何でこんな時期に講師を引き受けるかなあと、いつも間際にならないと準備のできない私は、後悔しつつも武蔵野市立中央図書館へ。
日盲連でのテキスト化講習会に、講師派遣依頼をいただきテキスト化プロジェクト事務局のメンバーが、何回かの講習を担当しました。
そこに「武蔵野市立図書館朗読奉仕の会」の樫山さんも参加されていました。その時に「何にもわからないメンバーも多いので基本の基でいいですから、話してもらえませんか」と言われました。
日頃、私が安請け合いをして依頼をことわらないものですから、テキスト化プロジェクト事務局の負担が大きくなって、ブーイングも。
担当者の負担を少しでも減らすべく私の登場となったしだいです。
もちろんテーマは「テキスト化の概念」なのですが、私がお引き受けするには、音ボラネットの活動、社会の変化と音訳ボランティアの現状、テキスト化に取り組むことになったきっかけ、そしてなぜ今、音訳ボランティアがテキスト化に取り組むのか、というような背景的なこともぜひ知っておいてほしいという強い思いがありました。
技術的なことばかりではなく、上記のようなことをまず、理解した上で次の実践編に進んでほしいと思います。
テキスト化の作業の流れと必要なもの、そして利用者がいかに早い情報を必要としているかを具体例をあげてお話しました。
図書館のかたにも、ぜひ図書館主導でと、お願いしました。
きっと地元の利用者でもある、元視角障害教師の会の代表、山口先生からの依頼がいくつか音ボラネットにきていること。複数依頼があって先生自身、当方に遠慮なさって、まだ何も始まっていない朗読奉仕の会にも打診があったと伺いました。そんな背景もあって前向きに取り組まれるとのこと。
先生が、「音ボラネットのテキストファイルは、正確でそれを元にして、人に教えているのだけれど、とても助かる」と言われていたと会の代表である松岡さんからお話がありました。
大変嬉しい一言です。
さて、テキスト化の基本の基を取り上げる6月9日の分科会に二人の職員の方も参加を希望。ぜひどうぞとお返事しました。
お互いに連携・協力しあって、このテキスト化が公共図書館で、もっともっと広がってほしいと思います。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。