもらいました。
波一つない穏やかな海、まるで墨絵のように遠くいくつもの島影が重なります。太陽が沈むまでの1時間は、夢心地でした。

翌日はテキスト化の話もあり、大木さんも合流。
ボランティアセンターでの交流会です。

井の中の蛙ですからと、みなさん熱心に話を聞いてくださり、質問もたくさんでました。年齢制限で、読みばかりではなく校正や編集も引退。寂しい思いをしていた高齢の、しかし実にかくしゃくとした数名の方が、テキスト化の活動について、ひと花もふた花も咲かせられますと笑顔が弾けました。頼もしい限りです。

このあとは、それぞれの活動の足であるマイカーに分乗し、有田へ移動。車の中でもさまざま意見交換。そして柿右衛門窯などなど、目の保養をさせてもらいました。

ずいぶんとみなさんには、ご負担をかけたかと案じましたが、楽しかったと言っていただきほっとしました。
ほんとうにみなさん優しいと思います。私のようなものの話を喜んで聞いてくださる、感謝です。

今もあの九十九島に沈む夕陽が瞼に浮かびます。
お世話になりました。
ありがとうございました。

No.399  第91回全国盲学校教育研究大会(全日盲研)

今年もまた、全日盲研に参加しました。「日本一のおんせん県おおいた」での開催です。

テーマは、「視覚障害教育における専門性の継承・向上とこれからの時代に求められるもの」

初日、全体会の講演は、NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センター理事の川田隆一さんによる「あきらめないこと、しっかり生きること」を伝えてほしい~未来の視覚障害者のために、盲学校教員の皆様へ感謝の言葉とあえての苦言を~でした。

点字のできない先生がいる。子どもたちの可能性を信じ、伸ばしてくれる先生が必要。打たれ弱いのはダメ。援助を上手に受けられるような子に育てる。コミュニケーションスキルをつける。などなど。

刺激的な言葉も並びました。色んな表現があり、色んな立場の人がいるんだなあと思いました。

しかし、川田さん自身も盲学校の出身ですから、感謝の気持ちを持ちながらの盲学校、視覚特別支援学校への叱咤激励だったでしょうか。

初日後半と二日目の午前中にかけて、各校の先生方による今まで積み重ねてきたことを大切にし、これからの時代に求められる専門性のあり方や意義を検討するため、日々の実践や研究を発表する研究協議(5分科会)が行われました。

一つの発表に対して、フロアからの質問、意見等が出され、二人の助言者によるアドバイスがあります。

どの先生方も子どもたちに日々、熱心に関わっていることが、毎回ひしひしと伝わってきます。

組織ですから、残念ながら異動があるのはしかたいのでしょうか。

でもベテランの先生も、異動してきて日の浅い先生も、子どもたちに対する姿勢は同じです。

お隣に座った神戸の若きイケメン先生は、盲学校に移って二年目で、まだまだですと言いながら何度も質問をしていました。

ところで現実問題として、盲学校(視覚特別支援学校)の在籍幼児・児童・生徒数が減少しています。
最も、日本国全体が少子高齢化ですから、いたしかたない面もあります。

しかし、手をこまねいているわけにはいきませんので、視覚障害教育の専門性をもっともっと社会全体に発信していくべきではないでしょうか。先生方もお忙しいでしょうが、校外に出て色んなところ、色んな人たちと連携をと、提案したいと思います。

さて、恒例の夕食交換会です。

申込みに際して、文科省の青木調査官のお名前を語ったために、メインテーブルに席が用意されていました。

おかげさまで、青木調査官はもちろん、主管校の大分盲の魚形校長先生、全日本盲学校教育研究会会長(名古屋盲)の神谷校長、全国盲学校長会会長(松本盲)の矢野口校長、教育研究会副会長(新潟盲)石畑校長、盲学校長会副会長(文京盲)桑山校長等々と私たちの活動についてお話しできましたこと、感謝にたえません。

子どもたちの笑顔のために何かお手伝いできないかとお伝えしました。ある先生が、どこに何をお願いすればいいのかわからないと。
私たちも宣伝不足かもしれません。

先ずは、音訳ボランティアのみなさん、近くの盲学校を訪ねてみてください。その際はやはり、校長先生に直接連絡をした方が、よりベターかと思います。

今は盲学校の中で、手厚く保護されていますが、やがては、巣だつ子どもたちです。
私たちの利用者として、スムーズに希望を寄せてもらえるようにアピールすることが大切ではないでしょうか。
世の中、情報発信と連携です。

さて、主管校の大分盲の魚形校長先生はじめ、70名近い先生方のwelcomeの心満載の二日間に心から、お礼申し上げます。

来年の名古屋大会にもぜひ、参加させていただきたいと思います。
みなみなさまありがとうございました。

とっておきのアイディアコンテスト 大募集!!

先日予告としてお知らせしておりましたアイディアコンテストが
募集期間が遅くなって、大募集がはじまりました。

お近くの視覚障害者のみなさんに、是非、お声かけいただきますよう
お願いいたします。

詳細は日本点字図書館のサイトに掲載されています。

点字版のお知らせもあります。

http://www.nittento.or.jp/news/idea_contest.html

No.398 藤田が参上 土浦市へ

前回に引き続き茨城県へ。今回の訪問先は、土浦朗読の会(山本洋子会長)です。会員数は68名。

土浦駅直結の土浦市総合福祉会館で活動しています。
会設立が昭和48年といいますから、40年以上もの活動歴があります。

私たち音ボラネットが来年ようやく、10年の節目を迎えるわけですが、みなさんからみれば、ひよっこですね。

主に広報や社協だよりの音訳、声のマガジン「リッチボイス」を制作発行しています。

会員数が多いので、いくつかのグループに分かれて活動しているとのこと。

ベテラン音訳者の中島さんが講師となり、勉強会も随時開催。

そして、こちらでは2年ほど前から、月刊誌「世界」(岩波書店刊)の全文音訳プロジェクトに参加。

更にはその実績から、図書館連携プロジェクトで新宿区立戸山図書館からの依頼本を音訳することにも挑戦。

こちらからの協力要請に迷いながらそして、悩みながらも会として前向きに対応してくださって、ありがたいかぎりです。

ところで大きな会になればなるほど、代表のみなさんが、当会の総会やシンポジウムなどに参加後、残りのみなさんへの報告会を開いても、どうしても温度差ができてしまう。情報満載とうたった会報も、全会員が目を通すことはありえない。当然といえば当然のことです。

だから、音ボラネットの代表の口から、利用者の学習や読書環境の変化について、直接語ってもらうことが大切。伝わり方が全然違うと言ってもらえるのは、ほんとうにありがたいことです。

 

みなさんが笑顔で頷いて聞いてくださるその姿に、元気をもらっているのは、私なのです。

 

おこがましいですが、私の話で、「もう少し頑張ってみようと思った」、「勇気をもらった」、「少しでも音ボラネットに協力したい」と思ってくださる方がいるのなら、更にもう一歩、音訳者同志をつなぎ、利用者をつなぐために、これからもどこへでも出掛け、たくさんのみなさんと交流を深めていきたいと、改めて思いました。

 

山本会長初めきめ細かく対応してくださったみなさん、ありがとうございました。

またぜひどこかで、お目にかかれますように。