「音訳ボランティア」タグアーカイブ

N0.350  サイトワールド2014

視覚障碍者向けの総合イベント「サイトワールド」が終わりました。
毎年11月1日~3日にかけて、すみだ産業会館サンライズホールで行われるものです。国内はもちろん、世界にも例を見ないイベントだそうです。

会場の8階で最新の福祉機器等の展示。
9階では、講演会、セミナー、シンポジウム、体験会等が行われます。主催者側のみなさんはもちろんのこと、たくさんのボランティアが協力しています。
地元墨田区内は言うに及ばず、江戸川区、江東区など周辺の音訳ボランティア、霊友会法友文庫点字図書館のみなさん等、音ボラの会員が大活躍です。

当事務局も1日の全国図書館大会への参加もありで、厳しい面もありましたが、何とか3日間お手伝いできました。

私も2日の日、丸一日参加。朝からエレベータ待ちの列が外にまではみ出していました。会場は人出と熱気でムンムン、ついにクーラーが入りました。
就労に関するシンポジウムや、らくらくスマフォの体験会、自立型読書のサポートとか、さまざまな企画展にもたくさんの参加者がありました。
シナノケンシの「マルチメディアDAISY製作ソフトウエア説明会」には、熱心な音訳ボランティアが地方からも、参加していました。

私にとっては会場で、めったに会えない会員さんや利用者さん、そしてお世話になっている方々とおしゃべりのできるいいチャンスです。
前日点館長、現在は、川崎市視覚障害者情報文化センター長の小野さんに、久しぶりにお会いしました。センターに遊びにきてくださいと。

また、高知市内での全日本盲学校教育研究大会でご挨拶させていただいた、文科省特別支援教育調査官の青木さんと奥さまにも、お目にかかりました。12月19日の八王子盲学校での全国公開研究会のことを教えていただきました。ご自身も講演なさるとのことで、誘ってくださいました。
また、奥さまが千葉盲学校の先生で、伊藤忠記念財団「わいわい文庫」の矢部さんたちのマルチメディアDAISY図書を、子どもたちが、楽しみにしていると嬉しいお話を伺いました。こちらも、ぜひ来てくださいと。

懐かしい方々と話が弾み、私にとっても貴重な一日でした。
みなさまお疲れさまでした。ありがとうございました。

No.340 神奈川ライトセンターに姉崎さんを訪問

横浜で乗り換えて、二俣川で下車。神奈川ライトセンターへの15分ほどの坂道をいつもは、何の苦もなく歩くのですが、今回初めてタクシーを使いました。運転手さんも、今日みたいな日に、歩いている人なんていませんよ。おかげで朝から大忙しです。とのこと。当方、連日の暑さに少々疲弊気味。

さて、姉崎さんといえば、前回の総会で議長をお願いし、交通整理よろしく、限られた時間内にきれいにおさめてくれた方です。

そして最近では、NHKラジオ深夜便に出演。
一般の人にも視覚障碍者の読書環境や、音訳のことなどよく伝わったのではと思います。朝の4時からの放送にも関わらず、これを聞いていた姉崎さんを直接知らない何人かが、素晴らしい方ですねと言っていました。

この姉崎さんがついに、北海道に、戻られる日が近づいてきました。音ボラの今後のことなど、意見交換させていただきました。

すでに、北海道の音訳ボランティアのみなさんからは、「いつお帰りですか?お待ちしています」とラブコールがきているとか。人柄と撤して利用者目線に立ち、音訳ボランティアを導いてこられた姉崎さんだからこそと思います。私にとっては、ずいぶん遠くなってしまい残念です。

でも、ライトセンターとは、切っても切れないご縁で、遠距離恋愛みたいなものだそうで、上京なさることもあるようです。私たちの総会への参加もお願いしておきました。多分、大丈夫でしょう。

これまで、温かく見守り、激励してくださいましたこと、本当にありがとうございました。
またこれからもよろしくお願い申し上げます。

No.339 著作権法改正に向けて大きく前進

文化庁で意見交換会がありました。1年ぶりに著作権課の森課長のお出ましでした。

こちらは、宇野先生を先頭に、大橋さん、井上さん、佐藤さんそして私と、今まで共に動いてきたいつものメンバーです。  マラケシュ条約の批准に向けて、私たちが訴えてきたことが、正式な小委員会で検討がなされることになりました。
著作権法第37条3項の改正に向け大きく前進しました。

この小委員会とは、有職者で構成されており、当事者はいないということでした。失礼ながら現場を知らない有職者だけで進められることのないように、ヒアリング等の場を設けてほしいと思います。

この小委員会での結論は、本年度中に出される予定で、最速で次の通常国会への提出も可能という話をうかがいました。
私たちの主張が、どこまで通るのか、注視していきたいと思います。

