7月30、31日の2日間、長野県松本市内で開催された上記大会松本大会に参加しました。
このたびは、視覚障害教育の専門性の維持・継承と未来への展望~将来を見据えた教育支援のあり方を考える~がテーマでした。
三宅琢氏の講演は、「iPad、iPhoneを用いたデジタルビジョンケア」。
眼科医、産業医の他に多数の肩書きをお持ちです。
Studio Gift Handsの代表として、視覚障害者のための情報サイトを運営しています。
雇用の難しい障害の第1位は、視覚障害だということです。
今後ますます企業の中の合理的配慮が求められることでしょう。
さてデジタルビジョンケアとは、患者の求める情報のケアをすることで、意欲の向上が重要、不便さの軽減のための便利グッズの開発やアプリの紹介を行っています。
興味深いお話でした。
これに続き午後から翌日の午前中までは、先生方の日頃の実践活動報告、研究成果の発表、そして参加者との意見や情報交換の場となる分科会です。
私がこの大会に参加するのは、まずは全国の先生方に私たちの存在を知ってもらうこと、そしてそれを児童・生徒に伝えて欲しいという思いがあるからです。
盲学校在籍中は、整った環境と専門性を持った熱心な先生方によって守られています。
しかしやがては、そこから巣立ち一人歩きをしなければならない。この時世の中には、点訳だけではなく、音訳というものがあり、私たちのような音訳ボランティアがたくさん活動していることを知っていたらきっと心強いに違いないと、確信しているからです。
そこで、場違いだろうがなんだろうが、手をあげて一言アピールをします。
結果、終了後、何人かの先生と名刺交換ができましたし、夕食交換会でも音訳を知らなかったという若いロービジョンの先生と熱く語ることができました。
毎回私のようなものが、時間をかけお金もかけて参加していいものかと、迷うことがあります。
ある先生が「卒業生がその後どうしているかと思うことがある。みなさんのような方が支えてくださっているのは、安心です」と言われました。
また分科会でお隣どうし、楽しくおしゃべりさせていただいたのは福島盲の先生でした。
市内の「特定非営利活動法人にじの会」をご存じでした。
窓口の先生が変わり、少し疎遠になっていたようですが、また連絡をとってみますと。
やはり、こうした嬉しい新しい出合いがあるので、参加は止められませんね。
大学受験を目指す我が子に参考書や過去問やら、提供してほしいという保護者に1人のためにそんなにたくさんのものは用意できないと言われ、困り果てインターネット上でようやく音ボラネットにたどり着き
支援を依頼しなければならないというようなことがなるべく避けられたらと思います。
そのためにも、私たちの存在をアピールし、理解の輪を広げ、連携できたらと考えます。
文科省の特別支援教育の青木調査官はじめお世話になりましたすべてのみなさま、本当にありがとうございました。
またいつか、どこかでお目にかかれたら嬉しいです。
酷暑の中、相変わらず動き回ってる会長、お疲れ様です。
盲学校の弁論大会の冊子は読ませていただいています。研究大会の内容がHPにアップされたら読んでみます。
しかし、必要とする方々にも音訳の存在を知らない方がいらっしゃるのですね。いつかのシンポジウムで、障害者の方が「謙虚な方が多いのですが、音訳のことをもっとPRして下さい」と発言されていたのを思い出しました。
その点ではマルチメディアデイジーやテキスト化も同様、市民の認知度は非常に低いです。我々の活動のPRというより、そういうものがあるんだ、ということをまずは知ってほしいですね。
全国の音訳ボランティアの皆さん、大いにPRしようではありませんか。
松木さん、コメントありがとうございました。
ほんとうに暑い毎日ですが、那須の朝夕は涼しいのでしょうね。
代表はこういった大きな集まりだけでなく、地方からの要請に応じて、可能な限り、まさしく「藤田が行く!!」を実践しています。
10周年ということで、会員の皆さまからのお声かけも募集しています。
松木さんがおっしゃるとおり「いまだ「音訳ってなんですか」と言われることはまだまだ多いです。その周知のためにも代表だけでなく、私たち自身も、アピールしていくよう頑張りましょう。
今日も猛暑になりそうで朝から暑いです。お気をつけください。
(事務局 猪俣)