音ボラネット事務局 のすべての投稿

演劇結社ばっかりばっかり 第十五回公演『海坊主』

これは、きらびやかな世界に憧れた、一人のダフ屋の物語。
【日程】
11月14日金曜日 14時開演、19時開演(昼夜2回)
15日土曜日 14時開演、19時開演(昼夜2回)
16日日曜日 14時開演(昼のみ)
※ 開場は各公演開始時間の30分前です。(受付開始は1時間前)

会場…JOYJOY STATION(ジョイジョイステーション)
東京都練馬区桜台1-2-8 桜台マンションB1
アクセス:西武池袋線「桜台駅」徒歩3分、
都営バス白61系統「練馬車庫」下車すぐ。
※ ご希望により、駅やバス停からの誘導をいたします。ご相談下さい。
料金…前売り2500円(付き添いのガイドヘルパーさん1500円)、
当日一律2800円

お問合せ・ご予約
TEL  090-3818-6424(受付は10時から18時)
Eメール otegami@bakkaribakkari.net
ホームページhttp://www.bakkaribakkari.net/
劇団Blog「ばっかりばっかりのお部屋」
http://blog.livedoor.jp/bakkaribakkari/

全国図書館大会2014東京大会の公募型分科会を開催しました。

11月1日、全国図書館大会2014東京大会の公募型分科会を開催しました。
急ピッチの準備になりましたが、音ボラが行っている「テキスト化プロジェクト」状況を図書館や他の団体グループでも取り組んでほしいという気持ちは伝えることができたのではと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

全国図書館大会2014東京大会での公募型分科会会場の写真

「日本点字図書館オープンオフィス」開催のお知らせ

2014年も「日本点字図書館オープンオフィス」を開催します。

日時  2014年11月15日(土曜日) 10時~16時
2014年11月16日(日曜日) 10時~17時
会場   日本点字図書館(本館・別館)
東京都新宿区高田馬場1-23-4

11月15日(土曜日)、16日(日曜日)の両日、当館事業を広く知っていただくと共に、日頃ご支援くださっている皆様への事業成果のご報告を兼ね、昨年に引き続き施設公開イベントを開催いたします。
当館業務のご紹介をはじめ、小中学生のお子さんも楽しめる、ミニ点字教室や盲導犬体験コーナーなど体験型、参加型催し物も用意しています。
スタジオでの録音風景も公開します。
また、16日には当館テープライブラリー事業草創期にボランティアとしてご協力くださった、女優の黒柳徹子氏の講演も予定しています。

(詳しくは当館ホームページ等で随時お知らせいたします。http://www.nittento.or.jp/
日頃当館について「どんなところ?」と興味を感じている方々をはじめ、
多くの皆様のご来場をお待ちしております。

N0.348 コンサート

今年の「競い合い助け合うコンサート2014  羽ばたけ視覚障害音楽家たち」も、無事終わりました。お天気に恵まれたことが幸いして、来場者が例年より心もち、多かったような気もします。
恒例のコール・トゥインクルスターで始まり、木村りえ・りさ姉妹のピアノ。特に連弾「皇帝演舞曲」は、さすが息のあった素敵な演奏でした。

また以前、音ボラのシンポジウムに利用者として参加してくれた川端みきさんには、その時のお礼をお伝えできました。オペラ蝶々夫人のアリア、「ある晴れた日に」は、透き通った優しい歌声で癒されました。

最後の踊正太郎さんの津軽三味線は、圧巻です。バチを叩くような奏法がお腹に響きます。現在、視覚障害の演奏家は踊さんお一人とか、寂しいですね。

さて今年もまた、実行委員としてたくさんの方々に応援していただき、会場に足を運んでもらいました。ほとんどが音ボラネットの会員のみなさんです。

中でも、那須塩原の松木さんは、毎回、お子さんが小さく、なかなか好きなコンサートにも行けないお嬢さんと来場。2歳半になったお孫ちゃん、帰宅するなり、ピアノを弾く真似をして拍手し、お辞儀を繰り返していたそうです。

若い来場者が少ないなか、こんなふうに子育て中のママたちも、気軽に参加してくれるといいのにと思いました。「演奏中につき出入り禁止」はありませんので。

私の田舎の小・中学校の同級生が、初参加。こんなコンサートがあるのを知らなかった。感動して涙が出そうだったと。また娘の友だちも、みんな明るいですね、と言っていました。

