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セミナー 発達障害児教育への支援 のお知らせ

音ボラネット 藤田も参加します!

◆障害者週間セミナーのご案内

発達障害児教育への支援
~音声教材の有効性と今後の課題について~

日時:12月7日(水)14:45~16:45
場所:有楽町朝日ホール マリオン
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目5-1
http://www.asahi-hall.jp/yurakucho/access/

手話通訳、パソコン要約筆記があります。

趣旨概要
近年、教育現場においては学習障害等の障害児教育に音声教材を利用して成果を得ている事例がある。
そこで、発達障害児教育への支援について、音声教材の有効性の観点から専門家、障害当事者の方、教育現場で実践中の方を招いて意見交換をし、今後の支援のあり方・課題について考える。

講演者
日詰 正文(厚生労働省 発達障害対策専門官)
田中 裕一(文部科学省 特別支援教育調査官)
河村 宏 (日本DAISYコンソ-シアム会長)
藤堂 栄子(障害当事者:NPOエッジ会長)
神山 忠様(障害当事者:岐阜特別支援学校)

お申し込みは以下のページよりお願いいたします。
http://kokucheese.com/event/index/437886/

 

第4回読書権セミナーのお知らせ

読むこと・生きること
~すべての読書困難者への支援体制の実現~
と題しセミナーが開催されます。

日時 2016年12月7日(水)
午前10時~正午
場所 有楽町朝日ホール
(有楽町マリオン11F)

詳細は大活字文化普及協会のHPをごらんください。
http://www.daikatsuji.co.jp/

No.407 コンサート

今年もまた、たくさんの元気と癒しを与えてくれた「競い合い、助け合うコンサートー羽ばたけ視覚障害音楽家たち」が開かれました。杉並区西荻地域区民センターが会場です。

残念ながら、いつも満席とはいかないのですが、それでも今回は昨年より盛会だったように思います。

私からチケットを買ってくださる方が多かったですし、買い求めても当日、足を運べなかったという方が、ほとんどいなかったことからもわかります。

音ボラネットの会員のみなさんはもちろん、以前住まいのあった練馬区内の友人・知人、また現在の住まいの文京区内の知り合い、そして貴重な都内在住の郷里の同級生、二人も来てくれました。本当にありがたく思います。
新しい参加者も、また来年も誘って、と言ってリピーターになってくださることが、何より嬉しいです。

賛助出演の女性コーラス、コール・トィンクルスターは、毎回、誰でも口ずさめる曲があって楽しみです。

YOUTAさんは、富山県を拠点に活動、作曲も手掛けています。この日もオリジナル曲を中心に演奏。
彼のピアノには、涙がでました。優しい音色が心にしみました、と感想を寄せる人も。

ソプラノの橋本夏季さんの伸びやかな高音がステキ。超技巧的な曲を聞かせてくれました。視覚障害の若い男性が、何度も親指を立てていました。

最後は一転して、しっとりとした和の世界。
箏の演奏は、筑波大学附属視覚特別支援学校高等部在学の三浦紗耶さん。彼女は、初々しいながら、ヘレン・ケラー記念音楽コンクールで受賞経験もある実力者。将来が楽しみな一人です

澤村裕司さんは、ベテランの域です。八橋検校作曲「乱輪舌」の後半は、ジャズのようなリズミカルな演奏でした。

みなさん、ますますのご活躍を期待します。

ご来場のみなさま、本当にありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

No.406 サイトワールド

11回目となるサイトワールド2016が、11月1~3日まで都内すみだ産業会館サンライズホールで開かれました。視覚障害者向け総合イベントです。
利用者と出展者の出会いの場として、遠くからたくさんの方が来場されます。
8階は出展会場、9階は講演会やシンポジウム等のイベント会場です。

今年は利用者でもあり、出展企業の代表でもあるラビットの荒川さんが、実行委員長です。

音ボラネットとしては、場内アナウンス担当として参加。
この他にも毎年、場内外の案内やら、たくさんのボランティアがお手伝いしています。
HPでボランティアを募集しても、反応がありません。結局、音ボラネット事務局でやりくりすることに。
さみしいかぎりです。

毎回、開催日は固定されています。11月1日~3日です。
鬼が笑うかもしれませんが、今から来年の予定に組み込んでください。ぜひよろしくお願いします。

さて、私は1日と3日の二日間出向きました。
音訳ボランティアのみなさんには、あまりお目にかかれませんでしたが、たくさんの利用者のみなさんとお会いしました

久しぶりに「ベルナのしっぽ」の郡司ななえさんにも。
そしていつもながら驚かされるのは、文科省の青木調査官です。

私のことをフットワークが軽いと言ってくださいますが、その言葉は、そっくりお返ししたいくらいです。いつも激励してくださることに感謝です。

最終日には、なごや会の大川さんと、出展企業をすべて回って説明を聞き、チラシやパンフをもらいました。
大学の出展もあり、いつもの新潟大学の他に神奈川工科大学と成蹊大学の学生が頑張っていました。

