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日本ライトハウス主催 セミナー のご案内

社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター主催のセミナー
「視覚障害児童生徒のための音訳教材データベース~ 今後の活用と専門音訳技術への期待 ~」についてのご案内です。

開催ご案内はこちらです。
2017年3月11日_日ラセミナー開催のご案内

詳細はホームページをご覧下さい
http://www.lighthouse.or.jp/iccb/research/index_research/hyme/seminar20170311/

 

 

No.410 音声教材の有効性と今後の課題

毎年12月3日~9日までの一週間は、障害者週間として設定されています。障害のある人もない人も共に生きる社会に向けて今年も、様々な取り組み、発表がありました。

その中で、日本リハビリテーション協会主催の「発達障害児教育への支援~音声教材の有効性と今後の課題について~」に参加しました。

厚労省発達障害対策専門官日詰正文さん、文科省特別支援教育調査官田中裕一さん、日本DAISYコンソーシアム河村宏さん、NPO法人エッジ藤堂栄子さん、岐阜特別支援学校神山忠先生からお話がありました。

音声教材とは、発達障害等により通常の教科書では、文字や図形等の認識に困難を抱える児童・生徒に向けた教材です。
パソコンやタブレット等の端末を活用して学習するものです。

教科書バリアフリー法に基づき、教科書発行者から提供を受けたデジタルデータを活用し、主にボランティア団体が製作しています。

文科省や厚労省でも、調査・研究を重ね年々、支援が厚くなっているのでしょうが、大事な大事な音声教科書の製作がいつまでたってもボランティア頼みなのは、どうしたものでしょうか。
いつも疑問に思います。

さて私のような立場の者にはやはり、当事者の方のお話が一番分かりやすい。
当事者であり保護者であり支援者であるエッジの藤堂さん。彼女は外国語の通訳には、高い能力を発揮しているものの、翻訳は苦手とのこと。また、建築デザイナーとして活躍中の子息の高直さんは、人前で堂々とプレゼンする姿からは、どんな障害かと思うが、文字を読むということになると、急にたどたどしい読みになってしまう。

つまりは、読みの速度、流暢さ、正確さに困難があるということ。
それに対して藤堂さんは、使いたい子が使いたい時、使えることが大切と。

もうひと方は、神山先生。「音声教科書」の潜在的ニーズが高い現場での実戦を紹介してくれました。
この先生の当事者としてのお話しは、いつも大変分かりやすいです。

2017年6月4~5日に開催予定の当会の10周年記念総会にお呼びしているので、その時じっくりお聞きください。

当事者も支援者も知らない「音声教科書」について、私たちもしっかり学び、情報を発信していけるようになりたいものです。

視覚障害者による視覚障害者のドラマ(NHK第2ラジオ)のお知らせ

元旦夜にラジオドラマはいかがでしょう。
音ボラホームページや「藤田が行く!!」でもご紹介しています
演劇結社 ばっかりばっかり の皆さんが出演されます。

 ★総合テレビ「どーも、NHK」でも紹介!されます。
2016年12月18日(日)
午前11時20分~11時54分(このうち10分程度)

開幕!ナビラジシアター  視覚障害ナビ・ラジオ新春スペシャル
「ブラインド探偵(アイ)   見えない力 白球の真実」
新年1月1日(日)午後7時30分放送!

NHKでは、1964年以来、半世紀にわたって視覚障害者向けの番組を放送してきました。これまで出演した皆さんの力を結集し、番組史上初の「視覚障害者による視覚障害者のためのラジオドラマ」を制作します!原作は全盲の作家・米田京さんの「ブラインド探偵(アイ)」。脚本・キャスト・挿入曲なども、視覚障害者とその関係者たちが担います。制作・技術スタッフとキャストのチームワークから生まれるラジオドラマです。乞う、ご期待!

 

出演: 長村 憲治 美月 めぐみ 鈴木 大輔 こぶし のぶゆき

澤村 祐司 板橋 かずゆき 関場 理生 渡井 真奈 今野 正隆

音響デザイン:林 幸夫  音声:若林 政人  制作: 遠田 恵子 / 海老沢 真 / 村井 晶子

 

No.409 朗読会

2年ぶりにすみだ録音グループ「声」の朗読会へ。
月3回の広報の音訳が主な、地域密着型のグループです。
半年前から準備をしてきたそうです。

駅の改札で、案内ボードを持った人。そして階段を上がった先、会場前にも立っています。手厚い出迎えです。

会場のすみだ女性センター3階ホールは満員でした。毎年必ず利用者用の席が用意されています。
エレベーターでご一緒した方は、毎年楽しみにしていると。また、お隣に座った方は、もう少し若かったら私もやってみたいと。
利用者や地域のみなさんが、楽しみにしている朗読会なんだなあと思いました。

