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No.404 ICU祭

ハナミズキが色づき始めたある昼下がり、「ICU Festival 2016」に行ってきました。
初めてICUこと国際基督教大学の門をくぐりました。

私の最寄り駅のJR飯田橋からは各駅で4分、四谷で中央特快に乗り換えて19分、待ち時間を含めても30分もかからず三鷹に到着。楽勝と思っていましたら、大学行きのバスが来ません。たぶん出たばかりだったのでしょう。20分近くも待ちました。

やっと、62万平方メートルの緑豊かなキャンパスに到着。目指すは、大学礼拝堂・チャペルです。

みなさんは、ICUと言えば何を思い出すでしょうか。
そうです。あの筑波大学附属視覚特別支援学校の生徒だった糸野海生くんが、現役入学した大学です。
もう3年生です。

みなさんに音訳やらテキスト化で協力していただいたのは、3年前ということになるのでしょうか。月日がたつのは早いですね。

その糸野くんは、オルガン講座の受講生でもあります。受講生11名による小1時間ほどのミニコンサートがありました。
単位には入らないのだそうで、本業との兼ね合いもあり、練習が大変だったようです。

彼はヨハン・セバスティアン・バッハの小曲を演奏。重厚な中にも軽やかな部分もありで感動しました。
やはり、パイプオルガンはチャペルでの演奏に限ると思いました。

当方、少々プライベートなことで、気持ち引きこもりでしたが、癒されて元気がでました。

終了後、彼と話す機会がありました。変わらぬ爽やかな笑顔の中にも成長のあとが窺えます。
来年はいよいよ、最終学年、その先を見据える年になることでしょう。

また糸野くんからのリクエストがありましたら、みなさんぜひよろしくお願いします。
彼のためなら、きっとみなさんのモチベーションもあがることでしょう。

蛇足でかつ下世話な話で恐縮ですが、今回のこのパイプオルガンのお値段は2億円だそうです。
それを弾けるICUの学生さんは、羨ましいというか、すばらしいですね。

サイトワールド11月3日(祝)ボランティア再募集!!(決まりました!)

★協力してくださる方、決まりました!!
ありがとうございました。
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毎年音ボラネットでご協力している「サイトワールド」ですが11月3日(文化の日)のお手伝いが(場内アナウンス担当)一人たりません。
実際のアナウンスは音ボラ運営委員の伊藤さんが、全面的に担当してくださるので、ご心配はいりません。
途中、場内を見学して回ることもできます。
ご協力してくださる方、ご連絡お待ちしています。

朗読ユニット『ぽらりす』第4回公演のお知らせ

朗読ユニット『ぽらりす』の公演のお知らせです。
日時 2017年1月15日(日)  13時開演(12時30分会場)
場所 渋谷区文化総合センター大和田(6F伝承ホール)
全席自由 3,000円
大学生 1,500円
中高生 無料(無料のみ予約)
詳細はこちら⇒http://www.polaris-roudoku.club/

イベント「見えない世界を見る」のご案内

「見えない世界を見る」
民博の全盲文化人類学者広瀬浩二郎さんが登場!

東京・両国(10月29日、30日)と新潟・上越(11月3日)下記のイベントが開催されます。
チケットは直接会場にお問い合わせください。

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もんてん瞽女プロジェクト2016見えない世界を見る
ーー瞽女の魅力と広瀬浩二郎の仕事ーー
☆もんてん瞽女PJでは、これまで多様な視点から瞽女の歴史的・現代的意味を再考してきました。今年度は11月22日のすみだ北斎美術館の開館を記念して、「富嶽百景」「北斎漫画」といった北斎の作品に度々登場する、障害を持って渡世する瞽女や座頭などについても視野を広げ、視覚障害者における芸術性、障害者の持つ可能性について考えていきます。

また上越市高田の「瞽女ミュージアム高田」の開館1周年を記念し、日本最古級の映画館「高田世界館」でも同時開催いたします。

〔2016年10月29日(土) 14:00開演〕

第1部 「瞽女」という可能性 ~対談と瞽女唄演奏
出演:川野楠己 (瞽女文化を継承する会理事、元NHKチーフディレクター)
萱森直子 (越後瞽女唄の伝承者)

