6月10日、埼玉県朗読ボランティアネットワークで 「音訳の未来を考える」利用者のニーズ・全国の情報等 ということでお話をさせていただきました。
61グループ1個人が参加しています。勉強会等はもちろんのこと、会報の発行、各グループからの申請に基づき著作権許諾の手続きを代行するなど活発な活動を続けています。
そんなネットワークの会員の皆さんに、利用者のニーズが多様化していること、なかでも生活情報や専門情報を必要としているというようなことをお話ししました。
単独の活動ではなく協力しあうことの大切さを訴えました。「目からウロコです」と言われましたが何かを考えるきっかけになって下さったら嬉しいです。熱心に耳を傾けてくださった皆さんありがとうございました。
7日の「医療関係の音訳を考える」シンポジウムが無事終了した翌8日、視覚障害を持つ医療従事者の会(ゆいまーる)発足記念講演会に参加しました。会員はまだ10人にも満たないようでしたが、高知や大阪からも参加していました。
中でも医科大在学中に四肢障害の上、失明した守田さん母子の体験談は思わず涙がでました。守田さんの下宿に住み込み介助をしながら夢を支え続けたお母さんがいらしたからこそ現在があるのだと思いました。
「私がいなくなったらどうなるのだろう」と声をつまらせていました。90分テープが700本にもなったと伺いました。身近に音訳ボランティアが居ることをあまりご存知なかったようです。
はからずも、ここでまた医療関係の情報が欲しい方にお会いしました。少しでもお役に立てればと強く思いました。尚、守田さんは現在、関西医科大学精神神経科の医師としてがんばっておられます。
5月29日、日本障害者リハビリテーション協会主催のスウェーデンのブロール・トロンバッケさんによる講演会 「読みやすい図書とマルチメディアDAISY」が日本財団ビル(港区)で開かれました。
梅雨を思わせるような肌寒い夜のひととき、顔なじみの利用者や熱心な音訳者の皆さん、多方面の方々が真剣に聴き入っていました。
私たちの近い将来の展望として勉強させていただいています。そして、参加者の交流を深めたいというのが大きな目的のひとつです。そこからまた、ネットワークの輪が大きく広がっていくことをいつも願っています。(スタッフ 三浦、居谷同行)
5月26日、関東地区点字図書館協議会主催の春期研修会がありました。(新宿区・戸山サンライズ)
「障害者権利条約と障害者サービス」と題した河村宏さんの講演後、シンポジウム「地域サービスの今後〜公共図書館との連携を考える〜」に参加しました。
「通常30人前後なのに今回はテーマがテーマだけに70人以上の参加で、公共図書館の職員の方がたくさん来てくれています」と日点の岩上館長がおっしゃっていました。
今後もこのような様々な分野での連携、協力が進むとすばらしいと思います。
今回この集まりはデイジー枚方の小林さんが教えてくれました。上京した小林さんとは色々と情報交換ができてありがたかったです。皆さんからも遠慮なく色々な情報をお寄せ下さい。
連休の後半は雨模様のスタートとなりました。そのせいか「まっすぐに智華子〜全盲の少女と家族13年 夢に向かう」を観てくださった方がたくさんいらしたようです。このホームページで紹介したのはもちろんですが、FAXやメールであちこちお知らせしました。
生まれつきの全盲少女の水泳をとおしての挑戦の日々を追ったドキュメンタリー番組でした。
ほんとうに感動しました。私たちのボランティアの先にこういう人もいるということに逆に励まされました。皆さんまた頑張りましょう。
以下に感想の一部を紹介します。
・観ました。泣きました。勇気をもらいました。
・頑張っていたつもりでしたが、まだまだです。新たに決意するものがありました。
・最初から度肝をぬかれました。8才でトライアスロンなんて。あの一家の生き方に感銘を受けました。
・北京はだめだったけど次のパラリンピックを目指して、挑戦し続けることでしょう。応援しています。
・「ゆめ」に向かって何ごともあきらめない智華子ちゃんがいて、挑戦し続けることの大切さを教える両親がいて、それを支える先生がいて、友だちがいて、やっぱり人間っていいなあと久しぶりに思いました。
・遠方にいる水泳を習っている孫にビデオを送ります。
以上、みなさんありがとうございました。この番組を教えて下さった皆川先生に感謝です。
6月7日に予定している「医療関係の音訳を考える」シンポジウム開催にあたり、大変お世話になったお一人に皆川春雄先生がいらっしゃいます。筑波大学付属盲の校長先生でした。
