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NHK「こころの時代」 広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館)出演

国立民族学博物館の広瀬浩二郎氏がNHK「こころの時代」に出演されます。

広瀬氏のメッセージと詳細を記します。

「インタビューでは盲学校時代の思い出、大学時代のエピソード、そして現在の仕事のことなど、いろいろ話しています。 収録ではいい気になって3時間ほど喋ったので、どのように編集されているのか、僕も楽しみです。
この番組で、13年前のフィールドワークの映像が紹介されます。
当時は「視覚障害がある研究者」という取り上げられ方をしていましたが、今回の番組では「さわる文化の提唱者」という位置づけになっています。

「こころの時代」は悟りを開いた「大家」が出演するケースが多いので、40代は「若手」だそうです。
僕が若いのかどうかはさておき、「さわる文化」が全国の一般視聴者に受け入れられることを願っています。みなさんの率直な感想をぜひお聞かせください。
一人でも多くの方に本番組をみていただきますよう、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

番組をみるためにわざわざ早起きしてもらうのは申し訳ないので、みなさん録画してくださいね! 広瀬浩二郎」

■タイトル   こころの時代 「さわって広がる心の絆」

■出演     広瀬浩二郎さん(国立民族学博物館 准教授)

ききて・住田功一(NHK大阪放送局アナウンサー)

■放送   2016年4月24日(日)午前5:00~6:00

Eテレ・全国放送

■再放送  2016年4月30日(土)午後1:00~2:00

Eテレ・全国放送

No.392 マルチメディアDAISY図書「わいわい文庫」

2017年度も、伊藤忠記念財団マルチメディアDAISY図書「わいわい文庫」への音訳協力が決まりました。
全国の音訳協力者のみなさま、今年度もよろしくお願いします。

また、財団が2015年度に主催した「読書バリアフリー研究会」の受講生のうち29名が校正ボランティアに協力。この分野でも会員のみなさんが応援を惜しみませんでした。重ねてお礼申し上げます。

この活動も6年目に入りますが、やはり編集には大変ご苦労なさっています。読み手の違う複数の作品を1枚のCDにまとめるには、ある統一性が必要です。

特に音量の問題です。指示は出されているのですが、時として音量に幅がありすぎるものがあります。ご存知のように、低すぎるものを上げると、どうしても他の雑音も引っ張ってきてしまいます。

したがってノイズが多く、聴きづらいということになります。
ヘッドフォンで聴く子どもたちも多いそうですから、よりクリアな音が求められます。

さて、4月から「障害者差別解消法」がスタートしました。
この法律によって公共団体は、障害のあるみなさんへの「合理的配慮」が義務づけられます。

そのために、教育委員会や図書館からの問い合わせが多くなっているそうです。喜ばしいことです。

どんなに素晴らしい「わいわい文庫」でも、広まっていかないことには、どうしようもありません。

私たちも音訳等の協力はもちろん、身近な図書館職員のみなさんや、特別支援学校はいうに及ばず、通常学級の先生方にも、ぜひお知らせしていきたいと思います。

さてこのホームページにも、2017年度に実施予定の伊藤忠記念財団の「読書バリアフリー研究会」の日程をアップしています。先ずは音訳者自身が学ぶことから始め、次に情報発信してほしいと思います。

そういえば、那須塩原市の松木さんたちは、会場の手配、広報等への掲載、ポスター・チラシの製作など図書館やボランティアセンターの全面的な協力の元、市内の図書館で「わいわい文庫体験会」を開いています。すごいですね。こういう活動も広まっていくといいです。

保護者も先生方も図書館の職員のみなさんも、まだまだマルチメディアDAISY図書について知りません。
すべての子どもたちの笑顔のために頑張りましょう。

視覚障害者とつくる美術館ワークショップ

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップが主催するイベントのご紹介です。年間様々なイベントが行われています。

2016年4月17日(日)に、東京都現代美術館MOTアニュアル2016「キセイノセイキ」展にて、「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」を開催します。展覧会タイトルにある「キセイノセイキ」というカタカナ表記には様々な意味を読み取ることが出来ます。このワークショップでは様々な視点を持ち寄り会話すること、作品や展覧会、美術館の意味そのものを捉え直す場にしたいと考えています。「みえる」「みえない」に関わらずどなたでも参加出来るワークショップです!参加希望の方はメールにてお申し込みください。

【日時】   4月17日(日) 11時~13時
【展覧会】MOTアニュアル2016「キセイノセイキ」展について
(東京都現代美術館HPより抜粋)

