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No.337 全日盲研

第89回全日本盲学校研究大会高知大会に参加しました。
高知市内で、全国からの300数十名の先生方が集まって、「視覚障害教育における専門性の維持・継承と未来への取り組み」~今求められる視覚障害教育の専門性を考える~をテーマに2日間にわたり開催されました。

開会式後の講演は、今注目の理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの高橋政代さんの「網膜再生医療とロービジョンケア」でした。
とても興味ある再生医療の最先端の話を、わかりやすく、聞かせていただきました。
あのiPS細胞が、再生医療を実現するために、重要な役割を果たすと期待されています。
細胞培養を行っている患者の網膜再生のための移植手術は、順調に推移しているそうで、特にロービジョンのみなさんの期待は、とりわけ大きいことでしょう。

さて、講演に続くのは、お昼を挟んでの分科会です。
各校の先生方の、日頃の取り組みの発表です。

私は、昨年の大会には参加できなかったので、断言はできませんが、今年、先生方の発表や質問のなかに、「視覚認知障害」という言葉が複数出ていました。
初めてではないでしょうか。いわゆるディスレクシア等の学習障害のことかと思います。

盲学校小学部における児童の減少傾向の中、単一の視覚障害だけではなく、重複障害や視覚認知障害が少しずつ増えているのかなという印象をうけました。
自ずと対応が変わってきます。現場の先生方の悩みや戸惑いがわかるような気がします。
学校間の連携はもちろん、僭越ながら私たちのような外部との連携も、重要になってくるのではないでしょうか。

また、さまざまな気付きや出会いがありました。
全国校長会の現会長、三谷校長先生や前会長の澤田校長先生には、特にお世話になりました。
ありがとうございました。

第44回「朗読録音奉仕者感謝の集い」表彰者が発表されました。

第44回「朗読録音奉仕者感謝の集い」(鉄道弘済会・日本盲人福祉委員会主催 厚生労働省・文部科学省・朝日新聞厚生文化事業団など後援)表彰者が発表されました。
おめでとうございます。

厚生労働大臣賞
坂 文子さん(奈良市)
文部科学大臣賞
久保洋子さん(兵庫県芦屋市)
全国表彰
品川秀子さん(札幌市)
鎌田恭子さん(盛岡市)
角龍成子さん(長野市)
桑原絹代さん(群馬県伊勢崎市)
高梨智子さん(大阪府箕面市)
八木むつ枝さん(北九州市)
山本静子さん(福岡市)

No.336 合理的配慮

先日、「なごや会」の東部支部の研修会が、都内高田馬場で開かれました。
NPO法人タートルの工藤さんから「合理的配慮」について、お話をうかがいました。
この「タートル」は、「中途視覚障害者の復職を考える(通称タートルの会)」として、1995年にスタート。視覚障害者の就労支援に特化した活動を行ってきました。
見えなくても働けるということを、広く社会に知ってもらうことを目的として活動しています。

さてこの頃、障害者権利条約関係で、「合理的配慮」という言葉を、よく耳にするようになりました。
個人の権利を保証し、必要な変更や調整が行われること。逆からいうと、これらが行われないのは、差別されているということになります。
今や、多くの視覚障害者が社会に出て働いています。それぞれの職場で、適切な「合理的配慮」がなされているのでしょうか。

周りの人々の障害への正しい理解により、適切なアドバイスやサポートが得られているのでしょうか。
障害者に優しい世の中は、全ての人に優しい世の中です。

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップのお知らせ

ヨコハマトリエンナーレ2014をもっと楽しむ美術鑑賞ツアーを開催します!参加者は4~5名1組となり、視覚障害者のナビゲートのもと、作品の情報や印象、目に見えること、見えないことを自由に会話しながら鑑賞します。障害のあるなしに関わらず、様々な視点を持ち寄ることで一人では出会えない現代美術の新たな楽しさを発見しに出かけませんか?毎回4〜5作品を鑑賞します。「みえる」「みえない」に関わらず、どなたでも参加出来るツアーです!参加希望の方はメールにてお申し込みください。

【ヨコハマトリエンナーレ2014とは】

横浜美術館と新港ピア(新港ふ頭展示施設)を主会場に2014年8月から11月まで開催される3年に1回の現代アートの国際展です。アーティスティック・ディレクターに美術家の森村泰昌氏を迎え、「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」のタイトルのもと、国や時代を超えた国内外の作家による美術作品を紹介します。

さまざまな文化を受け入れてきた開港の地、横浜で開催する本展は、私たちが「忘却」してきたものに目を向ける新たな機会となるでしょう。(プレスリリースより抜粋)

【日時】8月23日(土)、9月28日(日)、10月12日(日)
各日11:00〜13:00
《各回4〜5点の作品を鑑賞。鑑賞作品は日によって変わります。》

【場所】  横浜美術館、新港ピア
【対象】  中学生以上(視覚障害の有無に関わらず参加可)
【定員】  各回15名(応募者多数の場合は抽選)
【ツアー参加費】500円(別途入場料有り、
障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は入場料無料。)

展覧会入場料(単体券):一般1800円・大学生1200円・高校生800円
他にも連携セット券や前売り券あり。

詳細はこちら→http://www.yokohamatriennale.jp/2014/outline/ticket.html
【申込み方法】
氏名(ふりがな)、参加希望日(第2希望まで記入)、電話番号、参加動機、視覚障害の有無を明記の上、件名を「ヨコトリ2014鑑賞ツアー」とし、Eメールにてkansho.ws@gmail.comまで。〆切は各開催日の1週間前とします。

