「信州発ボランティア・地域活動フォーラム」が無事終わりました。(11月8日、9日)
9日の分科会、当ネットワークが協力企画ということで参加した「自立支援、生活支援のために音訳ボランティアのできること」には利用者を含めた60数名が参加。年々利用者が増えて意見や悩み等、活発な発言が相次ぎました。
登壇の3人の利用者も会場の参加者もそれぞれの立場によってそれぞれの考えがあるということを再確認しました。やはり、不特定多数に向けた音訳はもちろんですが、個々のニーズに合わせたきめ細かい支援が必要だと思いました。
単純にはいかないことの方が多いかもしれませんが、こういう現状だ知っていることは大切だと思います。出会いを重ねていろんな人たちと協力しながら更に一歩進んでいけたらと決意をあらたにしました。
地元長野はもちろんですが、仙台や埼玉、神奈川、東京からも参加してくれました。参加者名簿の所属欄に「音ボラネット」が並びます。嬉しいかぎりです。皆さんの熱心な姿勢に教わること多々です。
講師の岩下さん(全盲・毎日新聞社勤務)を先頭に東京からの一行8人は、地元の皆さんはじめ観光客からも人気のおそばやさんで新そばを、小布施産の栗をふんだんに使ったイチオシのモンブランや栗ソフトまでいただき、美術館に足をのばし、まるで遠足気分。短い時間ながら紅葉の小布施に遊びました。正に「忙中閑あり」。有意義な2日間を過ごすことができました。たまにはいいですね。
ご案内下さった丸田さん、市村さん、小田切さん、ほんとうにありがとうございました。こういう場を提供してくださった長野県社協の皆さん、脇坂さん、参加の皆さんに心から感謝申し上げます。
詳しくは12月上旬発行予定の会報をご覧ください。(同行 居谷、大田、遠田)
慶應幼稚舎の先生からご連絡がありました。私たちの活動拠点である「東京ボランティア・市民活動センター」からの紹介ということでした。4〜6年生の有志が「音訳」について学習していて、さらに詳しくしりたいとのことで、私が学校 (渋谷区恵比寿)に伺ったという次第です。
腹式呼吸、発声練習等、声を出すことの基本、そして、下調べ(調査)の大切さ、意味のひとくくり等々のお話をし、いっしょに発声。早口ことばの練習をしました。
ここ慶應幼稚舎のお子さんたちは、自分たちが実際に音訳をして、それを同じような年代の視覚障害者に聴いてもらいたいという希望があるそうです。学んだことを形にすることで「音訳」の厳しさ、奥深さを実感してほしいと思います。そして、相手を思いやるという気持ちを大切にしてほしいと思いました。
先生からいただいたお手紙に次のような一文がありました。「今日お話をしたお子さんの中で、一人でも大人になった時に音訳のことを思い出してくれたり、音訳に携わってくれたりすれば、それで十分です。」というお言葉をいただき、私たちは「教育」だからとあぐらをかかずに、こうした皆様の温かいお気持ちに支えられているということに改めて感謝しなくてはいけないと思いました。
こういう熱心な先生がいらっしゃればこその活動であることを実感しました。熱心にメモをとり、質問してくれたお子さんたちから無言のエールをもらいました。こういう場をご提供くださった先生と、今までの中で一番若い聴衆のみなさんに感謝いたします。
(株)日本医療企画から出版されている月刊誌「かいごの学校」の編集部から取材を受けました。インターネットで音ボラネットのホームページを見つけたそうで、どこに聞いたらいいのかわからなかったので、ホームページがあって良かったと言われました。手前ミソですがホームページがずいぶんと活躍しています。在宅や介護職のための暮らしの情報誌ということです。『家族力でも介護保険でもない「ちょいボラ」という第3のパワー』という特集です。
自分自身も生活や仕事や介護に忙しいけれど「誰かの役にたってみたい」「身近かなボランティアを利用してみたい」という人向けの介護・福祉における「ボランティア」がテーマとのことでした。
音訳の奥深さ、大変さ、楽しさ等お話しました。同席した事務局の大田さんはお母さんの介護を通し、音訳が励みとも息抜きともなったという話をしてくれました。
