10月4日、都内、千葉、神奈川、仙台の代表が集まりリーダー会議が開かれました。事務局の堀江さん、編集の舛田さん、コーディネートの松井さんを中心に2011年4月号から2012年3月号までの担当が決まりました。 1グループ年2回の割合ですが、あまり間があくと忘れてしまうという声もありました。編集者の声として長野の脇坂さんは「1回目に比べ2回目は格段に良くなって」編集が楽だったそうです。
また、家庭録音の最大の悩みであるノイズは時間との勝負である雑誌なので、多少のことはしょうがないという話もありました。今年の夏はセミの声に一苦労したという方たちもありました。
ともあれおっかなびっくり始めた雑誌の音訳でした。それも、読み手も編集者もあちこちから集ってきて、一冊の音訳雑誌を作り上げるというものです。インターネットの時代だからこそ可能なことであり、人と人がつながるネットワークの力だと思います。このプロジェクトがお手本になり、次に続くものができるといいです。
会の終了後は、場所を変えて初の懇親会が開かれました。いつも千葉グループというくくりでまとまっている方たちの中で、千葉市内の「ともしび」さんや「せせらぎ」さん(団体会員)の方が多数参加していることを初めて知りました。 また毎回、仙台から参加なさっている外尾さんともお話ができました。いつか、仙台でこの会を開きましょう。
参加申し込みが届き始めました。会員ではありませんが、音訳講師の方からも参加希望が寄せられています。
そんな中、9月30日飯田橋のボラセンで「利用者としての生の声」をお聞かせいただける2人目の方にお会いしました。たまたまクラッシックやシャンソンを得意とする声楽家でもある若い女の方でした。素敵な笑顔の裏に好きな歌を続けるにあたっていろいろなご苦労や悩みがあったことを知りました。 当日は若い方のまっすぐな声を聞かせていただけるものと思います。
その後は新宿区立戸山図書館を訪ねました。今回の「マンガも・・」の資料をお持ちしました。こちらの図書館で活動しているグループの代表、南部さんの根回しのおかげで、「ぜひ参加させていただきたい」と大城館長に言われました。その上、中央図書館からも参加していただけるそうです。館長、障害者サービス担当の川口さん、南部さんと図書館の現状や音訳ボランティアとの関わりなど有意義な意見交換をさせていただきました。
本来、会員向けのものですので大々的に宣伝はできません。しかし今回の企画の性質上、ぜひ図書館関係者に参加してほしいと思っています。少なくとも日頃から私たちの活動に関心をお寄せくださっているところに資料をお持ちしたいと思っているところです。
マルチメディアDAISYを特別支援学校に寄贈するという伊藤忠記念財団の新規プロジェクトに協力しています。出版社への著作権許諾の手続きがスムーズにいきません。 門前払いのようなところもあり、社会貢献は考えていないと言い切る編集者がいるのも現状だそうです。
どちらが正しいとか、間違っているとかいうことではなく、それぞれの立場、考え方があるので財団の担当の方も大変です。それでも2010年度の目標30タイトルは何とかなりそうです。 絵本あり、教養書あり、普通の物語あり、ページ数の多少もさまざまです。編集の財団側も音訳の私たちも試行錯誤の連続です。
何度も財団に足を運んでいます。25日にも伺いました。 顔を合わせての打ち合わせが回を重ねるごとに、信頼関係が深まり意志の疎通がはかられます。 お互いに読書に困難のある子どもたちのために、少しでもクオリティの高いものを作ろうと頑張っています。
私たちとしては、デジタル録音ができること、読みの質の高いことを最低限の条件にしています。私たちなりのある程度の道筋がつけられましたら、多くのみなさまにも協力をお願いしたいと思います。 今関わっている方から、「私たちの力はごく小さいものですが、皆さまのおかげでそれが何倍にもふくらむ凄さを感じています」と言われました。連携の素晴らしさでしょうか。
「マンガも読んでみよう 実践編」開催に当たり今回もぜひ利用者にも参加していただきたいと、あちこち声をかけておりました。当然といえば当然ですが、音訳ボランティアとは視覚障害者のための活動ですから私たちの集まりには必ずお呼びし、生の声を聞かせていただくということをモットーにしているからです。
しかし、これがなかなか難しいのです。大勢の前で発言するのが苦手な方、日にちも時間も決まっていることなので、お仕事がら無理な方、と制約があります。そんな中、事務局の猪俣の紹介で都心の会社にお勤めの20代の男性に参加をお願いし、お目にかかりました。
