音ボラネット事務局 のすべての投稿

No.321 福岡での再会と出会い

九州は福岡市内に、福岡市ボランティア連絡協議会(略称 ボラ連)という団体があります。
ボラ連は、ボランティアグループのネットワークで、現在54グループで構成されています。視覚、聴覚、障害者、養護、高齢者部門など活動分野はさまざまです。
ここをまとめているのが、視覚部門の川崎寛子さんです。
このボラ連30周年記念祝賀会が市内のホテルで開かれ、私も出席しました。
会場が博多駅から徒歩圏内。そして福岡空港から博多までは、地下鉄で5分。空港から市街地まで、こんなに近くていいの、という感じです。北九州在住でテキスト化プロジェクトの当初からの貴重なメンバーである大木さん、利用者の韓さんもお誘いしました。
各グループの映像による活動紹介がありました。
また、バリアフリー映画体験や手話ダンスなどもありました。初耳のシャンテもありました。
歌のメロディーにのせて歌詞を朗読する。決して歌うのではなく、詩の内容を伝えるというものです。NHKのアナウンサーだった佐々木さんが、聞かせてくれました。
実にさまざまな活動があるものですね。
それから、冒頭の障害者のミュージックアンサンブル、JOY倶楽部の演奏は、感動しました。
1993年発足以来733公演をこなし、観客動員数が25万人という、れっきとしたプロです。各人が自然体で、自分らしい音楽の表現をしていました。
「コンドルは飛んで行く」は、青い澄み渡った高い空を舞うコンドルが見えるようでした。いつか、ぜひ東京でもと思いました。
全体的にとても暖かみのある楽しい祝賀会でした。
でも準備は、さぞや大変だったことでしょう。
会場での懐かしいみなさんとの再会、そして新しい出会いがありました。私が出席することで、みなさんが喜んでくれるのが、本当にありがたいです。
終了後は、川崎さんたちと食事をしながら、情報交換をしました。
テキスト化にも取り組みたいと心強い声も聞けて嬉しかったです。出張講習会が実現しそうです。

また、ネットワーク設立の前の「全国大会」の時から応援してくれている北九州の松浦さんが訪ねてきてくれて、貴重な楽しい一時が過ごせました。

みなさんそれぞれに頑張っています。
頑張っている素敵なみなさんとお会いすることで、私も元気が出ます。みなさん、お世話になりました。ありがとうございました。

No.320 図書館連携プロジェクト

もう何年か前のことになりますが、いつもの通り飯田橋のボラセンで、賑やかに作業をしていると、覗き込む一人の男性がいました。

「図書館に関係しているので、興味があります」と。そして「お隣に熱心な女性館長がいますよ」とも。新宿区立戸山図書館の大城館長のことでした。
早速にご連絡をすると、「お待ちしていました。お話は、聞いています」と。

それ以降、こちらからの各行事へのご案内に対して、館長自ら、または障害者サービス担当の川口さんが都度、参加をして下さっています。

私も何度もお訪ねして、信頼関係を築いてきました。私もあちこち、おじゃましていますが、こういう腰の低いというか、「ボランティアさんあっての図書館です」とおっしゃっる館長は、はっきり言って珍しいです。

そして、こういう熱心な館長のもと、みなさん一丸となっての「営業努力」の結果、利用者からの依頼が増え、代表の南部優子さん率いる「新宿区声の図書館研究会」だけでは、間に合わなくなり、私たち音ボラネットへの協力依頼となったのです。図書館連携プロジェクトとして、2013年度依頼分12タイトルをすべて納品しました。

その後で、顔を合わせての年一回の打合せがありました。

みなさんのおかげで、読みそのものは、ほぼ問題なし、と言っていただきました。処理の仕方で、ばらつきがあるので統一をということで一致しました。
みなさんからの完成品は、音ボラネットの製作品として、新宿区に買ってもらっているという形になっています。

ですから、この図書館連携プロジェクトの事務局でも完成品の質の問題は、最大の関心事となっています。信頼関係が壊れるのは、簡単。築くのは、大変です。

ところでこの頃、図書館職員の対応が丁寧になったとか、親切になったという声が聞こえてきます。更に聞いてみると、そこの図書館が、図書館流通センター(TRC)に業務委託したとか、指定管理になったということが、大きな要因になっているようです。
もちろん、大城館長も川口さんもTRCからの派遣です。
ですから、結果を出すということが、大きなポイントになるのでしょう。だから、頑張るのよという声もあります。