トップバッターは、ベテラン二人による芥川龍之介の「鼻」。
続いて小川糸「こーちゃんのみそ汁」、前の席の男性が目頭を押さえていました。
次は、清水義範「喋るな」はコミカルな作品で会場は、笑いの渦。新人さんの登竜門のようでした。
佐野洋子「ヨーコさんの”言葉”」
最後は、宮部みゆき「紙吹雪」、ベテラン三人が唯一の時代物をしっとりと聞かせてくれました。

しみじみ選書が大切。作品に合った読み手選びも大切だと感じました。総じてみなさんお上手です。

欲を言えば、もう少し間の取り方に工夫があってもいいかなという作品もありましたが、楽しませていただきました。

全員が舞台にあがれるわけではないようですが、役割分担でお互いに会を盛り上げている様子は、見ていてさわやかでした。
みなさま、お疲れさまでした。ありがとうございました。

音声ガイド付き映画会のお知らせ

タイトル:『ちょき』

≪小さな街の小さな美容室。盲目の少女と美容師のおじさんの、ていねいで、いとおしい、小さな恋の話。≫

日時:12月15日(木) 20:30~22:30 (上映時間98分・トークショー30分) 20:30~22:00映画上映 22:10~トークショー

映画鑑賞のみをご希望の方は、お帰りの際まとめてのご案内にはなりますが、JR渋谷駅まで送迎を予定しています(現在、手配中です)。
料金:一般 前売:\1,300・当日:\1,800/ハンディキャップ割引:¥1,100(付き添いの方を含め2名様まで)

劇場:渋谷HUMAXシネマ(JR山手線渋谷駅・ハチ公口から5分)
出演:増田璃子・吉沢悠・藤井武美・和泉ちぬ・広澤草・芳本美代子・小松政夫
監督:金井純一

【日盲連ホームページで詳細情報を公開中!!】
ストーリー・会場など、詳細は日盲連ホームページで!

締め切り日:12月9日)」でご確認下さい。
URL http://nichimou.org/notice/161118-jouhou-1/

【お申し込み受付中です!!】
現在、日盲連情報部では、この「映画『ちょき』音声ガイド付き上映会」の鑑賞希望者を募っています。
お申し込みの人数によっては、団体割引料金でのご鑑賞が可能です。なお、締め切りは12月9日(金)となります。
対象は、視覚障害者・晴眼者を問いません。ご家族・お知り合いやボランティアさんなどなど、どなたでもお申し込み頂けます。
音声ガイドを聴くためにはラジオが必要です。ラジオの貸し出しにつきましても、
こちらでお受けします。

以上です

 

 

 

No.408 ユニバーサルシアター

53回目となる出版UD研究会が過日、日本文藝家協会で開かれました。
今回のテーマは、「みんなが一緒に楽しめる小さなユニバーサルシアター”シネマ・チュプキ・タバタ”ができるまで」。
お話は、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ代表 平塚千穂子さんです。

2001年にシティ・ライツを設立以来、「視覚障害者も晴眼者も一緒に映画を楽しみたい」を実現するために奔走されてきました。
常設シアターの開設に向け、最大の難関とも言える資金調達は、クラウドファンディングを中心に目標を達成。

ステキな仲間と協力者に恵まれ、東京・田端に9月1日「シネマ・チュプキ・タバタ」をオープン。
夢はかなう!を実践した平塚さんに拍手を送りたいと思います。

固定席15席、車イス席を含めても17席というミニシアターですが、360度音に包まれる「フォレストサウンドシステム」を採用。
音声ガイドも無線ではノイズが出るので、座席に直接イヤホンをさし、有線で聞くようにしたりと工夫がこらされています。
ぜひ一度、出かけてみたいと思います。

制作者の養成や著作権のことなど、音訳の世界と共通の課題があると感じました。
また、統一のマニュアルもなく、それぞれが手作業で進めている各地のシネマガイド制作。
いつかネットワーク化され、質の向上が図られ、作品が共有化できるようになるといいですね。

講演会 DAISY/EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書(第3回)

デジタル教科書の講演会のお知らせです。

日時:2017年1月22日(日) 13時30分~16時45分

会場:ウェスタ川越1F 会議室2・3
東武東上線またはJR川越線川越駅西口から徒歩5分

主催:日本デジタル教科書学会

参加費:500円

詳細はHPでご確認ください。http://js-dt.jp/daisyepub3/

 

 