いつものことながら「音訳」を一人でも多くの人に知ってほしいという思いです。どんな風にまとめられるのか楽しみです。「かいごの学校」12月号(11月16日発行)は全国の書店で発売だそうです。ご興味ある方はぜひお読みください。
盲学校巡りも何度目でしょうか。10月15日人身事故でダイヤが乱れる中、横浜市立盲特別支援学校を訪問しました。田辺校長先生と図書館の石井先生にお目にかかりました。
理療科の教科書等の読みの勉強、新人の育成というようなことも兼ねて、校内で現在支援しているグループだけではなく、外の人も参加できるような勉強会を定期的に開いていただけないかということをご相談させていただきました。単純にいかない部分もあるでしょうが前向きに検討していただけることになりました。
さて、こちらの図書館ですが、大変熱心な石井先生が居心地の良い空間を目ざしているのが、よくわかりました。カーペットコーナーがあり、トトロなどのぬいぐるみに囲まれて好きな格好で読書ができるようになっていて冬にはホットカーペットを敷き込むとか。私もここでボーっと本を読んでいたいと思いました。
各校それぞれに特徴ある取り組みをなさっています。貴重なひとときをありがとうございました。(同行 居谷、大田、斉藤、藤本)
ある日、とある区の障害福祉課の担当職員の方から電話をいただきました。インターネットで検索していて当音ボラネットを見つけたということでした。
予算がつけば視覚障害者へのプライベートサービス(手紙、請求書や領収書を音訳する)を始めたい。こういったものへのニーズはあるのか?音訳者への講習会を開きたいが講師を紹介してもらえないか?といったおたずねがありました。
生活情報や専門情報への希望が多いのに、対応しきれていない現状があるということに驚かれていました。ましてや生活をしていく上で欠くべからざるプライベート情報に関する依頼は多いということもお伝えしました。
講習会のことは、すでに活動をしている音訳者であれば、あえてそのことだけの講習会をお金をかけて開かなくても良いのではとお話しました。
何よりも大切なことは私たち音訳者には音訳をすることで知り得たことを家族をはじめ、誰にも話してはいけないという「守秘義務」のあることを徹底してご指導いただくことです。
以前、「カルテを読んで」という方からの連絡があり地元の音訳グループを紹介しようとしたところ、地元はいやだ、地元の人には知られたくないと、わざわざ遠くに依頼された方の例も話しました。ともかくも行政がこういったことに取り組もうという姿勢は大いに歓迎したいし、協力をしたいとお伝えした次第です。
なごや会(公共図書館で働く視覚障害者の会)のいわき例会(福島県10/4〜10/6)に当事務局の鶴岡、大田とともに参加しました。
1日目はちょうど1年前にオープンしたいわき総合図書館を見学。2日目には「DAISY資料製作の基準作成」の話がありましたが、大変興味深く聞きました。
これまで、録音資料の製作については製作施設・グループ自ら、またはその所属する団体がそれぞれに独自の基準を作り製作してきました。つまりは全国的に統一されたものではない故に利用者にとっては、あまり好ましくないという現状でした。
ここで全国統一のものができることは大いに歓迎すべきことですが、利用者のためという一点で、徹底に向けて協力し合う必要があると思いました。
この後、「携帯用DAISYプレーヤーの動向と今後の図書館サービス」についての発表がありました。各社から次々といわゆる小型のDAISY再生機が発売になっています。機会がありましたらぜひ手にとってみて下さい。
3日目の総会を待たずに帰ってきましたが音ボラネットでお世話になっている音訳講師の恵美先生やDAISY枚方の小林さんとも情報交換ができたことはとてもありがたいことでした。にわかガイドもさせていただきました。当ネットワークの「いわき声の奉仕グループ」の皆さんにもお世話になりました。 ありがとうございました。
会員の皆さまには「第33回信州発ボランティア・地域活動フォーラムin小布施」のご案内と参加申込書をお届しました。(9月30日発送)
2日目の分科会の中に、全国音訳ボランティアネットワーク協力分科会があります。開催地の長野は当然ですが、その他にどの範囲の皆さままでお知らせしたらいいのか悩みました。