でもそれは、どこの世界であれ、目標を掲げ、結果を出すのは、自然の流れではないでしょうか。努力、工夫をしない所は、どんな分野であれ、結果が出ないのは、当然です。
音訳ボランティアの世界でも、いい意味での競争は、必要かもしれません。

No.319 楽しいワークショップ

視覚障害の人と美術館に行ったら、何をどう説明するのだろう。長いこと気になっていたことの一つです。上野の東京都美術館(都美館)で、『日本美術院再興100年特別展「世紀の日本画」』が開催されています。
休館日の月曜日に、特別鑑賞会が行われるということで、事務局の猪俣、古屋と参加しました。

都美館と「視覚障害者とつくる美術館鑑賞ワークショップ」とのコラボです。 チラシには、「トーク∞トーク 見える人と見えない人の鑑賞プログラム」とあります。 あくまで作品解説ではなく、対話をしながら、2~3の作品を鑑賞するということです。
横山大観、小林古径、平山郁夫等々、近代日本画の巨匠たちの作品が並びます。
もちろん重要文化財もあります。

ガイドヘルパーや付き添いの家族も含め8人くらいのグループが3つ、それぞれのフロアに分かれいざ、絵の前へ。
視覚障害のナビゲーターとサポーターがリードしていきます。このサポーターというのは、美術館で活動するアートコミュニケーター(とびラー)だそうです。
想像ですが、すぐそばに、東京芸術大学があるので、学芸員というよりは、学生ボランティアではないでしょうか。

さてさて、橋本雅邦の「龍虎図屏風」、大きさを体感するために、屏風の端から端まで歩いてみました。そして見える人が、感じたことを言葉にします。

「波の音が聞こえてきそう」、「いまにも動き出しそう」等々。それに対して、見えない人が「そこはどうなっているの」とか、「どっちを向いているの」とか質問しながら、イメージを膨らませます。その屏風がガラスでおおわれていて、鑑賞する人からは、多少の距離があること、つまり、作品がどういう状態で飾られているのか、わからなかったという人がいました。見える人にとって、当たり前がそうではないことを、再確認しました。

こんな感じで進められるのですが、これだったら、たくさんの人が肩の力を抜いて、参加できると思いました。まずは、コミュニケーションを楽しむ、そして名画に親しむということでしょうか?

仙台から参加の阿部さんが、仙台でも2011年から、鑑賞会を始めたと。
「視覚障害を持つ人が美術館に行く、または来るってどういうこと?」というイメージが世の中には、まだまだあるかもしれませんが、美術館に行きたいなと思った人が、気楽に出かけ、何らかの楽しみをみつけたり、発見や学びを得たりすることが、もっと広く行なわれるようになるといいなあと思います」とも。全く同感です。

もうすぐ春ですし。みんなで外に出ましょう。きっと楽しいこと、見つかりますよ。
目からうろこ、のことがたくさんあった面白いワークショップでした。

No.318 利用者の本音に迫る

いうまでもなく、私たち音訳ボランティアは、視覚障害者をはじめとする読書障害者に、情報を届けるためのお手伝いをしています。ならば、そういった利用者との意思の疎通はとれているか、生の声は聞こえているかといえば、はなはだ疑問です。
自分たちが製作した録音図書が、どんなふうに聞かれているのか、知らない人がいます。私が出かけた先で、等速で聞いている人は、少ないという話をすると、「えーっ!」という反応が返ってきます。

そんなわけで、音訳者よがりにならないためにも一度、徹底して利用者の本音に迫ってみようと、5月24日、日比谷図書文化館でシンポジウムを予定しています。(詳細は、3月末発行の「音ボラネット通信第21号」を参照)

いつものことですが、登壇者探しは苦労します。
少しでもバランスよく、幅広い年代の全国各地の利用者に出ていただくのが、理想ですが、現状難しいことが多々あります。それでも、日本点字図書館の大坪さんにもご協力いただき、お二人推薦していただきましたし、当事務局の川上からも、地元の学生さんの名前があがりました。今日はここ、明日はあそこでと、直接お目にかかってお願いしてきました。

