音ボラネット事務局 のすべての投稿

No.200 総会も無事終了

盲導犬を連れた利用者が、何人か参加してくださることになっておりました。やはり気掛かりは、梅雨時の空模様です。偉大なる晴れ女、晴れ男のみなさんのおかげで(因みに私は、雨女です)、お天気にも恵まれました。

二日間の全日程を無事終了できましたこと、みなさまのご協力の賜物です。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。今総会で、一番嬉しかったことは、岩手、宮城、福島のみなさま、その他大変な中、参加してくださったたくさんの方々のお元気な姿に接しられたことでした。そして、利用者のみなさま、図書館館長、職員、社協、出版関係の方々にもおこしいただきました。

会場内が寒かったと言う人と暑かったと言う人がいました。一事が万事、全ての人に満足していただけることはあり得ません。 しかし、多くのみなさまが、「広がりをみせる音訳」の世界の情報をたくさんもらった、と喜んでくださいました。

また、「音ボラネットの成長した姿を見せていただけました」との声には、全国組織の運営などということには、まるで素人の主婦集団がやってきたことですので、みなさまと共に、ここまでこれたことに感謝いたします。

ところで、この音ボラネット立ち上げの頃、「図書館があるのに、音訳ボランティアが集まって、何をするのだろう」という声が図書館関係者からあがっていたそうです。

私たちひとりひとりの力は小さくても、関係諸機関のみなさまと連携をして、大きなネットワークになった時、利用者の生活の質の向上が、一段とはかられるのではないでしょうか。

尚、総会の詳細につきましては、7月下旬発行予定の報告書をご覧ください。すでに、総会終了の翌日から、事務局の川上は、アンケートの集計をしております。また、当分忙しくなりそうです。

No.199 コンサート実行委員会

一年は、あっという間です。今年もまた、杉並の視覚障害者支援総合センター主催の「競い合い、助け合うコンサート2011ー羽ばたけ視覚障害音楽家たち」の実行委員会がひらかれました。

会場のセシオン杉並で出演のみなさんと舞台に立ってみました。座席からみるより、はるかに奥行きのある舞台です。開催日は9月10日の土曜日です。11月は催事が目白押しです。私自信も何とか11月は避けてほしいと申し上げてありました。

10月が、第一希望だったそうですが、予定がいっぱいでとれず、例年になく早い時期の開催となります。有料であれ、無料であれ、会場をおさえるということは、実に大変です。

さて、出演者ですが、沖縄のソプラノ歌手 読谷山こずえさん、箏曲家の澤村祐司さん、、筑波大学附属特別支援学校ハンドベルクラブのOG会「あかね」、女性コーラスのコール・トゥインクルスターのみなさんです。

またまた、みなさまには、ご協力をお願いすることになりますが、応援の意味もこめ、ぜひよろしくお願いします。今から9月10日を予定していただけると、幸いです。

No.198 被災者支援

「読み書き(代読・代筆)支援員養成基礎講習会」のことは、以前に書きました。同じくNPO法人大活字文化普及協会では、東日本大地震被災者支援事業として、「読書・読み書き(代読・代筆)キャラバン」を実施することになりました。

このことで、事務局長の市橋さんと事務局の三橋さんにボラセンでお目にかかりました。市橋さんは、精力的に動き回っていますが、現実にこういう方がいないと、ものごとは進んでいきません。

まして、新規事業を行おうとするなら、まず、回りの理解を得ながら、協力者を作り、実績をあげていかなければなりません。なかなか大変です。ご苦労はよくわかりますので、応援できることはしましょうと、申し上げております。みなさまのご協力もよろしくお願いいたします。

さて、被災地の各施設が希望する図書を寄贈。更に、読書・読み書きを行うキャラバン隊を、派遣。図書コーナーの設置や読み聞かせボランティアや行政手続きなどの読み書き支援を行います。

まずは、6月18日〜19日に、宮城県石巻市の障害者・高齢者の福祉避難所である、遊楽館に伺う予定です。視覚障害者も何人かいらっしゃるようです。

私たち音ボラネットも、後援団体のひとつです。なにができるか、わかりませんが、私も参加させていただこうと思っています。とりあえず、現場に出向くことでしか見えないことがあります。そこでの出会いも、大切です。こういう機会を作っていただいたことに感謝しながら、伺いたいと思います。