「MOTアニュアル」は、日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介するために、東京都現代美術館が1999年より継続的に開催しているグループ展のシリーズです。第14回目となる本展では、芸術表現の環境の向上を目指して実験的な取り組みを展開するアーティストたちの組織「ARTISTS’ GUILD(アーティスツ・ギルド)」との協働企画により、今までとは一味違う「MOTアニュアル」をお見せします。

今の社会を見渡すと、インターネットを通して誰もが自由に声を発することができる一方で、大勢の価値観と異なる意見に対しては不寛容さが増しているように思われます。表現の現場においても、このひずみが生み出す摩擦はしばしば見受けられます。そうした中で、既存の価値観や社会規範を揺るがし問題提起を試みるアーティストの表現行為は今、社会や人々に対してどのような力を持ちえるでしょうか。

今回、ARTISTS’ GUILDとともに展覧会のテーマ設定から構造まで議論して進めてきました。本展では、国内外の作家による展示やライヴ・パフォーマンス、トーク・イヴェント、出版物を通して、この時代の表現と社会のありように対してさまざまな問いを投げかけます。「キセイノセイキ」というタイトルに多様な読みとりが可能なように、異なる視点による複数の解釈が交錯する場を生み出します。

本展には、一部性的あるいは暴力的な表現が含まれております。また、小学生以下のお子様がご観覧いただけないエリアもございます。入場に際して事前にご了承いただきますようお願い致します。
(東京都現代美術館HP)
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-annual-2016.html

【集合場所】10:30 東京メトロ半蔵門線、大江戸線「清澄白河駅」
A3出口方面改札をでたところ
※半蔵門線の場合は渋谷方面の改札です。大江戸線は改札はひとつだけです。

【定員】   12名 参加方法:事前申込制

【参加費】  ワークショップ参加費 :一律 500円
(別途観覧料がかかります)

展覧会観覧料:一般1,000円/ 大学生・専門学校生・65歳以上800円/ 中高生500円/小学生以下無料

*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。

【お申し込み方法】以下の項目を記入の上、件名を「4/17キセイノセイキ鑑賞WS」とし、メールでお申し込み下さい。
申込先:kansho.ws@gmail.com

1、お名前(ふりがな)
2、メールアドレス
3、携帯電話番号(当日連絡先として)
4、視覚障害の有無
5、一般または学生の区分
6、年代
7、今回のワークショップ情報をどちらでお知りになりましたか?
8、ワークショップに期待すること(楽しみにしていること)があればご記入ください。

【受付締め切り】4月10日(日) 応募者多数の場合抽選といたします。

【視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップとは】障害の有無にかかわらず、多様な背景を持つ人が集まり、言葉を交わしながら一緒に美術鑑賞をするワークショップです。さまざまな視点を持ち寄ることで、一人では出会えない新しい美術の楽しみを発見します。誰もが気軽に美術館を訪れて、感じていることや印象、経験や考えを自由に語り合う、そんな美術鑑賞のスタイルを目指しています。

【参考リンク】MOTアニュアル2016「キセイノセイキ」展紹介ページhttp://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-annual-2016.html

 

 

 

 

読書バリアフリー研究会のお知らせ

伊藤忠記念財団から「読書バリアフリー研究会」の日程が届きました。下記をご参照ください。詳しいご案内は、詳細が決まり次第お知らせ致します。
多くの皆様にご参加いただき、障害のある子どもたちの読書環境を考える機会になれば幸甚です。

平成28年度読書バリアフリー研究会 実施予定
6月 4日(土) 東京都立多摩図書館

6月 5日(日) 埼玉県立久喜図書館

6月25日(土) 三重県立図書館

6月26日(日) 岐阜県図書館

10月 1日(土) 長野県立図書館

10月 2日(日) 山梨県立図書館

10月29日(土) 山形県立図書館

10月30日(日) 秋田県立図書館

以上

皆さまのご参加をお待ちしています。

 

公益財団法人 伊藤忠記念財団

No.391 藤田が参上!