現実に北海道や沖縄からの参加は難しいかもしれませんが、このネットワーク設立時の活動予定に「ブロック大会の開催」ということをあげてあります。私たちは全国組織です。公平ということが大前提です。「参加したかったのに知らなかった」方がいては不公平です。また、参加はともかくも、一人でも多くの皆さまに「こんなことができるのか」ということを知ってほしい。いつかは「私たちの地域でもやってみようか」と思って下さる方たちが出てきたら幸いです。
このようなことから今回は全会員にお知らせしましたところ、先ほど、音ボラネット会員から第1号の参加申し込みが来ましたと連絡がありました。大変うれしいことです。
私たちの行事の開催地が東京になりがちで遠方から参加の皆さまには、時間的にも金銭的にもご負担が大きくなるため、上京できる方が限られてくるのではないかという心配のもと、当初から全国をいくつかに分けてブロック大会のようなものができないかと考えておりました。
このことに賛同してくださり、ご尽力下さった長野県社協さん、とりわけ長野県ボランティア地域活動センターの脇坂さんに心から感謝申し上げます。深まりゆく秋の中、信州・小布施で皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。
出版UD研究会と日本電子出版協会との共同企画「出版社のための出版UDセミナー2008」の第2回目が開催されました。筑波大学付属視覚特別支援学校の宇野和博先生からはボランティア依存で供給が間に合わなかった拡大教科書が2009年4月から教科書出版社から供給されることになった報告がありました。
一人の子が成長していく過程で必要なものは教科書だけではない。副教材や参考書や問題集、そして一般図書もなくてはならいものである。これからは教科書バリアフリーから読書バリアフリーを模索しなければならないというお話を印象深く伺いました。
また慶応大学の中野泰志先生は白内障や視野狭窄を体験できる「目がね」を利用し、「見えにくさ」を疑似体験させてくれました。大変さが実感できました。
ひとつの出会いからまた次の出会いにつながる何かを求めて、今日もでかけます。
9日(火)久我山盲学校を訪問しました。7月末の岡崎市での全日本盲学校研究大会でお目にかかった丸?副校長先生に色々と教えていただきました。
きれいに整備された明るいかわいらしい図書室でお話を伺いました。録音図書も整理されていましたがデイジー版が少ないようでした。これで都内5つの盲学校をすべて訪問しました。それぞれに特色のある学校作りに取り組んでいるようです。
直接お目にかかり、学校にも伺うことによってこれからの連携がよりスムーズにいくことを確信しています。(スタッフ同行 鶴岡、猪俣)
7日(日)「ミャンマーの視覚障害者支援の報告会」に参加しました。主催の国際視覚障害者援護協会では主な活動として、アジア・アフリカから視覚障害を持つ留学生を日本に招聘し、日本での勉学を支援し、帰国後習得技能を活かし、同じ障害を持つ仲間のリーダーとなる人材を育成しています。
今回は本年5月に発生したサイクロンの被害に遭った視覚障害者に食糧(主に米)の配布と風雨をしのげる作業所の修復のための支援を行ったそうです。
ヤンゴン市内にある2つの盲学校はほとんど修復されたそうですが、作業所は倒壊したまま。マッサージや指圧を行う建物とベッドがなければ仕事ができない状況です。盲学校で学び自立するためには仕事を作らないと収入が得られない。物の支援と人材の育成が何にもまして大切だということでした。
報告の後、ミャンマー・ラオス・ベトナム・からの留学生の話を聞きました。来日後、日本語や日本語点字、歩行訓練等を行い受け入れ校(盲学校)に入学します。来日から1年〜2年の皆さんですが、日本語が大変上手で敬語なども使いこなしていました。
理療科の教科書はむずかしいと思いますが勉強に対する姿勢も、ほんとうに真面目で一生懸命さが伝わってい来ます。何らかの形で応援できたらいいなぁと思いました。
全国音訳ボランティアネットワーク通称〝音ボラネット〟のサイトです!