しかし、継続的支援が必要なことだと思います。できれば現地の方々にご一緒していただけると、ありがたいです。毎回、東京から通うのは難しいことですので、ぜひ、地元のみなさんに協力していただければと思います。

No.197 総会も間近

千葉県立中央図書館から西部図書館に移動になった松井進さんと打ち合せをし、「ベルナのしっぽ」でお馴染みの郡司ななえさんともお会いしました。

総会の準備も最終段階に入っていますが、何で、と思うようなことが毎日、発生します。でも、事務局全員が、体調不良を吹き飛ばし、家族の介護を蹴散らし、団結して頑張っています。

さて、このような時なので、参加者は減るだろうと予測しておりました。しかし、いつものとおり、北海道や九州、そして嬉しいことに東北からも申し込みがあります。

また、会員の他に、図書館、社会福祉協議会、出版社のみなさん。そして、視覚障害教師の会の元代表山口通さん、ゆいまーるの会(視覚障害医療従事者の会)の福代表藤原義朗さん、元都立中央図書館の田中章治さん、毎日新聞社デジタルメディア局の岩下恭士さんなど利用者のみなさん等々、多彩な方々が参加してくださいます。総会はあくまで会員だけのものという考えもあるかと思います。

しかし、当音ボラネットは、来るもの拒まず、開かれた組織ということでやってきましたので、参加したいという方があればいつでも、どうぞとご案内してきました。この度の総会も、私たちの活動を知っていただく、いい機会だと思います。そしてこういう方々と、今後、何か協力しながらできることがあると思います。

「連携」ということを、言い続けてきましたが、まずは、顔と顔を合わせることから始まると思います。

No.196 山口先生のこと

「テープ版読者会」の総会に参加した折に「全国視覚障害教師の会(JVT)」の元代表、山口通さんと同席しました。数年前に、JVTの賛助会員でもある、音ボラネットの事務局の平井に紹介されたのが、始まりでした。私たちの総会で、出版された「教壇に立つ視覚障害者たち」を、販売してもらったこともありました。

また2年ほど前からは、暮れに都内で開かれるJVTの集まりのお手伝いもさせていただいております。人というのは回を重ねて、顔を合わせることで、お互いの理解がぐっと深まります。

ところで、一昨年にNHKテレビで放送されたドラマ「チャレンジド」の続編が、できました。5月14日(前編)と21日(後編)に放送されます。山口さんは、このドラマに1年にわたり、取材協力をしてきました。私も何回か、みましたが、よくまとめられていると思いました。

こういう形で取り上げられて、視覚障害教師のみなさんを取り囲む現状とご苦労が広く伝わり、理解の一助になればと思います。今回も一人でも多くの人にみてもらいたいと思います。(当方、けっしてNHKの回し者ではありません)

さて、この山口さんが、私たちの総会に関心をお寄せくださり、懇親会にも参加してくださることになりました。この他にも今回、各方面の方々が、興味をもたれ、詳細をと言われるので、会報や総会案内等、お送りしてあります。当日の参加不参加は、別にしても、私たちの活動を知っていただくことから始まります。全て連携です。

総会まで1ヶ月を切りました。みなさまとともに、元気に、有意義な会にしていきたいと思います。

No.195 読み書きサービス支援員養成講習会

高齢者や障害者等の読み書きに困難を伴う人のために、必要な資料の代読や代筆等を公的なサービスとして行うことを目的として、高度の専門性を有する読み書きサービス支援員を養成する。

上記のことを目的とする講習会の日程が決りました。7月2日〜3日です。実施までの最大の難関は、会場を確保することです。無料で、しかも2日間連続でというのは、経験上とても難しいものがあります。

力強い助っ人がいらっしゃいました。元品川区議の三上博志さんです。昨年12月に開催された「全ての人が読書・読み書きができる方法を考える」シンポジウムにも、参加。 その後、区議会でも、取り組みへの提案をなさった、大変熱心な方です。おかげで、品川区から会場の提供も受け、短期間で実施の運びとなりました。