しかし中には、壇上で200名近い参加者を相手に、忌憚のない感想、意見を発表するのを躊躇する方もいます。事実「地元の図書館での三者会議で話すのとは違うので、遠慮します」とか、「お茶でも飲みながら、知り合いとおしゃべりするのは、いいけど・・」と何人もの方から断られました。
そんな中、登壇を決意してくださった勇気ある6人の方々には、敢えていえば、辛辣な感想や意見をとお願いしています。更に司会も、利用者の代表にお願いしました。社会環境の変化に伴い、利用者の読書環境も大きく変化しています。当然、私たちの活動も変化せざるをえない部分があります。
せっかく貴重な時間を使って活動しているわけですから、利用者のみなさんに喜んでもらえる活動ができたらと思います。そしてこのシンポジウムに参加して、また明日から頑張ろうと思ってもらえたら幸いです。

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図書館総合展2014 in 白河

◆福島県白河市のイベントです。

今年の図書館総合展は、展示会日程の前後を含む1週間を 図書館総合展週間と設定し、さまざまなイベントを企画しています。
図書館総合展週間:2014年11月2日(日)~11月8日(土)
展示会:2014年11月5日(水)~11月7日(金) http://2014.libraryfair.jp/
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。


図書館総合展運営委員会 事務局 http://www.libraryfair.jp

No.317 陳情

衆参の文部科学委員に「著作権法の一部改正を求める要望書」を手渡すべく、いざ衆参の議員会館へ。
弱視者問題研究会の宇野先生と原さん。私たち音ボラネット事務局からは、泉、鶴岡、柳下、藤田の4人。2人ずつ3グループに分かれて参議院議員会館、衆議院の第一と第二会館を回ることに。荷物チェックのあと、受付表を記入。1議員に1枚。全部で60人の文部科学委員です。これがけっけう、やっかい。
更に、受付嬢が各部屋に電話でアポ。その時、受付に立つ私たちの画像も転送されるのです。

ようやく行動開始。最上階の12偕から降りてくることに。全員留守。地元にでも帰っているのでしょうか。留守番の秘書や事務員に資料を渡し、説明を試みるも、「勉強不足で、よくわかりませんが、本人に渡します」で、終わり。

後の二ヶ所を回ったメンバーも同じような状況のようです。それでも熱心に話を聞いてくれるところもなきにしもあらずだったようですが。
事前に直接、議員さんにアポをとっての訪問ではありませんので、仕方ありません。

昨年8月と12月に、日盲連、障害者放送協議会、弱視者問題研究会、全国拡大教材製作協議会のみなさんと文化庁を訪問しました。8月の時点では、ずいぶん熱心に話を聞いてもらえたという印象でしたし、帰り際わざわざ、「藤田さんたちのようなボランティアのみなさんのご苦労がよくわかりました。何とか善処します」と。

12月の再会合に期待を持って臨んだのですが、また、別の担当者が出てきて、のらりくらり。 「これが、お役人だ」とがっかりするやら、腹が立つやら。 「善処」を待っていても、時間の無駄。 そこで今回、政治家に訴えようということになったわけです。

簡単に事が進まないのは、わかりますが、今、目の前に困っている視覚障害者を見捨てるわけにはいかないのです。政治家もお役人も、どうか私たち手弁当で頑張っているボランティアがいなければ、進んでいかない情報保証の現状に、多大なご理解をと、めげずに訴えたいと思います。

No.316 塙保己一大賞受賞祝賀会

降り続く雪の中、アブディンさんの講演会場を後にし一路、都心へ。

パンプス持参の長靴での移動です。視覚障害者支援総合センター理事長の高橋実さんの「第7回塙保己一大賞受賞祝賀会」への出席のためです。

音訳ボランティアのみなさんには、毎年、杉並区内で開かれる視覚障害音楽家たちのコンサートの主催者と言った方が、お分かりかと思います。

「群書類従」の編纂で名高く、あのヘレン・ケラーも人生の目標とした、江戸時代の国学者、塙保己一に因み、埼玉県が平成19年度から定めた賞です。
「塙保己一の精神を受け継ぎ障害がありながらも、不屈の努力を続け、社会的に顕著な活躍をしている人、又はこのような障害者のために様々な貢献をしている人に贈られるものです」(埼玉県のHPより)