やはり口コミで広げていくしかないのでしょうか。

図書館職員の方、私が以前住んでいた練馬の友人・知人。そして毎回、ご両親をお連れして参加してくれる方。音ボラ事務局からも何人も参加してくれました。

特に猪俣は、いつも地元の複数の利用者を誘って来てくれます。みんなで楽しくランチをして、音楽を聴いて、楽しいプチお出かけ。これもいいですね。

またこちらもいつものことですが、当日は参加できないのに、チケット代を送ってくれる人も。
みんなありがたいです。

紹介しきれなかった全ての人に、この場を借りてお礼を申しあげます。

また、主催の高橋理事長ご夫妻が、変わらずお元気なのが何よりです。私は、高橋さんの「思い」に賛同して応援しているので、ぜひいつまでもお元気でいていただきたいものです。

更に高橋さんをサポートして窓口を一手に引き受けている星野さんはじめセンターの皆さま、お手伝いの皆さま、お世話になりました。
また一年後お会いしましょう。

事務局の大田が言っていました。懐かしいみなさんにお会いできる「七夕チャンス」でもありますと。  全く同感!!

No.347 ある協力依頼

東の日点(日本点字図書館)、西の日ラ(日本ライトハウス)、いずれも大きな情報提供施設です。距離的なものが大きいとは思いますが、この日本ライトハウスとは、今まであまりご縁?がありませんでした。

みなさんはご存知だと思いますが、ホームページによると、岩橋武夫さんが、大阪住吉区に施設を建設。陸の灯台守である「ライトハウス」を開館。その後、声の図書館を開設し、録音図書の製作・貸し出しを開始とあります。本年で創業90周年になります。
ところで、この岩橋さんと、ヘレン・ケラー女史との熱い交友は、20年にもわたったそうです。

さて、私たちにとっての一番の関係先は、情報文化センターになります。とは言っても、竹下亘館長と初めてお目にかかったのは、今春の都内での、あるパーティーの席上でしたし、考えてみれば、同センターにおじゃましたこともありません。

こんな状況ではありましたが突然、製作部長の久保田文さんから連絡をいただきました。
「昨年度から、文科省委託事業として、視覚障害及び視覚認知に特性のある児童・生徒のデジタル教科書についての調査研究を行っているが、このことについて相談したい」と。早速、久保田さんの上京に合わせて、ボラセンでお会いしました。

合成音声と肉声とのコラボによる音声教材を効率的に製作・提供できるように、音訳者のスキルを結集して「教材の視覚的資料の音訳データベース」を構築するそうです。視覚的資料とは、特に図・表・グラフ・写真・絵等のことです。ぜひ協力してほしいというお話でした。

この取り組みについては、会報「音ボラネット通信」の次号をご注目ください。久保田さんには、寄稿のお願いをしてあります。

ほんの短い時間ではありましたが、勉強になりましたし、楽しいひとときでした。
これからもよろしくお願いしたいと思います。

N0.346 講演会

9月の下旬あたりに、当方のホームページに「講演会開催のお知らせ」を載せてほしいと、NPO法人中野区視覚障害者福祉協会・りんくる中野の方から、メールをいただきました。

問題がありませんので、情報をアップすることに。「日本点字図書館館長に聞く  デジタル化以降の取り組みと展望」とありました。興味をそそられましたので、早速申し込みをしました。

当日は生憎の冷たい雨の一日でしたが、事務局の大田と参加しました。天野館長のまとまったお話を伺うのは、ずいぶんと久しぶりです。

最もご本人も、館長になって、会議や事務処理に追われていると。

「今までの日点の使命と役割は視覚障害者限定だったが、今後はその他の障害者にもサービスを広げていかなければならない。今までのやり方、有り様では間に合わない」

更に、すでに日点では、マルチメディアDAISYやテキストDAISYの製作が進行中ですが、
「機械でできることは機械に任せる。人間にしかできないものは、人間がやる」、「小説やエッセイは、合成音声がいい、ビジュアル系のものは、人間がいい」というようなお話を、とても興味深く伺いました。

ここにきて、シナノケンシ(株)から12月末には、マルチメディアDAISYやテキストDAISY製作ソフトが発売されるとあって、この世界もまた、大きく様変わりする予感がします。

「全体の要求、ニーズに対応するためには、日点だけでは完結できない」という天野さんの一言が、耳に残りました。
そして、「日点は、いつも一等賞でありたい」と。天下?の日点館長の心意気を感じました。

私たちのような単なるボランティア団体では、とても太刀打ちできませんが、できること、例えばコーディネートの立場ということは、これからも大切にしていきたいと思います。