小中一貫校で昨年開校したばかりの、品川区立荏原平塚小学校の視聴覚室をお借りすることになりました。見学させていただきました。当然ですが、明るくてきれいです。さぞや講習会もはかどることでしょう。その後、打合せがありました。

中でもちょうど、被災地から戻られた加藤俊和さんの厳しい現地の報告には、心痛みました。被災された視覚障害者のみなさんは、正に今、読み書きサービスを必要としているということです。そして今後、長期的に、サポートが必要ということでした。

被災地のみなさんはもちろんのこと、たくさんの方々が、この「読み書きサービス」が受けられますように。

この度の品川区の例のように、行政のきちんとした理解とバックアップが増えることを期待します。尚、講習会に関する問い合わせ先です。

NPO法人大活字文化普及協会事務局080ー4071ー9402

よろしくお願いします。

No.194 音訳希望者と入会申込み

こんな時だから、ボランティアを始めてみようと思う人が、たくさんいるのでしょう。自分の好きなことを生かせるボランティアは何かと考え、ネット上で色々と検索し、私たちのホームページを見つけて、連絡を下さる方が、いつになく多くなっています。

例えば、北九州や長野等、遠方からの音訳希望者に対しては、地元の会員さんから情報を寄せてもらい、それぞれの点字図書館や公共図書館を紹介しています。うまくつながってくれることを願いながら。また、都内もしくは近郊の方には、飯田橋のボラセンにご足労いただき、私から音訳全般のことを直接、説明しています。

中には、声優さんや女優さんもいます。この方たちには、常時、読み手の募集をしている「テープ版読者会」を紹介しました。少なくとも声を出すことのプロですから、物によっては、即戦力になると思います。更にこれらの音訳希望者の中から、個人会員として、入会してくれる方もいます。

また、すでに団体会員登録をしているグループの中の人が新たに個人会員として、申込みをするケース、逆に、個人会員の人が、所属のグループを団体会員にしようと尽力してくれたケース、そして団体会員への申込みは、会の代表の意向、そして会員の同意と、なかなかスムーズにいかないこともあって、個人会員として申し込まれる人が、増えています。いずれにしても、ありがたいことです。

このホームページを通し、最新の情報を発信しています。古くからの方も新しい方も、どうかまめにチェックしていただきたいと思います。特に視覚障害の方からの、急ぎの依頼もありますので、ぜひよろしくお願いします。

No.193 実名を掲載すること

小樽市の方から、メールをいただきました。大学時代の友人に何度も電話しているが、一向に通じない。いつもお互いに、自宅の電話で連絡しあっていたので、携帯をしらない。安否不明で、ずっと心配していた。そんな時、偶然この「藤田が行く」で、その友人の名前をみつけ。(3-25更新の「例会」に掲載) 自分の携帯をここに記すので、何とか先方に伝えてもらえないかと。

その友人とは、福島県広野町の猪狩丈夫さんのことでした。小樽の友人というのは、猪狩さんが音訳ボランティアだったことも、このホームページのことも、知っていたわけではありません。しみじみとネットの凄さと怖さを感じました。

猪狩さんには、そのままメールを転送しました。お二人からは、とても感謝されましたが、私としては、先の見えない避難生活を送っている猪狩さんが、少しでも元気になればと思うばかりです。

ところで、この欄で実名を載せることについては、悩むこともあります。でも、何もかも仮名では信憑性に欠ける気もします。頑張っている人、新しいことにトライしている人を全国のみなさんに、ぜひ知って欲しいと、載せているつもりです。

概ね、「会のことを、紹介してもらって嬉しい」「全国にデビューしたので、これからも頑張る」と好意的に受けとめていただいています。しかし、多分にデリケートな面があるので、今後も気を引き締めて書いていきたいと思います。

No.192 その後のご報告

この度の震災からそろそろ1ヶ月になろうとしています。依然として、16万3000人以上が避難所生活を送っています。岩手、宮城、福島の三県で、身体障害者手帳を持っている視覚障害者は1万6500人。このうち被災した方や避難所にいる方がどのくらいなのか、わかっていません。もちろん安否のわからない人もいますが、その数も不明です。