因みに前回の受賞者は、私たちの総会にお招きした、静岡県立大学の石川准先生でした。さて、高橋さんへのお祝いはもちろんのこと、発起人のお名前を拝見し、参加者のお顔ぶれを想像して、この世界の新参者である私としては、ぜひ多くのみなさまと交流ができればという思いで、出席しました。

座席表に何か印がついているのは、晴眼者?くらいに思っていましたら、2分間スピーチのメンバーに入っていました。高橋さんの功績など語るべくもありません。若い視覚障害音楽家たちに寄せる高橋さんの思いに感動して、チケットの売りさばき等に協力して、応援している一人にすぎません。

みなさんのスピーチを伺いながら、ああ、やっぱり高橋さんは、すごい人なんだと、改めて思いました。音訳ボランティアだから、音訳だけやっていればいいというのではなく、できることは、何でもというのが、私の思いです。そのためにも、色々な方々に、私たちのことを知っていただくことが、大切。
そして、官だとか、民だとか、大きな福祉施設だとか、草の根のボランティアだとか、あまり気にせず、協力・連携していけたらと、単純頭で思うだけです。

さて先日、せっかくお声をかけていただき準備をしていた集まりに、インフルエンザのために大穴をあけてしまいました。筑波技術大学の長岡先生に直接、お詫びができ、少しホッとしました。また同じ登壇者のお一人だった、日本点字技能師協会理事長の中山さんにも、お声をかけていただき嬉しかったです。

更には、日本ライトハウス情報文化センター館長からも名刺を頂戴し、恐縮しました。その他にもたくさんの方とご挨拶でき、ありがたかったです。
改めて、高橋理事長、おめでとうございます。

No.315  「わが盲想」(ポプラ社)のアブディンさんの講演会

朝からの雪のなか、盲目のオモシロスーダン人、アブディンさんの「見えなければ見えてこない日本のおもしろさ」と題した講演会に伺いました。
埼玉県は三芳町の「視覚障害者普及啓発講演会」です。
そもそも昨年の7月に、三芳町役場福祉課の三室さんからの一通のメールが事の発端でした。私たちのような一ボランティア団体のアドバイスを、一つ一つ頷いて聞いてくださり、行政主導で着々と準備を進めてきました。

アブディンさんとは、面識もありませんでしたが、講師として推薦しました。
アブディンさんの「わが盲想」(ポプラ社)を、ぜひ買ってお読みください。
でもやはり、生アブディンさんは、おもしろい。期待を裏切らないユーモア溢れる体験談の数々、楽しみました。

北アフリカに位置するスーダン共和国の首都ハルツームの出身です。 平均最高気温が37℃。5人兄弟の次男で3人が視覚障害。近親結婚の多い地域柄、障害者の3割が視覚障害者だそうです。点字や盲学校の存在も知らず、日本語もわからないまま、19歳で国際視覚障害者援護協会の招きで来日。福井県立盲学校で、点字や鍼灸を学び、現在は東京外国語大学大学院で、博士論文を執筆中だそうです。

第一に点字の習得、そして次にパソコンを勉強して、更に上のレベルに進めた喜びは、大きかったと。青春18切符で、あちこち旅をしたことや、ホームステイ先での経験などが、全部生きている感じがします。明るくてたくましいです。でも、色々ご苦労があったことは、想像にかたくありません。

さて、日本語上達ツールとしては、録音図書とラジオだそうです。控え室でご挨拶したときも、録音図書のお世話になっていますと、おっしゃっていました。好きな作家は、夏目漱石と三浦綾子とか。漱石の魅力は、文体が美しい、人の感情が上手に表現されていると。
日本人の30代の中で、どれほど漱石について語れる人が、いるだろうかと思いました。

そしてアブディンさんが声高に語ったわけではありませんが、障害者の就労問題、根本には、日本人の障害者への真の理解が進んでいないのではと、考えさせられました。降り続く雪のせいで、私たち音ボラネットの事務局をはじめとする県外組は、予定の半分以下になってしまいました。
雪国生まれの私としては、こんなの雪の部類に入らないわよと思いながら、都会の雪は厄介です。
三芳町のみなさま、お世話になりました。
これからもまた、よろしくお願いいたします。

