筑波大学附属視覚特別支援学校の宇野先生が出演されます。
10月5日(日)朝7:30から8:00 NHKラジオ「聞いて聞かせて」(再放送)の宇野先生のコラムの中で高校段階の拡大教科書の自己負担問題を取り上げます。
NHKラジオ第2放送になりますが、ネットのらじるらじるでも聞けます。
またその後はNHKのホームページにてオンデマンドでも聞くことができます。
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読書バリアフリー研究会のお知らせ
「徳島会場」「高知会場」の二件です。
多くの方々にご参加いただき、みんなで障害のある子どもたちの読書環境を考える機会にいたしたく、ご連絡さしあげました。また、お知り合いに興味のある方がいらっしゃいましたらご紹介ください。
「徳島会場」
日付: 平成26年10月25日 土曜日
会場: 徳島県立図書館 3階 集会室1
時間: 午前10時30分~午後3時30分
内容:
Ⅰ.マルチメディアDAISY図書(わいわい文庫)とは?~小さな財団の大きな実験~
【伊藤忠記念財団電子図書普及事業部 部長 矢部 剛】
Ⅱ.バリアフリー図書の棚をつくろう~五感を生かす読書サポートとそれを支える
法律の話~
【読書工房 代表 ・ 専修大学 講師 成松一郎先生】
Ⅲ.学習障害って何だろう~読み書き障害の特徴と支援方法の実際~
【金沢星稜大学人間科学部 教授 河野俊寛先生】
「高知会場」
日付け: 平成26年10月26日 日曜日
会場: 高知県教育センター 分館
時間: 午前10時30分~午後4時00分
内容:
Ⅰ.学習障害って何だろう~読み書き障害の特徴と支援方法の実際~
【金沢星稜大学人間科学部 教授 河野俊寛先生】
Ⅱ.新しい読書スタイルの提案~視覚障害当事者によるiPad,iPhone活用術~
【日本ライトハウス情報文化センター 松本一寛先生】
Ⅲ.障害者関連法案成立を受け~公共団体に求められる読書の合理的配慮とは~
【読書工房 代表・専修大学 講師 成松一郎先生】
「日本点字図書館オープンオフィス」開催のお知らせ
2014年も「日本点字図書館オープンオフィス」を開催します。
日時 2014年11月15日(土曜日) 10時~16時
2014年11月16日(日曜日) 10時~17時
会場 日本点字図書館(本館・別館)
東京都新宿区高田馬場1-23-4
11月15日(土曜日)、16日(日曜日)の両日、当館事業を広く知っていただくと共に、日頃ご支援くださっている皆様への事業成果のご報告を兼ね、昨年に引き続き施設公開イベントを開催いたします。
当館業務のご紹介をはじめ、小中学生のお子さんも楽しめる、ミニ点字教室や盲導犬体験コーナーなど体験型、参加型催し物も用意しています。
また、16日には当館テープライブラリー事業草創期にボランティアとしてご協力くださった、女優の黒柳徹子氏の講演も予定しています。
(詳しくは当館ホームページ等で随時お知らせいたします。
http://www.nittento.or.jp/)
日頃当館について「どんなところ?」と興味を感じている方々をはじめ、
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
★活動アンケート発送!ご協力お願いしま~す。
会員の皆さまに9日(火)発送しました。
お手数ですが、ご記入の上返送いただきますようお願いいたします。
合わせて、音ボラネットが公募型分科会に参加する「第100回全国図書館大会東京大会」のお知らせもお送りしました。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています!