社会福祉協議会で活動している音訳ボランティアや、地域で自主的に活動している音訳ボランティアが、伸び伸びと自由に活動できる日の一日も早からんことを切に祈ります。

先立って、一つ確認できた嬉しいことです。
大学の障害学生支援室についてです。
『視覚障害や学習障害の学生のために、教科書などの教材を拡大文字や音声、電子データに変換するという支援を行っている支援室については、著作権法施行令第2条第1項第1号の「大学等の図書館・・・に類する施設」に該当すると考えられる』という回答を得ました。

法改正となるとなかなか、時間のかかるものですが、諦めずに、みなさんと頑張っていきたいと思います。

No.338 全日盲研参加に続けて

地方に出向くときは、当然ながら時間を少しでも有効にと考えます。物見遊山に行くわけではないので、観光ポイントを巡るということも、あまりできません。
しかし地元のみなさんのご好意で、短時間ながら、押さえる所は押さえるというようなことができるのは、本当にありがたいです。

さてこの度も到着後、昼食は移動のバスのなかで、おにぎりを食べ、龍馬生誕地と記念館、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」に詳しい岡田以蔵のお墓参りもしました。
「高知朗読奉仕者友の会」の松田会長が事前に、観光ガイドボランティアの方にお願いをしてくれていました。おかげで、バスと路面電車を乗り継いで、短時間ながら、効率よく回ることができました。

夜は、ご飯を食べながら、高知点字図書館の坂本館長はじめ、担当の職員の方々と懇談。坂本さんは、前回の当方の総会に、松田さんの熱心な誘いを断りきれず?参加。
「テキスト化」の情報を仕入れ、今や地元で、館主導の「テキスト化」を順調に進めている方です。
情報交換ができてありがたかったです。

さて、県立文学館を見学できました。
高知は、この人も、この人もという感じで、綺羅星のごとく文学者を輩出しているところです。驚きです。
ところで、文学館のお隣は、県立図書館です。
障害者サービスの野村さんとも情報交換ができました。
ここ高知では、県と市が一体となって、新図書館等複合施設(県立図書館、市民図書館、新点字図書館、こども科学図書館)が、合築されます。

県と市が一緒ということへの戸惑い、現場とトップとの温度差、さまざま課題はあるようですが、誰のための何のための新施設かといえば、利用者のため!ですから、ここさえ外さなければ、うまくいくはずです。部外者ながら、3年後が楽しみです。

続けて、最終日には、「友の会」の活動の日浅い20名近いみなさんと、交流しました。
昨年30周年を迎えた会です。

熱心な松田会長も新図書館のオープンに向け、何かと大変なようです。音訳ボランティアの高齢化、音訳技術のレベルアップ、どこも同じような悩みを抱えながら頑張っています。松田さんと、じっくり話ができてよかったです。
今後も引き続き、情報交換していけたらと思います。いろいろお世話になりました。

みなさま、ありがとうございました。

No.331 「デイジー信州」研修会

爽やか信州は、どこへ行ったのかと思うほど暑い長野県上田市へ。
上田点字図書館主催の「デイジー信州」研修会に呼んでいただいたのです。地元のデイジー上田の原山さんの尽力が大きかったと思います。感謝です。

長野とは、ご縁を作ってくださった二人の方のおかげで、たくさんの音訳ボランティアはじめいろいろなみなさんと繋がることができました。久しくご無沙汰していましたが、今回また再訪がかないました。

原山さんは、シナノケンシのお膝元ということもあり、早い時期からデイジー化に取り組み、本当に頑張ってこられた方です。今やご主人までまきこんで、婦唱夫随?の活動です。
いつかは、私の話をみんなにも聞いてもらいたいと思ってくれていたようです。

開催が決まってから、一人でも多くの人に参加してほしいと、人集めにも奔走。みなさんもそれに応え、デイジー信州のメンバーだけではなく、近隣の音訳ボランティアも参加。70名ほどでしたでしょうか。本当にありがたいです。

「変化する読書障碍者の読書環境と音訳者の役割」について、話しました。テキスト化のこと、合成音声の進化、基本の「読み」等、二時間ほどの講演でした。県内のすべての音訳ボランティアが集まり、意見・情報交換ができる場があるといいですね。

こういった形のものを以前、シナノケンシ主催で、「パートナーミーティング」と名付け 、毎年開催されていました。今思えば、非常に貴重なことでした。中心に、企業人でありながら、ボランティア精神に溢れた方がいました。これがなくなってしまうと、とても残念です。これにかわるようなものを、どこか図書館でも、社協でも、やってくれるところはないでしょうか。

長野県内の横の繋がりが強固なものになれば、もっと効率よく、スキルの高い録音図書がもっとたくさん製作できるようになるのではと思います。

ところで、午後からの講演会に先立ち、広沢里枝子さんが、パーソナリティを担当する信越放送(SBC)上田放送局製作のトーク番組「里枝子の窓」に出させていただきました。この里枝子さんとは、5年ほど前に、長野県社協主催の集まりでお会いしました。

盲導犬ユーザーで、とても聡明できれいな方という印象でした。里枝子さんもこの時のことを覚えていてくださっていて、懐かしさを感じながら、リラックスして楽しいおしゃべりができました。

みなみなさま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。またいつか、きっとお会いしましょうね。