第2部 見えない世界を見る

~広瀬浩二郎の仕事  お話:広瀬浩二郎 (国立民族学博物館准教授)
料金 一般2500円  障害者・学生・門天会員2300円

〔見えない世界を見る! ワークショップ〕
講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
2016年10月30日(日)
★14:00~15:00 小学3~6年生とその家族 (10家族・20名)  ★16:00~17:30 中学生以上 (定員15名)
※全盲の文化人類学者、広瀬浩二郎先生と一緒に、視覚を使わずにモノをみる=「さわる」魅力を再発見しましょう!
さわる文化=「触文化」の可能性あふれる旅へとご案内いたします。
料金 小学生・障害者500円 中学生以上1000円
会場・予約・問合せ 両国門天ホール
Tel&Fax 03-6666-9491 ticket@monten.jp
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新潟公演(「瞽女ミュージアム高田」開館1周年記念) 
見えない世界を見る ーー「歌うキネマ」と広瀬浩二郎の仕事ーー 2016年11月3日(木・祝) 14:00開演
第1部 見えない世界を見る ~広瀬浩二郎の仕事
お話: 広瀬浩二郎 (国立民族学博物館准教授)
第2部「歌うキネマ」風の丘を越えて –西便制(ソピョンジェ)
出演: 趙 博  ※一本の映画をまるごと「語りと歌」で再現する『歌うキネマ』は、講談や落語の手法と、パンソリ・ジャズ・ブルース等の音楽的要素をふんだんに織り込んだ、パギやん独自の表現世界。初めて体験する
<映像のない映画の世界>が「見えないものを見る」あらたな可能性を広げます。
料金  一般2500円、障害者・学生1500円
会場・ご予約・お問い合せ 高田世界館(新潟県上越市本町6-4-21) TEL 025-520-7442

第4回日盲連フェスティバルのご案内

日本盲人福祉センターを一般開放して行うイベント『日盲連フェスティバル』、今年は10月15日(土)に開催します。

点字に点図、録音や見えにくさの体験コーナーにくわえて、視覚障害者が使う便利グッズ・さまざまな出来事を写真で紹介するコーナーなど、楽しい企画が盛りだくさん!疲れたときは、ワンコインマッサージでリフレッシュ!さらに今年は相談コーナーを新設、皆様の疑問にお答えします。

職員一同、皆様のお越しをお待ちしています!

開催日時

日時:10月15日(土)10:00~16:00  入場:無料
会場:日本盲人福祉センター(東京都新宿区西早稲田2-18-2)

各フロアの企画
1階
総務課:総合受付、スタンプラリー用紙の配布と景品交換
用具購買所:用具の販売やデモンストレーション
点字出版所:点字出版所の見学、点字の印刷体験、点字名刺の作成体験
公益社団法人 東京都盲人福祉協会 パイオニア(就労継続支援B型事業所)販売ブース

2階
情報部:【企画展】歴史に触れる-時代を彩る日本建築の世界-(研修室)
情報部:写真展示(廊下)・点図の展示(研修室)
社会福祉法人 日本盲人福祉委員会:海外の点字絵本の展示ほか(研修室)
公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会: ワンコインマッサージ(事務室2)
団体事務局:ロービジョン体験(研修室C)
総合相談室・会計課:視覚障害何でも相談コーナー(会計前)

3階
点字図書館:点字図書館の見学、ボランティア体験
録音製作所:録音製作所の見学、アナウンサー体験

お問い合わせ
社会福祉法人 日本盲人会連合
電話:03-3200-0011(代表) Fax:03-3200-7755

詳細はhttp://nichimou.org/notice/160916-information-2/

【企画展】の詳細です。

皆様は、京都、奈良などの名所旧跡を訪れたことがある事と思います。
奈良は法隆寺や東大寺などの有名な寺院があります。
では、法隆寺にはどんな建物があって、どのように配置されているでしょうか。東大寺の大仏殿はどのような形をした建物でしょうか。