マンガというとテレビで流れていた絵本とか物語のアニメ、というイメージでマンガの音訳版には興味はあるが聴いたことがないとないという方です。今回、いろいろな利用者の声をお聞きしましたが、先天盲の方と中途失明の方とでは、マンガに対するイメージは、全然違います。ひとつ共通していることは、マンガの音訳ってあるんですか、リクエストできるんですか、と言う方がほとんどでした。 そしてあればぜひ聴いてみたいと言っていました。
「ゴルゴ13」「アドルフに告ぐ」「岩崎弥太郎」「ブラックジャック」等、すでに収録済みのCDが並びます。会場のみなさんと一緒に聞かせていただきながら、またより良い方向付けができることを願っています。
今回の講師をお願いしている、霊友会法友文庫点字図書館の三浦さんを都内麻布台にお訪ねしました。同行は事務局の泉です。通常の音訳とマンガを読むということは、別物。まさに読み手の感性そのもの、という話で盛り上がりました。
さて今回の実践編では、事前に課題を郵送し読み原稿を作成、当日参加者に発表してもらうということにしました。ほんの数名になると思いますが。
ところで、この課題については当初、著作権の切れている4コママンガをネット上から探すということで、三浦さんにお願いしていました。しかし見つけてもダウンロードできないようになっているらしいのです。そこで、特定非営利活動法人網膜変性研究基金で発行されているパンフレットを使ったらと三浦さんから提案がありました。
このパンフレットは「網膜色素変性症ってなに?」というマンガ仕立てになっているものです。私たちが知っておくべき眼の難病のことでもあり、これを使わせてもらうことにしました。著作権の許諾もとれました。他のマンガでは、こうはいきません。ほとんど許諾がとれないのが実状です。
このことは、これからも共に考えていきたいと思います。前回の「マンガも読んでみよう」から7ヶ月過ぎましたが、この間さまざまな動きが出てきたことは、嬉しいことです。更に今回また、大きな進展があることを期待したいと思います。
この大会は毎年、会場を替えて開かれているもので、全国を回っています。 今年の主管校は山梨県立盲学校で甲府市内での開催でした。
この大会に参加する意義はいくつかありますが、それだけではありません。私にはもう一つの「楽しみ」があるのです。それは大会終了後、地元の音訳ボランティアのみなさんと交流するということです。 今までも、鳥取、岡崎、札幌でたくさんの方々にお目にかかりました。
ところで音ボラネットの会員0という県がいくつかありますが、当初山梨もその一つでした。現在、個人会員・有泉春枝さんが一人。早速、連絡をとりました。当日酷暑の中、多忙のところ、同じ「山梨青い鳥奉仕団」の平間さんと笹本さんとで会場まで足を運んでくれました。事前に有泉さんから当方のホームページをみておくようにと言われたそうで、お二人とも「藤田が行く」を興味深く読みましたと。ありがたいことです。
この「山梨青い鳥奉仕団」は山梨ライトハウスを拠点に活動していて、点訳・拡大写本を含め公称300人の大所帯のグループです。県の助成を受けての活動だそうです。 デジタル録音の研修もDR1を使い ながら活発に行われています。
たくさんの人をまとめるのは大変なご苦労だと思いますが、有泉さんはじめみなさん、一生懸命頑張っている姿に、私が励まされました。
7月29日30日、第85回全日本盲学校教育研究大会山梨大会が開かれました。 甲府市内の会場で、全体会、基調講演、分科会と続きます。当ネットワークでお馴染みの先生方ともお目にかかりました。さて、なぜ毎回この大会に参加なのかと聞かれることがあります。
・盲教育の専門家の集まりである。
・盲学校とは、近い将来私たちのユーザーとなる児童生徒が居るところである。
・盲学校の校長先生は毎年1/3は代わる。
・現場では、点字が中心のため、音訳物、音訳ボランティアについての知識情報が乏しいようである。
以上のようなことから私たちの存在と活動をご理解いただき、連携ができればと考えるからです。
鹿児島盲の先生から、筑波大学附属視覚特別支援学校の受験を希望している生徒のことを、伺いました。「初めてのことなのでどんなサポートができるのか。外部との連携もありとは思わなかった。連絡します」と。ぜひ協力させていただければと思います。
また、別の先生からは、「図書室には以前からのテープやCDはあるが、新たな依頼がない」ということも伺いました。 学校で教科書から学ぶのは、当然のこと。しかし、それだけで、済むわけではなく、心の成長に欠かせない良書をいかにして与えてあげるか、です。
録音図書をいち早く手に入れるためには、図書館から借りるのが一般的です。でも学校の図書室には、子供たちのためにそれらのものが、常に置かれていて、子供たちが、自由に選べるということが大切。そのためのお手伝いに、私たち音訳ボランティアをお使いくださいと申し上げました。
今回もありがたいことに懇親会の席上、ご挨拶の時間をいただきました。その後、ライトセンターを見学したことのある先生からは、「地道なすばらしい取り組みに感動しております。音訳者の皆様によろしくお伝えください」と。