「学習障害のお子さんのために、理数のマルチメディアDAISY教科書の提供を行っているが、これは音ボラの集まりに、職員が参加したのがきっかけ」とおっしゃっていました。

ひとつの出会い、きっかけが、子どもたちの学びを支えている。
嬉しいことです。

No.345 嬉しい偶然

こんな偶然ってあるの?という経験をしました。

秋の深まりを感じるある朝、年甲斐もなく階段を駆け上がって、飛び乗ろうとした地下鉄にタッチの差で間に合わず、急いでいたにもかかわらず、次の電車に乗る羽目に。

座席に座って、何気なくみた前の席に、何と大阪にある国立民族学博物館の准教授 広瀬浩二郎さんが座っているではありませんか。

びっくりです。何の迷いもなく声をかけました。「文春を聴いていました」とイヤホンを外されました。筑波大学東京キャンパスでの催しへ向かう途中とのこと。ほんのひと駅でしたが、楽しい車中でした。

広瀬さんが寄稿した雑誌のコピーをいただきました。ご存知の方も多いと思いますが、広瀬さんは東京都の出身、筑波大学附属盲から京都大学に進学。視覚に頼らない「さわる文化」の可能性を追及し、提唱しています。

そういえば、奈良の渡辺典子さんから広瀬さんの最新作「世界をさわるー新たな身体知の探究」(文理閣発行 本体価格2000円)を送ってもらっていました。渡辺さんは、今も広瀬さんのサポートをしているベテランの音訳者です。

早速、この「世界をさわる」を読みました。興味深く楽しい本です。5冊以上まとまると1割引きで、送料無料とのことです。

ご興味のある方は、ぜひどうぞ。

最後に、この本にも書かれている、瞽女(ごぜ)のことです。広瀬さんたちが、民族学博物館で2013年に体験プログラム「瞽女文化にさわる」を開催。瞽女とは、盲目の旅芸人で、三味線を抱えて全国を旅していた時代がありました。
明治以降は、新潟県内の高田と長岡などの雪国だけの僅かな存在となってしまいました。家々を回り門付をする瞽女は、1970年代になくなりますが、「最後の瞽女」と言われた小林ハルさん(2005年没)が住んでいたのは、私の郷里、新潟県内の旧黒川村にある盲老人ホームでした。

何だか勝手に、広瀬さんとのご縁を感じています。

No.344 出版UD研究会

46回目となる出版UD研究会が、西早稲田の日本盲人福祉センターで開かれました。 「特別な支援を必要とする子どもたちの読書環境について考える」をテーマに、専修大学の野口先生と伊藤忠記念財団の矢部さんから、プレゼンがありました。
野口先生からは、50年ぶりに実施された特別支援学校図書館の現状に対する調査アンケートの中間報告です。そして矢部さんからは、障害のある子どもたちのための読書支援事業「わいわい文庫」~マルチメディアDAISY図書~について。

さて、1校に幼稚部から高等部専攻科まである特別支援学校の図書館の現状は、普通校に比べると、年間予算、司書教諭の配置率等々、非常に低いことに驚ろかされます。 多様な障害にきめ細やかな対応が必要なことを、行政がもっと想像力を働かせてほしいと思います。

また、マルチメディアDAISY図書がさまざまな障害のある子どもたちに有効だということを現場の先生、保護者はもちろんのこと多くの人に知ってもらいたいと思います。 私たち音訳者も、まずは知ること、そして何ができるのかを考えることが大切ではないでしょうか。

ところでここでまた、(有)サイパックのマルチメディアDAISY図書再生ソフト、ボイスオブデイジー。シナノケンシ(株)のマルチメディアDAISYやテキストDAISYの製作ソフト、プロデューサーの貴重なデモもありました。日々進化の世界です。

今回は音ボラネット副代表の鶴岡、中山顧問弁護士、日頃お世話になっている畠山さんも参加。輪が広がることは嬉しいことです。活発かつ専門的な質疑応答もありました。

さて、いつも思うことですが、全国組織とはいえ、私たちのような弱小な団体は、より効率のよい活動を行っていくためにも、連携・協力が欠かせません。
でもこういう時代ですから、大なり小なりどこも同じだと思います。 予算が減らされ高齢化が進むなか、もう少し軽やかに連携・協力ができないものでしょうか。

結局のところ、何事も人とお金?でしょうか。
金木犀の香る夜道を歩きながら、単純頭で考えました。