大川さんと、利用者の声が充分反映されるといいねと話し合いました。何事も、利用者のみなさんが声をあげることが大事と。

ところで、これだけ便利なものがたくさん揃っていますが、いくら補助があっても、買い揃えるのは大変ではないかなあと素朴な疑問もわきました。

さて、イベント会場で興味をそそられたのは、「目が見えない・見えにくい私だから考えついた”とっておきのアイディアコンテスト”表彰式がありました。
初めての試みだそうですが、200件の応募があり、入賞者には、私たちお馴染みの新潟の栗川先生のお名前もありました。楽しい企画だと思いました。
新しい企画、新しい企業も加わって、ますます発展することを祈ります。また来年、サイトワールドでお会いしましょう。

雑誌の音訳者募集(大田区周辺にお住まいの方)

大田区では「日経ヘルス」の音訳をしています。
大田区在住の方か、近隣にお住まいの方で1名~2名の音訳者を探しています。
概略は下記のとおりです。
お問い合わせは音ボラ事務局 まで

■雑誌名:「日経ヘルス」(月刊:総ページ数は150ページ前後)
■録音時間:総録音時間は3時間(一人当たり90分)
■活動頻度:隔月(予定)
■活動場所:大田区立大田図書館(予定)
■審査:あり

No.405 瞽女唄

見えない世界を見る~瞽女の魅力と広瀬浩二郎の仕事~という催しが、両国門天ホールで開かれました。

お馴染みの全盲の文化人類学者・広瀬浩二郎(国立民族博物館准教授)さんのお話はもちろんですが、「瞽女の魅力」というフレーズに惹かれてでかけました。

ここで初めて、瞽女唄を聴きました。

私が生まれ育った新潟県黒川村(現 胎内市)には、養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」があります。
ここは「最後の瞽女」と呼ばれ、無形文化財保持者・小林ハルさんが77歳から亡くなる105歳まで過ごした所です。

ここに通って直接、ハルさんから瞽女唄を伝授されたのが、萱森直子さんでした。
萱森さんは、点訳ボランティアとして、ご自分たちが作った点訳本がどんなふうに使われているのか、仲間と出掛けたのが、「胎内やすらぎの家」でした。

そこで、慰問者に対してお礼にとハルさんが唄った瞽女唄にその夜、眠られないほどの強い印象を受けたそうです。圧倒的な存在感が押し寄せる感じだったとか。

やがて、ハルさんの元に新潟市内から何度も通い、瞽女唄を伝授されるわけです。

萱森さんは、唄う前にこう言われました。

「私は健常者であり、瞽女ではない。瞽女唄を直接ハルさんの指導を受けた伝承者として、唄いかたの技術を伝えるものではない。瞽女として生きたハルさんの心と思いを伝えようとしている」と。

萱森さんの演奏の感想は、感動と言うよりも、衝撃を受けたというのが、正直なところです。
かつて瞽女さんたちが歩いた越後の風土、そして彼女たちの精神性を見事に再現しています。

今回ここで萱森さんと対談なさったのは、川野楠己さん。元NHKチーフディレクターであり、ラジオ番組「盲人の時間」を長年担当。
瞽女や琵琶盲僧の検証と、顕彰をする組織を立ち上げ、CDを製作、多くの著作もあります。

会場で私は、川野楠己著、(有)鉱脈社発行「瞽女 キクイとハル」(本体2,000円)を買い求め、即読了。
高田瞽女の杉本キクイさんと長岡瞽女の小林ハルさんが、視覚障害を持ちながら厳しい修行を続け、芸の世界に生きてきた足跡をたどります。
興味ある方は、ぜひお読みください。

こうして川野さんや萱森さんたちのおかげで長年、視覚障害者が担ってきた文化の伝統が断たれることなく伝えられているのだと強く思いました。

また機会がありましたら、足を運びたいと思います。

第29回東京国際映画祭音声ガイド付き作品のご案内

東京国際映画祭で音声ガイド付きの作品が上映されます。

以下の2作品はアプリ「UDCast(ユーディーキャスト)」対応になっているのでお手持ちのスマートフォンにダウンロードすることで、音声ガイドを聞くことができます。

① ジャパンナウ部門
上映作品:だれかの木琴
UDCast対応:音声ガイド
上映日: 10月30日(日)10時25分開映
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen 1
料金:一般1800円、学生1500円
作品情報ページ:http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=203