またある先生からは「ご相談したいことがあります。帰ったら連絡します」と。何かお役にたてれば嬉しいです。 ここでも、回を重ね、顔と顔を会わて話すことの大切さを確認しました。
パルシステム生活協同組合・セカンドリーグ支援室発行の月刊誌「のんびる」編集部から、取材の依頼がありました。7月23日ボラセンで担当の濱田さんにお会いしました。
この「のんびる」は障害者支援などのさまざまなNPO活動や社会的起業に関する情報誌です。読者は50代〜60代の女性だそうです。 広く音訳ボランティアのことを話しました。 話しているうちに、このボラセンで活動しているあまたあるボランティアの中で「音訳」というのは、かなり特殊なのではないかと思ってしまいました。
濱田さんは、当方のホームページをみてくださったり、音訳についてもよく調べて下さったようです。しかし、「音訳はなかなか奥深く、まだまだ知らないことばかりです」と言われていました。
視覚障害者の目の代わりであり、生活や学習支援のための情報提供を行うということで、対象や目的がはっきりしています。正しく情報を伝えるためには、ハンパな気持ちではできないことだと、改めて気付かされました。音訳希望者に一言申し上げるなら、すぐに何かを読めるわけではありません。間違えず、耳で聞いて理解できる読みでなくてはいけません。そのためには、まず音訳講座を受講することから始めていただきたい。苦労も多いですが、利用者の喜びの声を聞くと、日頃の努力が報われます。
さてさて私の拙い話、どんなふうにまとめていただけるのでしょうか。楽しみです。
7月16日、「多摩市音訳グループ繭創立20周年記念〜ヴァイオリンコンサート川畠成道の世界〜」が開かれました。(於多摩市内)
この「繭」は今年3月まで代表だった幸野尚子さんが、「個人ニーズへの対応」を掲げ、立ち上げた会です。利用者も全国に広がっています。DAISY化への取り組みも積極的でNPO法人DAISY TOKYO(現在は別団体)も立ち上げました。
また今では、広報や選挙公報等の行政関連の生活情報の音訳でも実績が認められています。音訳者としても会の運営者としても大先輩である幸野さんとお話ができました。 東京都朗読指導員養成講習会講師の恵美先生、デイジー所沢の石井さんたち、ディジー淡路の安岡さんともお話ができました。その他にもお声をかけてくださったみなさま、ありがとうございました。
こじんまりした会場でしたが、満席で、アットホームな雰囲気でした。ひときわ印象に残った曲はヴァイオリンらしさが一番伝わったショパンのノクターンでした。日中の暑さが吹き飛んだ爽やかなひとときでした。
伊藤忠記念財団からマルチメディアDAISYの音声部分への協力依頼をいただいてから、数ヶ月過ぎました。このための集まりをすでに数回もっています。
7月16日も打ち合せをかね、財団を訪問しました。長く青少年の育成事業を行ってこられたところですが、マルチメディアDAISYを製作し、全国の特別支援学校に寄贈するという今回の試みは初めての取り組みです。 こちらもマルチメディアDAISYをきちんと理解しているわけではありません。お互いにかなり手探り状態な面があります。
しかし、障害のある小中学生に良書を届けるということ、初の企業とのコラボレーションであるということ、音声のみという全くの分業であるということから、お引き受けすることにしました。ただ音ボラネットの事務局では、負担が大きすぎて、現状ムリ。 先ず核になってくださる方を事務局外から探すことになりました。
都内から数名、私が、個人的に知っている方に、無理を承知でお願いしました。事務局の中に 伊藤忠記念財団マルチメディアDAISYグループ、IMDグループが立ち上がりました。 そして、 出版社から許諾のとれている5冊を音訳することになりました。先ず急ぎ試作品として、1冊読み上げ、マルチに編集してもらいました。
読み方は、通常の意味のひとくくりという、音訳読みではありません。かなりゆっくりな読み方で、できるだけ明るく若々しい読み。とりあえずは以上のことを基本に、書かれていることはすべて読むこととする。現時点での完成品をお手本に残り4冊を読み上げ、編集に回して出来上がったところで再度、検討会を開く。ここで共通認識のためのマニュアルのようなものが作れればといったところでしょうか。
その都度、訂正や変更がでてくるといった柔軟性を持たせたやり方をしていきたいと思っています。 役割分担も最低限の書記と会計を決め私が、まとめ役を引き受けました。今後の展開によって、みなさまにご協力をお願いすることになるかもしれません。その節はよろしくお願いします。
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