No.343 視覚障害者のコンサートにからめて思うこと
かねてよりご案内の『「競い合い助け合うコンサート2014」羽ばたけ視覚障害音楽家たち』が、10月25日(土)杉並区の勤労福祉会館ホールで開催されます。いつもの通り、たくさんの方にお手紙を書いて協力をお願いしております。
秋の一時、ぜひご来場の上、視覚障害音楽家たちにエールを送っていただけるとありがたいです。
ところで話は変わりますが、視覚障害者に対する心痛む事件が続いています。
ひとつは、お仕事中の盲導犬が刺されるという事件です。
盲導犬は、むやみやたらに吠えないというふうに訓練されているため、この時も、視覚障害者には、何が起こったのか、すぐには気がつきませんでした。
以前、「ベルナのしっぽ」を書かれた郡司ななえさんから聞いた話です。
盲導犬ベルナと信号待ちをしている時、「ワンちゃんに誰かがタバコの火を押し付けていたよ」と、通行人から言われたことがあるそうです。「ワンともスンとも言わないから、わからなかったけど火傷をしていた」と。
そして、つい最近では、盲学校の女子生徒が通学途中、点字ブロック上を歩行中に前から来た人に白杖が当たり、膝の裏を蹴られけがをしたという事件がありました。
盲導犬は目の代わり、白杖もしかりです。点字ブロックは安心して歩ける誘導ブロックです。
視覚障害者の生活や学習や読書環境について、知らない人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
私もよくみなさんと共に歩いたり、乗り物に乗ったりしますが、ほとんどの人は、とても親切です。パッと道をあけてくれたり、席を譲ってくれたりします。
でもこれは、もしかしたら見えている私が一緒だからなのでしょうか。
思うに例えば目が見えない、耳が聞こえないということの不便さや怖さということ等に対する想像力が欠けているのではないかと思います。
さて、そういうことからも、今回の事件は、腹立たしいそして悲しいこと、視覚障害者にとっては、恐ろしいことです。しかし、マスコミに取り上げられ世間の耳目に触れることは、不幸中の幸いだと考えます。
新聞には、盲導犬や聴導犬の使用者団体が、罰則強化や再発防止を厚生労働大臣に要望したとありました。多くの人に知ってもらうことが大切ではないでしょうか。
そこで話を戻しますが、冒頭のコンサートの出演者は、ほぼ全員視覚障害者ですし、聴衆のなかにもいます。
ご自身だけではなく、他の方にも声をかけていただきたいと思います。特に視覚障害者のことを知らないみなさんのほうがいいのではと、今更ながら思いました。
私も今回は、娘や息子の友人だったり、田舎の同窓生の親子だったり、まるで音訳とは関係ない人たちが参加してくれます。本当にありがたいと思います。
理解の輪が大きく広がることを祈ります。
会場でお待ちしております。
No.342 「視覚障害者の雇用・就労を考える集い」
半袖では肌寒く感じる日があります。
あの酷暑を思うと、うそのように動き易くなりました。
さて、横浜で開かれた「視覚障害者の雇用・就労を考える集い」~こうして働いている!こうすれば働ける~に参加しました。今回のパネリストの一人、新潟の栗川先生から情報を寄せていただきました。
パネリスト全員が視覚障害者です。初めに松坂さんからは、視覚障害当事者団体で中途視覚障害者の復職支援に当たっているNPO法人タートルの理事長の立場でのお話がありました。次は、視覚障害のある教職員として現場に立つ栗川先生の報告。
続いて、機能訓練指導員・ケアマネージャーとして介護老人福祉施設で働く菅間さん。更には、養護学校職員を対象としたヘルスキーパーとして働く齋藤さん。最後に視覚障害者の雇用運動に長く関わってこられた神奈川県視覚障害者の雇用を進める会の神崎さんと続きました。
みなさんが本当に苦労をして、一つひとつ勝ちとってこられたんだなあと思いました。中途失明の方は、今までできていたことができなくなるという現実に、立ち直れないほどのダメージを受けられるそうです。
まずは障害を受け入れ、自立訓練や職業訓練を経て、雇用者側の理解と協力のもと、職につくということです。「目が見えなくて働けるはずがない」という雇用者側の先入観や固定観念が常識のようになっていて、なかなか雇用の拡大が進まないそうです。