ようやく厚労省も、視聴覚障害者に適切な情報保証やコミュニケーション支援を行なうように、各都道府県に要請しました。そんな中、みなさまのご協力で、厚労省からの震災情報は、依頼者の高知市の藤原さんから、お仲間の視覚障害者に配信されています。 しかし、せっかくの貴重な情報です。もっと多くの人に伝えたいと藤原さんはじめ、みんな思っていました。

そんな時に、仙台市の音訳ボランティアの佐藤さんから寄せられた情報に、宮城県視覚障害者福祉協会の名前がありました。早速、連絡をとりました。対応してくださった事務局の芳賀さんが、こちらの申し出をとても喜んでくださいました。「協会のある地域は、ライフラインが復旧しましたが、徒歩で20分ほどの職員の家では、ガスが使えません。県内9,9000戸が、まだ停電しています。会員の視覚障害者の中で連絡のとれない人もいます」とおっしゃっていました。「送信していただいたデータは、当方から、仙台市視覚障害者福祉協会と宮城県視覚障害者情報センター(旧点字図書館)へも転送して活用させていただきます」とも。 嬉しいです。今後、この他にも必要な情報があれば、遠慮なくお申し付けください、とお伝えしてあります。

No.191 お礼と更なるお願い

「毎日、厚労省のHPから発信されている災害情報を、視覚障害者にもわかるようにするために、PDFファイルの変換作業をお手伝いしてください」と呼びかけました。当音ボラネットの会員である九州の大木さんを中心に新規会員になったばかりの方、一般の方(お仕事をもっている方)、そして高知の学生さんと支援の輪が広がっています。日々反響があり、みなさまの真心に感謝申し上げます。

さて私は、以前、取材を受けたことのある政党の記者と連絡をとりました。震災後、現地入りし、ずうっと取材を続けているそうです。国は、緊急情報をすべての国民に、すみやかに平等に伝えるという努力をしているでしょうか。日頃から、情報障害者といわれている視覚障害者への配慮がなされていないことをお伝えしました。すると、対策本部の事務局長が、依頼者の藤原さんの地元、高知県選出の議員ということもあって即、厚労省に申し入れをしてくれました。「福祉の党」とうたっているだけに対応が早いと思いました。

現在、従来通りアンダーラインのあるものと、アンダーライン抜きの二種類がアップされています。当事者である藤原さんが、今まで陳情してきた賜物であり、皆さまの後押しの結果だと思います。多くの知恵と力を結集すれば、突破できる、と書きましたが、とりあえず一歩前進です。

更にまた、仙台市の音訳ボランティアの佐藤さんから、嬉しい情報を寄せていただきました。この佐藤さんは、震災後に入会なさった方です。3月30日、東北関東大震災視覚障害者支援対策本部宮城県支援センター(仮称)が設置されることになったそうです。スタッフが直接困っている視覚障害者や支援の必要な方のところに出向くそうです。また、宮城県視覚障害者福祉協会では、今回の震災で白杖をなくした方に無償でお送りするそうです。以下に詳細を載せますので、何とか一人でも多くの被災地の視覚障害者に、この情報が伝わりますように、皆さまからもお伝えください。ぜひとも、よろしくお願いいたします。以下詳細です。

*きのう宮城県視覚障害者センターから、今回の大震災への支援のために上記センターに東北関東大震災視覚障害者支援対策本部宮城県支援センター(仮称)が設置される事になりましたと連絡がありました。スタッフが直接困っている視覚障害者や支援の必要な方の所に出向くそうです。

連絡先は宮城県視覚障害者福祉協会(電話022-257-2022)、仙台市視覚障害者福祉協会(電話022-213-5811)、宮城県視覚障害者情報センター(電話022-234-4047)、日本盲導犬協会仙台訓練センター(電話022-226-3910)の4個所です。

また、宮城県視覚障害者福祉協会では、今回の震災で白杖を無くした方に無償でお送りするそうです(全て直杖で曲がり柄のもの、長さ88〜121センチのもの)。電話022-257-2022まで連絡をとのこと。