2回目の参加となる、4しょく会の春のイベントに行ってきました。
大阪は豊中市内の蛍池にある公民館が会場です。
今回のテーマは、どっぷり+あっさり=どっさり~学び方・働き方・生き方:視覚障害者「らしさ」の大研究~です。
視覚障害者コミュニティには「どっぷり盲人」と「あっさり盲人」の2グループがあります。
「どっぷり盲人」とは比較的早い時期に失明した人、あるいは盲学校の卒業生、点字に対する愛着が強く、障害者のオリジナリティにこだわっているタイプ。
そして、「あっさり盲人」とは、いわゆる中途失明者です。
盲学校とはあまり縁がなく、仕事・生活においてパソコンによる墨字処理を中心とし、点字に頼らない。厳しい就労環境の下、「あっさり盲人」は「見常者と同じことができる」能力獲得のために努力しています。
最近は点字を覚えなくてもパソコンで情報収集・発信ができます。また盲学校以外の施設でもリハビリ、生活訓練が受けられるようになりました。
そして地域の普通校に通う視覚障害児が増えています。少ないとはいえ、按摩・鍼・灸以外の職業洗濯の幅が広がりました。
「どっぷり盲人」は、少数派となり、「あっさり盲人」の割合が増加しているのが、近年の傾向。(春のイベント案内より)だそうです。
このような大変に興味あるユニークな切り口のイベントは、会の代表だった竹田さんが亡くなった後、代表になった広瀬浩二郎さんの発案でしょうか。
100人を超える参加者のうち、ガイド以外は、ほぼ視覚障害者です。
初めに京都府立盲学校の岸博実先生の講演です。
先生は日本盲教育史研究の第一人者です。
視覚障害者が自立し、見常者と共生するために盲学校はどんな研究・実践を試みてきたのでしょう。
盲学校の「全日本盲学校研究大会」の追っかけ?をしている私ですが、生徒数が減少し、今後の盲学校の在り方、その専門性の継続が気になります。
後半には、2名の若者の意見発表がありました。
一人の方は、見えなくなって1年だそうです。
仕事への取り組みを伺いました。想像もできないご苦労をされています。
ロービジョン、全盲と見えにくさやニーズもさまざまです。
これだけ多くの利用者の集まりとなると、本当に勉強となります。
懇親会では、またまた新しい出会いと懐かしい再会がありました。
毎回は伺えませんが、またぜひみなさんにお会いしたいと思います。
ありがとうございました