会場には、盲学校の生徒さんも参加していましたが、新卒者は、在学中に職業訓練を受ける機会がないそうです。
やはり、当事者の強い意思と努力が一番。こう書くことは簡単ですが、現実の厳しさは、当事者しかわからないでしょうか。
障害者も健常者も、みんなで協力しあって、共に生きていけたらいいですね。引き続き私たちも音訳ボランティアとして、お手伝いしていきます。
No.341 全国図書館大会東京大会
大会テーマ:図書館文化を明日の力に
日付:2014年10月31日(金)~11月1日(土)
会場:明治大学駿河台キャンパス
大雨、洪水、酷暑と、いったい今年の夏は、どうなっているのかと思われる日が続きました。
甚大な被害の出ているところもあります。みなさま、お変わりありませんか。東京は、数日雨模様で、ずいぶんとしのぎやすくなりました。一息ついているところです。
さて先日、御茶ノ水の明治大学駿河台キャンパス、リバティタワーで、全国図書館大会東京大会の公募型分科会に参加するグループのための会場の下見と説明会がありました。
会場(教室)では基本、備え付けのPC等を借用します。
操作デスクがあって、ダミーカードが貸与されIDパスワードでと、大昔、学生だった私にとっては、隔世の感ありです。やはり、会場の下見は、大事です。
そしてそのことを受けて、今度は、テキスト化プロジェクトのメンバーと、協力いただく、千葉県立西部図書館の松井さん、(株)東芝 研究開発センターの黒田さんとで、打ち合せ会を開きました。
一介のボランティア団体である私たちは、今までの肉声による録音図書作りという枠を、大きく飛び越えて、テキスト化に取り組んできました。
たぶんここ2~3年の間で、音訳の世界が大きく変わろうとしているのではないかと思います。合成音声の目覚ましい進化に呼応して、いち早い情報の提供を望む人たちの依頼が、増えています。
私たちは、目の前の困っている人のために、ネットワークという強みとフットワークの軽さで、全国からの依頼に対応してきました。正に試行錯誤しながらです。でもいつまでもボランティアで続けていけるのかという思いもあります。
そんな中、確実に求められている「テキスト化」とは、こんなものです。こんなふうな手順で進めています。というようなことを「視覚障碍者への新しい支援 本のテキスト化とテキストDAISY図書」と題して、発表します。
松井さんからは、図書館でのテキストデータサービスへの取り組みについて。そして東芝の黒田さんたちからは、最先端の情報が得られることは、間違いなし。ひょっとしたら、フロアからも、ほやほやの最新情報が飛び出すかもしれません。
全国の図書館のみなさま、音訳ボランティアのみなさま、市民のみなさま、ぜひ私たちの分科会に足をお運びください。
共に連携、協力を考えていきたいと思います。
会場でお目にかかれますこと、楽しみにしております。
尚、申し込みは大会申し込み専用ホームページアドレス https://conv.toptour.co.jp/shop/evt/jla-100th/
申込締切 9月30日です。
No.340 神奈川ライトセンターに姉崎さんを訪問
横浜で乗り換えて、二俣川で下車。神奈川ライトセンターへの15分ほどの坂道をいつもは、何の苦もなく歩くのですが、今回初めてタクシーを使いました。運転手さんも、今日みたいな日に、歩いている人なんていませんよ。おかげで朝から大忙しです。とのこと。当方、連日の暑さに少々疲弊気味。
さて、姉崎さんといえば、前回の総会で議長をお願いし、交通整理よろしく、限られた時間内にきれいにおさめてくれた方です。
そして最近では、NHKラジオ深夜便に出演。
一般の人にも視覚障碍者の読書環境や、音訳のことなどよく伝わったのではと思います。朝の4時からの放送にも関わらず、これを聞いていた姉崎さんを直接知らない何人かが、素晴らしい方ですねと言っていました。
この姉崎さんがついに、北海道に、戻られる日が近づいてきました。音ボラの今後のことなど、意見交換させていただきました。
すでに、北海道の音訳ボランティアのみなさんからは、「いつお帰りですか?お待ちしています」とラブコールがきているとか。人柄と撤して利用者目線に立ち、音訳ボランティアを導いてこられた姉崎さんだからこそと思います。私にとっては、ずいぶん遠くなってしまい残念です。