【参考リンク】
ヨコハマトリエンナーレ2014公式HP
http://www.yokohamatriennale.jp/2014/

主催:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ

プロフィール:障害の有無に関わらず、多様な背景を持つ人が集まり、ことばを交わしながら一緒に美術を鑑賞する場を企画・運営するグループ。様々な見方を持つ人同士が一緒になって新たな鑑賞の楽しみ方をつくることを目的とします。全国の美術館で鑑賞ワークショップを定期開催しています。

●本ツアーは「2014年中央ろうきん助成プログラム」の助成により開催するものです。

番組のお知らせ

視覚障害教師の会の新井先生(埼玉・長瀞中学校)とリルちゃんからのお知らせです。
7月29日 朝7時半~8時 NHK 1チャンネル「おはよう 日本」の中で、中学校の学級担任として奮戦している様子が放送される予定です。見て聞いていただければありがたいです。

直前の連絡、また、その時間帯は関東甲信越のみの放送になります。ご容赦ください。

No.335 おわび

暑中お見舞い申し上げます。
毎日本当に、暑い日が続きます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

7月の18日に、会報 「音ボラネット通信」第22号を、発送しました。
暑中見舞いを兼ねて「着きましたよ」と連絡を下さる方がちらほら。
読んで下さるみなさまは、そんなにこだわらないようなことにも、ああでもない、こうでもないと、印刷日の前日まで、直しを入れている状況です。最新の情報を提供するために、そして読み易さにもこだわる結果です。

今号も無事、出し終えたとほっとしていた昨日、活動拠点としてお借りしているボラセンから連絡がありました。茶封筒が何十部か、置き忘れているようですと。
ドキッとしましたが、次号の発送のために、封筒に差出人の印をおしたものを、そのままにしてきたに違いないので、明日午前中に、引き取りに行く旨、お伝えしました。

早速、今日確認。宛名シールの貼ってあるもの、手書きのもので、会報在中の封をした40部近いものが、きれいに残っていました。日頃から、応援してくださっている会員以外の方用のものです。

お世話になっているみなさまです。本来なら、お詫びの一文を入れて出し直すのが当然です。
しかし、一通ずつ封をあけ、新しい封筒を用意し、宛名を手書きしていたのでは、ますます遅くなってしまいます。

本日、取り扱いのコンビニに持ち込んで、メール便の速達で、発送しました。どうしてこのようなミスが生じたのか。すべて代表である私の責任です。

「早くなければ情報ではない」はずです。

だからボランティアはと、言われないように、今後しっかりと心してまいります。
どうぞ、これにこりずに今後とも、よろしくお願い申し上げます。

ロバの会から「郵袋差し上げます!」

やなせたかしさんの「ロバ」のイラスト入りの郵袋をご希望の方に送料着払いでお送りします。(在庫約700)
活動拠点にスタッフが常駐していませんので、発送までお時間をいただく場合がございます。
ご希望の方はFAXでご連絡下さい。075-821-0844(担当 石黒さん)

やなせたかしさんの「ロバ」のイラスト入りの郵袋

No.334 第100回全国図書館大会

2014年10月31日、11月1日に都内明治大学駿河台キャンパスで開催される、第100回全国図書館大会について知ったのは、6月も残すところ10日あまりの頃でした。
図書館大会には、過去何度も参加しています。更には、音ボラネット立ち上げのきっかけとなったのも、2003年に静岡で開かれた全国図書館大会への参加でした。
一度、全国の音訳者に会いたいという思いがつのり、2006年「音訳ボランティア全国大会」開催へと繋がったのです。

さて、今回は100回の記念ということもあるのでしょう。2日目の11月1日に公募型分科会が予定されています。部外者ながら、いい企画だと思いました。
やはり、内々だけでは、新鮮味や意外性が薄らいできて、毎度お馴染みの、になりやすい。そうなると、全国から集うには魅力がなさすぎて、マンネリ化しているようにも感じていました。

これはいい機会です。準備時間がなさすぎですが、何とか応募したいと思いました。音ボラネットの事務局からは、「また、藤田は仕事を増やす」とブーイングが起きそうです。
でも私たちの最前線の活動である「テキスト化」のことを、広く図書館関係者に知ってもらう、またとないチャンスです。

更に忙しさに拍車をかけることになるのですが、「テキスト化」プロジェクトのメンバーの同意を得て書類を作成し、活動履歴をつけて、締め切りギリギリで提出してもらいました。
千葉の松井さんにもアドバイスしていただきました。

この度、審査委員会において、私たちの提案(分科会テーマ)、「視覚障碍者への新しい支援  本のテキスト化とテキストDAISY図書」が、応募要件を満たし、成果が見込めると判断され採択されました。と審査結果のお知らせが届きました。

どこもやらないなら、困っている利用者を目の前にして、私たちがやるしかないと頑張ってきました。ますます必要とされる活動ではありますが、事務局の負担が大きすぎます。著作権フリーでもない、お金もない一ボランティア団体が、いつまで続けられるだろうかという思いがあります。
各地の図書館のみなさんに考えてもらえるきっかけになれば、幸いです。

今後、この「テキスト化」が、図書館サービスの一つとして定着することを期待したいと思います。発表までは、まだ時間があるようですが、他のこともあります。
ますます熱い?夏になりそうです。

ラジオ深夜便「明日へのことば」に出演

個人会員でもあり神奈川ライトセンターの姉崎久志さんが
NHKラジオ深夜便の「明日へのことば」というコーナーに出演することになりました。

放送日は7月20日(日)の午前4時台の約40分間です。
音訳のことやデイジーについても触れていますが、ほぼぶっつけ本番的なインタビューでした。

ラジオ深夜便の2週間番組表には7月19日の深夜からの番組の継続として掲載されています。番組表のURLです
(://www.nhk.or.jp/shinyabin/pro/2pro.html)