2007年8月、鳥取での全日本盲学校研究大会でお目にかかり、都内文京区にある学校にもお訪ねしました。「応援しています。校長会とも連携をとられたらいいでしょう」とおっしゃられたことが大きな励みになっていました。 ひとつのことを企画し、実施するには、色々な方々のご支援ご協力がなければ難しいことがあります。多くの皆さまに感謝です。
さて、皆川先生からテレビ放送のご紹介です。「まっすぐに智華子〜全盲少女と家族の13年」日本TV系列5月3日(土曜)午前10:30〜11:25 「函館盲学校の児童ですが、付属盲の体育教師寺西先生(今年も教え子の全盲生徒を連れて北京パラリンピックにいきます)が、教えてきた生徒です。この寺西先生は視覚障害者の水泳指導では第一人者といってもいいでしょう」とご案内をいただきました。皆さんもぜひご覧になってください。
(情報のページと重複掲載しています)
4月15日、都立文京盲学校を訪問。澤田校長先生にお目にかかり、6月7日のシンポジウムの大要をご説明、案内をお渡ししました。澤田校長先生は全国盲学校長会の会長さんです。各校に連絡して下さるとのことです。
今回のシンポジウムへの参加もありますが、音訳者のネットワークができたということをまずは知っていただきたい。そして、地域で活動している音訳ボランティアに気軽にお声をかけていただきたいとお願いしました。うまく連携がとれるといいです。
また、今回はお忙しい中、先生自らが、校内を案内して下さいました。素晴らしい設備です。図書室の一角に録音室もありました。心なしかここで学んでいる生徒さんの表情がとても明るく見えました。 6月27日、校内見学会も予定されているようです。お近くの皆さん、ぜひおじゃましてはいかがでしょう。
広尾という場所がらか、とてもインターナショナルな雰囲気の有栖川宮記念公園の一角にある都立中央図書館に田中章治さんを訪ねました。当ネットワークの会員であり利用者でもある田中さんと週刊誌の音訳のことなど話し合いました。
そもそも読書とは、極めて個人的嗜好なのでニーズが多様なのは当然。一律ではなく常に利用者のニーズに答えられる音訳者であってほしいと言われました。
また、全国音訳ボランティアネットワークについては公共図書館や点字図書館、社協などができないこと、それぞれの隙間を埋めていく活動をと話されました。私たちにしかできないこと、私たちだからこそできることをやっていきたいと思いました。
私たちの活動拠点である飯田橋ボラセンから紹介されたと、ある弱視者の方から電話が入りました。ご自身のカルテを読んでほしいと。身の回りのことは何とかできるが、文字を読むことに不便を感じるとのこと。拡大読書機を使えば楽だろうけれど、本体が大きくて狭い部屋に置く場所がなく持っていないと。
近くの音訳ボランティアを紹介しようとしたら、個人情報なので誰でもいいというわけにはいかないと言われました。ドイツ語などの横文字が多用されていたらとビクビクしましたが、現物を見たご本人が、これなら何とか読めると言われ、一件落着。ぜんぜん役に立たずに終わりましたが、色々とおしゃべりをして、これも何かのご縁でしょうから、今後もよろしくと言われました。
「女の一人暮らしで、障害者は生きづらい」ともらされた一言がこたえました。視覚障害と一口に言っても、さまざまなことをまた教わりました。
「2月28日の新聞にでてましたよ」と鳥取の安部さんが教えてくれました。
2月初め、日経新聞大阪本社の記者から取材を受けました。(本ページ下方 2月8日付け掲載)「音訳」が広まればいい、「全国音訳ボランティアネットワーク」の存在を広く知ってもらいたいという思いで質問に答えました。記事になったら掲載紙の送付をと依頼しておりましたが、何もきません。忘れていた頃の安部さんからの情報でした。早速にスタッフが図書館に聞いたところ、関西版なので「入手できません」ということ。それならばと短い間でしたが、当事務局を手伝ってくれた藤山さんが地元大阪に戻ったことを思い出し、お願いしました。すぐに送ってくれました。
香川県は高松市内の「菊池寛全集」の録音図書作りの話題です。話したことの何分の一かの分量で、しかも、ぜひ記事にして欲しかった内容ではありませんでしたが、取り上げてもらえたことに感謝です。
記事にしてくれた人、それを教えてくれた人、そして掲載紙を送ってくれた人、まさに「ネットワーク」です。ありがとうございました。
全国音訳ボランティアネットワーク通称〝音ボラネット〟のサイトです!