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No.322 相談事

暑さ寒さも彼岸まで、桜の開花が待たれる頃となりました。
さて、私たちが日頃お世話になっているボラセンの担当の方から連絡がありました。
弱視の三人が、「海外旅行に行きたい。初めての所なのでガイドさんを探してほしい。有料でもかまわない」と、相談があったそうです。どのような対応がいいか、おすすめのNPOや旅行会社があったら教えてほしいと。

私は外出中でしたが、移動しながら、まずは、旅好きの知り合いの視覚障害のみなさんに、電話をかけまくりました。仕事中の人もいれば、逆に休日なので、外に出ている人もいます。なかなか1回では、連絡がつきません。ありがたいことに、みなさん折り返してくれました。
私もネットで調べました。

都内でNPO法人「ジャパン・トラベルボランティア・ネットワーク」という団体がありました。
有料ですが、旅行介助ボランティアの紹介業をやっているところのようです。

また各旅行代理店も、例えば、H.I.S.バリアフリートラベルデスク、クラブツーリズム・バリアフリー旅行センターがあります。
また、外務省に頼んで、現地のサポーターを紹介してもらうという手もあるようです。少なくとも言葉、最低限、英語くらいできないと厳しいかもと。
ずいぶんと行動力のある視覚障害者がふえたと思います。

例えば、障害者がそこに連絡さえすれば、さまざまな分野の確実な情報が得られるという所があれば、便利なのにと考えました。
しかし、ある人から、それは、各種取扱説明書の音訳依頼や「読み書き(代読・代筆)」の依頼など、何でもかんでも図書館にやってと言ってくることと同じ。それぞれの対応部署があるはずと。
海外に出かけようというのだから、当事者もある程度のところは、自力でやってみるべきと。さまざまな考え方があります。
でも、障害があっても、行きたい時にいつでも、行きたい所へ、旅立てるようなサポート体制が整っているべきです。

今回のように、音訳とは、直接関係ないことでも、私たちが視覚障害者のサポートをしているということで、さまざまな関連の問合せがあります。改めて、多少の努力をすれば応えられることには、応えたいと思いました。

それにつけても、情報収集に当たっては、やはり人脈が大事だと痛感しました。
この三人の人たちが、よいサポートを得られ楽しい旅ができますことを祈っています。