No.314 音訳未経験のみなさん対象の講演会 

2回目の総武本線の旅です。 昨年は、あの3.11の大震災で千葉県内で唯一、津波による犠牲者が出た旭市の図書館に伺いました。 そういえば、図書館の敷地内に作られていた仮設住宅は、どうなったでしょうか。そこでの生活を余儀なくされたみなさんは、その後、落ち着いたくらしをされているのでしょうか。車中でそんなことを考えました。

さてこの度は、その旭市より少し東京寄り、物井というところで下車。佐倉南図書館にお邪魔しました。  今までの講演会は、すべてと言っていいくらい、現在活動している音訳ボランティアのみなさんに向けたものでした。 今回のように、「音訳ってなんですか」という方たちに対してというのは、初めてです。市内の志津図書館との共催ということです。 定員は30名。男性もちらほら。 この私の話の反響いかんで、次の音訳者養成講座を準備しようかという意味合いのもののようでした。 因みにこちらは、障害者サービスが行われていない公共の図書館です。これからということで、若手の職員の方たちの頑張りに期待したいと思います。今回で一歩を踏み出したわけですから。

内容としては、敢えて厳しい話をしたつもりはないのですが、「なかなか厳しいものですね」と言われました。 視覚障害者の目の代わりであり、自分が読みたい本を読めるわけではないということ、聴読にたえられる録音物が製作ができるようになるためには、「日々精進」の世界だということなど、話しました。 それでも、「音訳の大変さ大切さを、わかりやすく、厳しく、ユーモアを交えてお話いただき、大変勉強になりました」と言っていただきました。 また、半数以上のみなさんが、次回の参加を希望されているそうです。もちろん「簡単にできるものではないとわかり、次回の参加を迷っています」とか、「入れ歯なので、お役に立ちそうにもありません」という方もいらしたそうです。 この受講生の中の何人かでも音訳ボランティアとして、活動を始めたという後日談を伺えたら嬉しいです。駅からの送迎、お昼の用意など、お世話になりました。 ところで市民向けの広報番組「チャンネルさくら」で講演会のことを放送してくれるということでした。2時間すべて撮影し、5分の番組に。どんなふうにまとめていただけるのか、楽しみです。一人でも多くの方に、「音訳」について、知ってもらえることは、ありがたいことです。

No.313 新春懇話会

「いんなあとりっぷ新春懇話会」に出席しました。 霊友会主催のパーティー形式の交流会です。 会員さんもですが、ご案内の葉書に「日頃お世話になっているみなさま方に」とあるように、会員外の方が、ほとんどでしょうか。 港区麻布台という立地からか、外国の方の姿も、ちらほら。800人以上の出席者です。 ご挨拶はまず、末吉会長、続いて、意気軒昂な某党の官房長官や女性議員は、自信に溢れ、リキが入っています。更に「シナ」などとおっしゃる、80を過ぎているとは思えない某氏の挨拶です。 さて、私が何故、このような会にお招きいただいているかのかといえば、音ボラネットの団体会員の「霊友会法友文庫点字図書館」のみなさまとの関係があるからです。 2006年の私たちの「音訳ボランティア全国大会」に、当時館長だった川岸さん率いる5~6名のみなさんが、参加してくださいました。 以来、折りにつけ応援してくださり、私も何度も法友文庫を訪問させていただきました。「マンガも読んでみよう」では、三浦さんに講師をお願いしたりと、交流が続いています。 みなさん気さくで温かみがあって、いつも励ましてくださいます。 昨年は、「ありがとうこだま基金」の支援もいただきました。

会場では、「音訳なんて言葉もなにも、初めて伺いました」という方と、話が弾みました。こういう出会いが大切ですし、面白いです。

ところで、私たちの総会以外のシンポジウムや講習会の会場探しには、いつも苦労しています。 「うちには、大小の会議室があるので、使っていただけると思いますよ」と三浦さんから、おはなしがありました。 100名以上入れて、なるべく安価で、食事の持ち込みも可などというところは、なかなかありません。 ありがたいお話です。 その節は、ぜひよろしくお願いしたいと思います。