「塙保己一大賞」タグアーカイブ

No.316 塙保己一大賞受賞祝賀会

降り続く雪の中、アブディンさんの講演会場を後にし一路、都心へ。

パンプス持参の長靴での移動です。視覚障害者支援総合センター理事長の高橋実さんの「第7回塙保己一大賞受賞祝賀会」への出席のためです。

音訳ボランティアのみなさんには、毎年、杉並区内で開かれる視覚障害音楽家たちのコンサートの主催者と言った方が、お分かりかと思います。

「群書類従」の編纂で名高く、あのヘレン・ケラーも人生の目標とした、江戸時代の国学者、塙保己一に因み、埼玉県が平成19年度から定めた賞です。
「塙保己一の精神を受け継ぎ障害がありながらも、不屈の努力を続け、社会的に顕著な活躍をしている人、又はこのような障害者のために様々な貢献をしている人に贈られるものです」(埼玉県のHPより)

因みに前回の受賞者は、私たちの総会にお招きした、静岡県立大学の石川准先生でした。さて、高橋さんへのお祝いはもちろんのこと、発起人のお名前を拝見し、参加者のお顔ぶれを想像して、この世界の新参者である私としては、ぜひ多くのみなさまと交流ができればという思いで、出席しました。

座席表に何か印がついているのは、晴眼者?くらいに思っていましたら、2分間スピーチのメンバーに入っていました。高橋さんの功績など語るべくもありません。若い視覚障害音楽家たちに寄せる高橋さんの思いに感動して、チケットの売りさばき等に協力して、応援している一人にすぎません。

みなさんのスピーチを伺いながら、ああ、やっぱり高橋さんは、すごい人なんだと、改めて思いました。音訳ボランティアだから、音訳だけやっていればいいというのではなく、できることは、何でもというのが、私の思いです。そのためにも、色々な方々に、私たちのことを知っていただくことが、大切。
そして、官だとか、民だとか、大きな福祉施設だとか、草の根のボランティアだとか、あまり気にせず、協力・連携していけたらと、単純頭で思うだけです。

さて先日、せっかくお声をかけていただき準備をしていた集まりに、インフルエンザのために大穴をあけてしまいました。筑波技術大学の長岡先生に直接、お詫びができ、少しホッとしました。また同じ登壇者のお一人だった、日本点字技能師協会理事長の中山さんにも、お声をかけていただき嬉しかったです。

更には、日本ライトハウス情報文化センター館長からも名刺を頂戴し、恐縮しました。その他にもたくさんの方とご挨拶でき、ありがたかったです。
改めて、高橋理事長、おめでとうございます。