福岡市内でのテキスト化講習会は、音ボラネットテキスト化プロジェクトにとって初の出張講習会となりました。そもそも昨年の4月に都内で開いた「テキスト化講習会」に福岡市ボランティア連絡協議会視覚障害部門の川崎さんの姿がありました。その後、本年3月には同グループの創立30周年のお祝いがあり、私が招かれて出席しました。
そして更に5月、音ボラネット主催の「利用者のホンネに迫る」に、またまた、福岡から川崎さんが上京。お会いするたびに、「福岡でも必ずテキスト化に取り組みます。もう少し待ってください。もう少し待っていてください」と繰り返していました。
私たちとしては、東京の事務局だけではなく、地方でもテキスト化に取り組んでくれるところが出てくると、正直、事務局の負担も減ります。利用者もまるで知らない東京の事務局に連絡するより、地元のみなさんに気やすく頼める方が、いいのではないかと考えてもいました。
つまりは、地方での拠点作りを目指したいという思いでもありました。そしてまず、8月には地元福岡市内で北九州市の大木さんにお願いし、受講生にテキスト化のことを広く語ってもらいました。そして更に今回、直接パソコンを使う実践を含めた講習会のために、11月末に事務局総出(古屋、柳下、吉岡、大木、藤田)の初の福岡出張講習会の運びとなりました。
ここで特筆すべきは、ボランティアグループが単独で音訳の傍ら、このテキスト化に取り組むのではなく、福岡市社会福祉協議会ボランティアセンターが、全面的に協力してくださっていることです。協働でここに一つのテキスト化グループを立ち上げようということです。20名に満たない受講生でしたが、逆に講習会としては、ベストな人数です。
熱心な質問もあり、先々が楽しみです。
私たちの今までの経験上、初めての取り組みで行き詰まったり、質問があっても、メールだけのやりとりはやはり厳しいと感じることがあります。
そういうことからも、月1回の集まりを持って進めていきたいという川崎さんの決意にエールを送ります。そしてまた、お隣?の北九州市には当初からテキスト化に関わり牽引力となっている大木さんが控えています。いつでも馳せ参じてくれるはずです。
今後一つのモデルケースとして発展していくことを祈ります。
尚、この講習会の一部に住友ゴム工業株式会社の助成金を使わせていただきました。
ありがとうございました。