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップからのお知らせ

二つのプログラムのご紹介です。

1、東京芸術劇場主催の視覚障害者のための舞台説明会

「舞台説明会」とは東京芸術劇場(東京都豊島区)が主催する、視覚に障害がある方を対象とした舞台公演を楽しんでもらうためのサービスプログラムです。
12月の対象公演は、ドイツの児童文学作家エンデの描いた絵本「オフェリアと影の一座」を、新潟・りゅーとぴあのプロデュースで舞台化した『オフェリアと影の一座』。白石加代子と個性豊かな「影の一座」が誘うファンタジックな舞台です。『オフェリアと影の一座』詳細 http://www.geigeki.jp/performance/theater135/
主催:東京芸術劇場

★視覚障害者のための舞台説明会概要

【日時】 2016年12月3日(土)
17時45分から18時10分(17時40分から受付開始)
※公演は19時開演です。

【会場】 東京芸術劇場 2階 プレイハウス
【チケット】 S席7,500円(全席指定・税込)
※当舞台説明会に参加される視覚障害をお持ちのお客様おひとりにつき介助者1名様まで無料とさせていただきます。
(12月3日(土)19時開演の回のみ/東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い)

【定員】10名(付添者を除く先着10名様まで)
【申込方法】電子メールか電話あるいはFAXで下記必要事項をお知らせください。
1.希望するサービス及び公演名・日時
2.希望者氏名
(視覚障害をお持ちの方が対象となります/当日障害者手帳をお持ちください)
3.付添者の有無
(盲導犬をお連れになる場合はそのこともお知らせください。)
※付添者がいらっしゃらない方で、池袋駅と劇場間の送迎を希望される方はご相談ください。
4.連絡先(メールアドレス・電話番号・FAX)
【申込先】東京芸術劇場ボックスオフィス
メール ticket@geigeki.jp
(件名に「舞台説明会申込」とお書きください)

電話 0570-010-296(休館日を除く10時から19時/ナビダイヤル)
FAX 03-5944-8651
【申込締切日】2016年11月27日(日)17時
※締切日前であっても、定員に達した場合は受付終了とさせていただきます。
※締切日後も定員に達していない場合は、追加募集をさせていただくことがあります。
※チケットお申込みは、前売券完売の際は受付終了となりますので、予めご了承ください。
※当日欠席または遅刻される場合は、必ず劇場ボックスオフィス(0570-010-296)へご連絡ください。

【参考リンク】
公演詳細
http://www.geigeki.jp/performance/theater135/
今後の舞台説明会日程
http://www.geigeki.jp/fukushi/t135.html

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2、東京都庭園美術館主催の建築鑑賞プログラム

東京都庭園美術館では「ようこそ あなたの美術館へ」というメセージを通して次の3つのことを目指しています。

①美術館体験と日常をつなげる。
②一人一人が美術館での自分の楽しみ方を発見する。
③時間や場所やテーマをシェアする中で、新しい感じ方・考え方に出会う。
12月には様々な人と様々な方法で建築を楽しむプログラムとして、視覚や聴覚に障害のある方も参加できる建築鑑賞プログラム「五感と想像力で歩く建築ツアー」が開催されます。
主催:東京都庭園美術館

★「五感と想像力で歩く建築ツアー」概要
【日時】2016年
1回目 12月14日(水)14:00~16:30 (1回目のみ満席により受付終了)
2回目 12月14日(水)18:30~20:30
3回目 12月15日(木)19:00~21:00

【場所】東京都庭園美術館 本館
【参加費】2,000円
【対象】小学生~大人対象
(お話が上手にできる年齢から参加できます。小学生以上は参加費をお願いいたします)
【定員】1回目 10名、2回目・3回 各15名
*未就学のお子様を同伴で参加される方は、事前にお知らせください。
*聴覚障害のある方でも、筆談での対応でよろしければ、2回目・3回目にもご参加いただけます。
*視覚障害のある方もご参加いただけます。その場合、事前説明をいたしますので、受付時間よりも早めにお越しいただくようお願いいたします。目黒駅または白金台駅にスタッフがお迎えにあがることもできます。
*その他、サポートの必要な方は事前にご相談ください。
*プログラムの性質上、3名以上のグループでの参加はご遠慮ください。(お子様連れの場合を除く)2名での参加を希望される場合は、申込フォームの連絡事項欄にその旨お書き添えください。

【申込方法】
以下のリンク先のウェブサイトの申込フォームに必要事項を記入して送信してください。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/multi-sensory_2016.html

【お問合せ先】
東京都庭園美術館 事業企画係 ラーニング・プログラム担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp

【参考リンク】
「五感と想像力で歩く建築ツアー」詳細
https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/multi-sensory_2016.html

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2つのプログラムのご案内は以上です。
よろしければ足を運んでみてはいかがでしょう。
★視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップに関するお問い合わせはこちらまで   kansho.ws@gmail.com
★facebookページ  https://www.facebook.com/kanshows