京都に行ってみましょう。

東山には清水寺、北部には金閣寺があることは誰でも知っています。では、清水の舞台から飛び降りるということばがありますが、清水寺の建物の構造はどのようになっているでしょうか。屋根はどんな形をしているかご存知でしょうか。また屋根はどんな材料で葺かれているかご存知でしょうか。金閣寺はどうでしょう。境内に入っても庭園を巡るだけで、池の中にある建物にたどり着くことはできません。

今回は、こうした歴史的建造物の模型やそれらに関連する資料を展示します。思い切りさわって確かなイメージを築いてください。イメージが豊かになると、名所旧跡の訪問もより楽しくなるはずです。そうしたきっかけになるような展示にしたいと思っています。

皆様、ぜひともご来場ください。

No.403 長野での読書バリアフリー研究会

毎度お馴染みの、伊藤忠記念財団主催の「読書バリアフリー研究会」です。

今回は私にとって、参加するには遠方ではありましたが、ご縁が深く熱心な音ボラネットの会員が多い長野での開催ということで、伺うことにし、事前に音訳ボランティアのみなさんに参加を呼びかけていました。

先ずは音訳ボランティア一人ひとりに、読み書きに困難を抱えている子どもたちのこと、マルチメディアDAISY図書のことを知ってほしいという、いつもながらの単純な思いからです。

たくさんの懐かしいみなさんと再会でき、嬉しかったです。

中でも、丸田さんが教員時代の教え子だった方とそのご主人に声をかけてくれました。そのご主人、篠原さんは聾教育一筋にこられた方だとか。
篠原さんご夫妻から、とっても勉強になりましたと言われました。
ありがたいですね。

先ずは、伊藤忠記念財団矢部さんからの「マルチメディアDAISY図書(わいわい文庫)とは?」に始まり、読書工房の成松さんは、「一人ひとりの読書や学習を支える”合理的配慮”について考える」、続いて都立光明特別支援学校の禿先生からは、「通信情報技術(ICT)が広げる障害のある子どもの世界」~特別支援学校におけるICT教育の様々な取り組み~
そして、金沢星稜大学の河野先生が「学習障害って何だろう」~読み書き障害の特徴と支援方法の実際~について、お話くださいました。

最後に矢部さんから「伊藤忠記念財団の目指す活動」の説明がありました。

私自身この会には、もう何度も足を運んでいますが、毎回新しい気づき・発見があって理解が深まります。

お昼には、丸田さんの差し入れのおやきを、みなさんといただきながら、おしゃべりが弾みました。

特に長野市立図書館の増澤さんとお話ができてよかったです。

ところで、翌日の山梨県立図書館のこの研究会の参加者数は、ワースト1だった?とか。

残念ながら山梨県にはたった一人、個人会員の有泉さんしかいません。でも、有泉さんも先約があったにも関わらず、お仲間のITに強い男性を誘って参加。
この方、笹本さんは、テキストDAISYやマルチメディアDAISY製作の技術的なことはわかっていたが、誰がどんな風に必要なのかということが、わからなかった。こんな話が聞きたかったと言われていたそうです。

ややもすると、こういう大切な根本がすっ飛ばされて、技術的なことに走ってはいやしないかと考えさせられました。

今後も10月29日に山形県立図書館、10月30日には秋田県立図書館と続きます。
参加した人は必ず、こういうことを知らなかった。来てよかった。もっと多くの人に知ってほしいと言われます。

どうか、先ずは参加してみてください。

第14回本間一夫記念 日本点字図書館チャリティコンサート

日本点字図書館チャリティコンサートのお知らせです。
「コーラスの饗宴(うたげ)早慶歌合戦」です

2016年12月18日(日)    開場11:00/開演:12:00
会場 府中の森芸術劇場どりーむホール
全席自由席 2,000円

その他詳細は日点サイト

“競い合い、助け合うコンサート2016”のお誘い

恒例のチャリティーコンサートの詳細が決まりました。

是非、みなさまお誘い合わせの上、おはこびいただき、
声援を送っていただければ幸いです。

日時 2016年11月12日(土)
13時      開場
13時30分  開演
16時      終演(予定)

会場  西荻地区区民センター(勤労福祉会館)
入場料 (全席自由)
一般3,000円
学生2,000円
ペアチケット(前売りのみ)3,500円

主催:社会福祉法人 視覚障害者支援支援総合センター

詳しくはHPに掲載されています。
http://www.siencenter.or.jp/

 