愛知県豊橋市内で活動する「音訳グループぴっち」からの要請で初の「藤田が参上」と相成りました。

失礼ながら「豊橋」と言われてもほとんど知識がありません。代表の水野さんから事前にたくさんの資料が送られてきました。

伺ってみると、国道の真ん中を走る路面電車が、何とも絵になります。

そしてお昼にいただいたのが、「菜めし田楽」という郷土料理、八丁味噌を使った味噌だれを塗ったお豆腐。美味でした。

なお、東海道筋では、二川宿に大名の宿「本陣」と、庶民の宿「旅籠屋」が見学できるようになっているそうです。

さて、そんななかで活動する「ぴっち」のみなさんですが、38名の会員のうち5名が男性です。

主に「市議会だより」や「広報」を読み、小学生や大学生の教科書等も音訳しています。

社会福祉協議会での活動です。

部屋が二つ作れるほどの広さの録音室もあります。

早くからの団体会員ながら、音ボラネットの集まりには一度も参加したことがないとのこと。新幹線代は高いですからねえ。

そのぶん熱心に会報に目を通してくれる人がいて、今回の要請につながりました。

活動するみなさんの思いは、全国津々浦々同じです。悩みや質問がたくさんありました。やはりみなさん、1+1=2という答えがほしいのですね。

決してどうでもいいことではありませんが、「間の取り方」や「音訳と朗読の違い」等々にあまり縛られず、もっと大切なことに目を向けてほしいと思いました。利用者が耳で聴いて理解できる読み、目の前にいる利用者に伝える読み。

抽象的ですが、やはり一人一人の感性の問題になるのでしょうか。

広報と文芸書の読みは、違って当然ですし、地の文と会話文の読みも違います。

音訳者は、真面目で勉強熱心で一生懸命です。

どうかその良さを発揮して、利用者を取り巻く読書環境の変化、音訳者の高齢化の波のなかで、最新情報を取り込み、知恵を働かせてほしいと思います。

更に有意義な活動が進められますように。

来年の10周年の総会にぜひ参加して、全国の仲間と交流してほしいと伝えました。

再会できますことを楽しみにしています。

お世話になりました。

“とっておきのアイディア”コンテスト大募集(予告)

現在、世の中にある製品、サービスの多くは障害のない人たちが考え、作られています。そのため、障害のある人達にとっては、使いづらい「製品」、利用しづらい「サービス」が存在しています。できあがった製品・サービスを改良することは、多くの時間と費用がかかるため、改善されるケースはそれほど多くはありません。
それを解決する方法の一つとして、障害のある人たちによる「目が見えない・見えにくい私だから考えついた“とっておきのアイディア”コンテスト」を実施することにしました。新たな製品やサービスについて、障害のある人たち自らアイディアを考え、その考え方のポイントを企業等の人たちに知ってもらえれば、今後世の中にでてくる製品やサービスが障害のある人たちに使いやすく変わっていくのではないかと考えたためです。
たくさんのご応募をお待ちしております。

上記のアイディア大募集があります。
主催は社会福祉法人 日本点字図書館、
公益財団法人 共用品推進機構 です。

詳細の発表がありましたら、あらためてお知らせいたします。
お近くの視覚障害の皆さんにお伝えいただきたいと思います。

No.390 研修会に参加

日本ライトハウス情報文化センター(日ラ)主催の「視覚的資料および専門書の音訳技術研修会」が、新宿区立戸山図書館で開かれました。
昨12月の大阪、1月の宮城、2月の福岡と続き、3月は東京での開催となりました。
会員のみなさんには、会報やホームページを通して、日ラの取り組みや研修会の開催をお知らせしてきました。

東京会場については、会場探しに協力させていただいた関係で、人数制限するほどのたくさんの申し込みがあったなか、私も何とか入れていただきました。

初日、受付に並ぶ名札をみてびっくり、ほとんど知った方ばかりです。それも会の代表とかです。小樽、函館、新潟、長野、群馬、静岡、愛媛等と遠方から参加のみなさんには、頭が下がります。

「世界の名著」でお世話になっている新潟点字図書館はじめ、職員のみなさんのお顔も。

さて、視覚的資料とは、言うまでもなく図、表、写真、グラフなどのことで、これを音訳するための処理技術を学ぶ研修です。
初日の最後には、3つの課題が出され、終わった人から帰れるという、おまけ?付きで、緊張しました。

2日目も実例をあげて、図の説明が続きました。

ご存知のように、今回勉強したものと同じものが、次にどこかで出てくるなんてことは、まずありえません。改めて奥が深く難しいと思いました。

「基本は作文力」と講師がおっしゃっていました。そして「経験を積むことが大切」とも。

視覚的資料の音訳(肉声)とテキスト情報の読み上げ(合成音声)のハイブリッドメディア(Hybrid Media)「HyMe(ハイミー)」のデモを聞いてよりはっきりと今回の研修終了後に目指すものが、イメージできました。「機械にもできることは機械でやる。人間しかできないことは人間がやる」との製作部長の久保田さんの言葉は、今後の音訳ボランティアの活動の方向性を示唆しています。

最後は竹下館長からの「視覚障害者等の情報環境と専門音訳者に期待される役割」についてのお話しのあと、一人一人に修了証が手渡されました。

尚、終了後は、小樽や静岡、そして都内の会員同士でありながら、一度も話したことのないメンバーで、晩ごはんを食べながら、さまざま情報交換しました。正にネットワーク。楽しいひとときを過ごすことができました。