日本ライトハウス情報文化センター(日ラ)主催の「視覚的資料および専門書の音訳技術研修会」が、新宿区立戸山図書館で開かれました。
昨12月の大阪、1月の宮城、2月の福岡と続き、3月は東京での開催となりました。
会員のみなさんには、会報やホームページを通して、日ラの取り組みや研修会の開催をお知らせしてきました。
東京会場については、会場探しに協力させていただいた関係で、人数制限するほどのたくさんの申し込みがあったなか、私も何とか入れていただきました。
初日、受付に並ぶ名札をみてびっくり、ほとんど知った方ばかりです。それも会の代表とかです。小樽、函館、新潟、長野、群馬、静岡、愛媛等と遠方から参加のみなさんには、頭が下がります。
「世界の名著」でお世話になっている新潟点字図書館はじめ、職員のみなさんのお顔も。
さて、視覚的資料とは、言うまでもなく図、表、写真、グラフなどのことで、これを音訳するための処理技術を学ぶ研修です。
初日の最後には、3つの課題が出され、終わった人から帰れるという、おまけ?付きで、緊張しました。
2日目も実例をあげて、図の説明が続きました。
ご存知のように、今回勉強したものと同じものが、次にどこかで出てくるなんてことは、まずありえません。改めて奥が深く難しいと思いました。
「基本は作文力」と講師がおっしゃっていました。そして「経験を積むことが大切」とも。
視覚的資料の音訳(肉声)とテキスト情報の読み上げ(合成音声)のハイブリッドメディア(Hybrid Media)「HyMe(ハイミー)」のデモを聞いてよりはっきりと今回の研修終了後に目指すものが、イメージできました。「機械にもできることは機械でやる。人間しかできないことは人間がやる」との製作部長の久保田さんの言葉は、今後の音訳ボランティアの活動の方向性を示唆しています。
最後は竹下館長からの「視覚障害者等の情報環境と専門音訳者に期待される役割」についてのお話しのあと、一人一人に修了証が手渡されました。
尚、終了後は、小樽や静岡、そして都内の会員同士でありながら、一度も話したことのないメンバーで、晩ごはんを食べながら、さまざま情報交換しました。正にネットワーク。楽しいひとときを過ごすことができました。