 

 

ラジオ番組とイベントのお知らせ

国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんからメッセージがとどきました。
転載いたします。

①9月9日深夜、NHKラジオ深夜便の再放送
6月に放送されたラジオ深夜便「明日へのことば」が再放送されます。放送はNHKラジオ第1(全国放送)で、9日(金)の25時過ぎ、つまり10日の午前1時過ぎです。

前回は早朝4時の放送でしたが、今回は深夜1時なので、比較的聴きやすい時間帯ですね。6月の放送はそれなりに好評だったようで、僕の所にも感想メールが多数届きました。

一方、「朝早くて聴けなかった」「録音するのを忘れた」という声も多く寄せられました。そんなわけで、再放送はありがたいです。

現在、兵庫県立美術館で僕が担当する企画展が開催中だということもあり、NHKが再放送を決めました。

番組では僕の半生、さわる展示の意義などについて話をしています。よかったらお聴きください。
みなさんからのご意見、コメントもお待ちします。

②9月19日、兵庫県立美術館で講演会

7月2日~11月6日開催の企画展「つなぐ×つつむ×つかむーー無視覚流鑑賞の極意」はおかげさまで好評です。すでに、この企画展を体験してくださった方も多数おられます。

来場者のアンケートでも、本展を「新しい美術鑑賞のあり方を提案する試み」

として好意的に評価してくれる人が大半です。

これまで子ども向け、大人向けのワークショップを企画展関連イベントとして実施しました。

そして今回、9月19日(月・祝)に、講演会「人生の触り方ーー『無視覚流』の極意を求めて」を開催します。

美術館主催の関連イベントとしては、最後の企画となります。
申し込み不要なので、お気軽にお越しください。
講演会と合わせて、企画展も体験していただけると嬉しいです。

ただし、当日は企画展の混雑が予想されます。
展覧会の性質上、一度に会場に入れる人数に限りがあります。
混雑時は予約券を発行して対応するようにしていますが、多少の待ち時間が出てしまうかもしれません。

企画展体験をご希望される方は早めにお出かけください。

企画展は11月6日まで開催しているので、今回の講演会参加が難しい方は、他の日の訪問をご検討ください。平日がお薦めです。

その他にも秋は各地で大小のイベントを担当します。どこかの会場で、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
広瀬浩二郎

No.402 読書バリアフリー研究会

早いもので、もう9月です。
都心では台風一過、暑さが戻ってきました。
台風10号の被害にあわれたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。

さて、伊藤忠記念財団主催の読書バリアフリー研究会の後半が始まります

10/1(土) 長野会場  県立長野図書館 10時~15時30分

10/2(日) 山梨会場  県立山梨図書館 10時~15時30分

10/29(土) 山形会場  山形県立図書館10時~16時

10/30(日) 秋田会場 秋田県立図書館 10時~16時

事前申込みが必要です。

詳細はhttp://www.itc-zaidan.or.jp/でご確認を

紙の本では読むことが難しい子どもたちがたくさんいます。伊藤忠記念財団は、そのような子どもたちへの読書支援を目的に児童書を電子化(マルチメディアDAISY規格)し、全国の特別支援学校などへ配布する事業を実施しています。この講座では、読むための障害となるさまざまな原因とそれを解消するために有効な媒体、支援方法について学び読書支援ができる人材の養成を目指して実施しています。

学校教職員、図書館職員、医療関係者、障害のあるお子さんのいる家族、その他この事業に興味や関心のある方ならどなたでも参加できます。(伊藤忠記念財団ホームページより)

音訳を担当している私たちも、この事業を全面的に応援しています。

どうぞ、会場のお近くのみなさま、ご参加ください。もし、当日参加できなくても、図書館職員や学校の先生方に、こういう会が開催されることを教えてあげてください。

お互い先ずは知ることから始めましょう。

なお、長野県は当会の熱心な会員のみなさんがたくさんいるところですし、会場は日帰り圏内です。
できれば、私も参加しようかと思います。

またみなさまにお目にかかれたら嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願い致します。