でも、ライトセンターとは、切っても切れないご縁で、遠距離恋愛みたいなものだそうで、上京なさることもあるようです。私たちの総会への参加もお願いしておきました。多分、大丈夫でしょう。
これまで、温かく見守り、激励してくださいましたこと、本当にありがとうございました。
またこれからもよろしくお願い申し上げます。
No.339 著作権法改正に向けて大きく前進
文化庁で意見交換会がありました。1年ぶりに著作権課の森課長のお出ましでした。
こちらは、宇野先生を先頭に、大橋さん、井上さん、佐藤さんそして私と、今まで共に動いてきたいつものメンバーです。 マラケシュ条約の批准に向けて、私たちが訴えてきたことが、正式な小委員会で検討がなされることになりました。
著作権法第37条3項の改正に向け大きく前進しました。
この小委員会とは、有職者で構成されており、当事者はいないということでした。失礼ながら現場を知らない有職者だけで進められることのないように、ヒアリング等の場を設けてほしいと思います。
この小委員会での結論は、本年度中に出される予定で、最速で次の通常国会への提出も可能という話をうかがいました。
私たちの主張が、どこまで通るのか、注視していきたいと思います。
社会福祉協議会で活動している音訳ボランティアや、地域で自主的に活動している音訳ボランティアが、伸び伸びと自由に活動できる日の一日も早からんことを切に祈ります。
先立って、一つ確認できた嬉しいことです。
大学の障害学生支援室についてです。
『視覚障害や学習障害の学生のために、教科書などの教材を拡大文字や音声、電子データに変換するという支援を行っている支援室については、著作権法施行令第2条第1項第1号の「大学等の図書館・・・に類する施設」に該当すると考えられる』という回答を得ました。
法改正となるとなかなか、時間のかかるものですが、諦めずに、みなさんと頑張っていきたいと思います。
No.338 全日盲研参加に続けて
地方に出向くときは、当然ながら時間を少しでも有効にと考えます。物見遊山に行くわけではないので、観光ポイントを巡るということも、あまりできません。
しかし地元のみなさんのご好意で、短時間ながら、押さえる所は押さえるというようなことができるのは、本当にありがたいです。
さてこの度も到着後、昼食は移動のバスのなかで、おにぎりを食べ、龍馬生誕地と記念館、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」に詳しい岡田以蔵のお墓参りもしました。
「高知朗読奉仕者友の会」の松田会長が事前に、観光ガイドボランティアの方にお願いをしてくれていました。おかげで、バスと路面電車を乗り継いで、短時間ながら、効率よく回ることができました。
夜は、ご飯を食べながら、高知点字図書館の坂本館長はじめ、担当の職員の方々と懇談。坂本さんは、前回の当方の総会に、松田さんの熱心な誘いを断りきれず?参加。
「テキスト化」の情報を仕入れ、今や地元で、館主導の「テキスト化」を順調に進めている方です。
情報交換ができてありがたかったです。
さて、県立文学館を見学できました。
高知は、この人も、この人もという感じで、綺羅星のごとく文学者を輩出しているところです。驚きです。
ところで、文学館のお隣は、県立図書館です。
障害者サービスの野村さんとも情報交換ができました。
ここ高知では、県と市が一体となって、新図書館等複合施設(県立図書館、市民図書館、新点字図書館、こども科学図書館)が、合築されます。
県と市が一緒ということへの戸惑い、現場とトップとの温度差、さまざま課題はあるようですが、誰のための何のための新施設かといえば、利用者のため!ですから、ここさえ外さなければ、うまくいくはずです。部外者ながら、3年後が楽しみです。
続けて、最終日には、「友の会」の活動の日浅い20名近いみなさんと、交流しました。
昨年30周年を迎えた会です。
熱心な松田会長も新図書館のオープンに向け、何かと大変なようです。音訳ボランティアの高齢化、音訳技術のレベルアップ、どこも同じような悩みを抱えながら頑張っています。松田さんと、じっくり話ができてよかったです。
今後も引き続き、情報交換していけたらと思います。いろいろお世話になりました。
みなさま、ありがとうございました。