音声ガイドについて:
アプリ「UDCast」をダウンロードしたスマートフォン等の携帯機器から聞くことができます。
機器貸出は行っておりません。お聞きになる方は携帯機器とイヤホンを必ずご持参ください。

② クロージング作品
作品タイトル:聖の青春
UDCast対応:日本語字幕・音声ガイド
上映日: 11月2日(水)18時30分開映

※上映後に監督と出演者による舞台挨拶も予定されています
場所:EXシアター六本木
料金:一般2000円、学生1500円

作品情報ページ:http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=83
日本語字幕・音声ガイドについて:

アプリ「UDCast」をダウンロードしたメガネ型機器で日本語字幕を表示し、音声ガイドはスマートフォン等の携帯機器から聞くことができます。

【鑑賞チケット購入について】
1作品目の「だれかの木琴」鑑賞チケットは以下からお買い求めください。チケットは残りわずかとなっております。

詳しくは東京国際映画祭公式サイトまで www.tiff-jp.net
受付電話番号:050-3786-8066

2作品目の「聖の青春」鑑賞チケットは
以下の申込フォームもしくはメールでお申込みください。
申込フォーム https://pro.form-mailer.jp/fms/9b10ad71108262
メールアドレス info@npo-masc.org

メールの場合メールの件名は「聖の青春申し込み」とし、本文に以下の項目を明記の上、お申し込みください。
1希望枚数(例 一般1枚、学生1枚)*1名義につき2枚まで
2希望機器(音声ガイド用または字幕用)
3代表者氏名
4氏名ふりがな
5性別
6年齢
7電話番号またはFAX番号
8障害の有無(視覚障害・聴覚障害、希望枚数分お書きください)

*同一名義でのお申し込みは2名様までとさせていただきます。
*鑑賞料は当日受付で現金にてお支払いください。機器貸出は無料です。
*当日は写真・動画撮影がある場合があります。機器貸し出し席の方は機器装着時などに撮影させていただく場合がありますので、予めご了承のうえお申し込みください。

イベントの詳細は以下のサイトにも掲載しています。
http://npo-masc.org/tiff2016/

お問合せ

NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター

〒164-0011  東京都中野区中央2-9-1  サンロータスビル401

電話番号03-5937-2230(平日9時から17時まで対応)

メールアドレスinfo@npo-masc.org

 

以上です。

No.404 ICU祭

ハナミズキが色づき始めたある昼下がり、「ICU Festival 2016」に行ってきました。
初めてICUこと国際基督教大学の門をくぐりました。

私の最寄り駅のJR飯田橋からは各駅で4分、四谷で中央特快に乗り換えて19分、待ち時間を含めても30分もかからず三鷹に到着。楽勝と思っていましたら、大学行きのバスが来ません。たぶん出たばかりだったのでしょう。20分近くも待ちました。

やっと、62万平方メートルの緑豊かなキャンパスに到着。目指すは、大学礼拝堂・チャペルです。

みなさんは、ICUと言えば何を思い出すでしょうか。
そうです。あの筑波大学附属視覚特別支援学校の生徒だった糸野海生くんが、現役入学した大学です。
もう3年生です。

みなさんに音訳やらテキスト化で協力していただいたのは、3年前ということになるのでしょうか。月日がたつのは早いですね。

その糸野くんは、オルガン講座の受講生でもあります。受講生11名による小1時間ほどのミニコンサートがありました。
単位には入らないのだそうで、本業との兼ね合いもあり、練習が大変だったようです。

彼はヨハン・セバスティアン・バッハの小曲を演奏。重厚な中にも軽やかな部分もありで感動しました。
やはり、パイプオルガンはチャペルでの演奏に限ると思いました。

当方、少々プライベートなことで、気持ち引きこもりでしたが、癒されて元気がでました。

終了後、彼と話す機会がありました。変わらぬ爽やかな笑顔の中にも成長のあとが窺えます。
来年はいよいよ、最終学年、その先を見据える年になることでしょう。

また糸野くんからのリクエストがありましたら、みなさんぜひよろしくお願いします。
彼のためなら、きっとみなさんのモチベーションもあがることでしょう。

蛇足でかつ下世話な話で恐縮ですが、今回のこのパイプオルガンのお値段は2億円だそうです。
それを弾けるICUの学生さんは、羨ましいというか、すばらしいですね。

サイトワールド11月3日(祝)ボランティア再募集!!(決まりました!)

★協力してくださる方、決まりました!!
ありがとうございました。
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毎年音ボラネットでご協力している「サイトワールド」ですが11月3日(文化の日)のお手伝いが(場内アナウンス担当)一人たりません。
実際のアナウンスは音ボラ運営委員の伊藤さんが、全面的に担当してくださるので、ご心配はいりません。
途中、場内を見学して回ることもできます。
ご協力してくださる方、ご連絡お待ちしています。