No.373 朗読

札幌市の田中隆子さんから朗読会のご案内が届きました。

北海道には、とても熱心な方が多いのですが、田中さんは、その中で最も精力的に活動されているお一人ではないでしょうか。

札幌リーディングサービスグループ「朗読110番」の活動を始めて30年近くになります。
平成24年、文化庁より「著作権法第37条第3項の視覚障害者のための複製または自動公衆送信が認められる者の指定」を受け、翌25年、特定非営利活動法人の認証を受けました。
更には26年にサピエに入会。

何の後ろ楯も持たない一ボランティアグループが、複雑な事務手続きを一つ一つクリアし、認められるまでのエネルギーは、半端ではありません。
すでにいくつかのグループでも経験済みのことでしょうが、頭が下がります。

音ボラネットのプロジェクトである伊藤忠記念財団マルチメディアDAISY図書「わいわい文庫」や新宿区立戸山図書館の蔵書作りに協力してくれています。
安心してお任せできるグループの一つです。

さて田中さん個人は、長くNHK日本語センターで学んできました。
特に「朗読サロン」には8年間毎週、札幌から通っていました。
ここの朗読コンテストでは、度々入賞。
24年の「森鴎外生誕150年記念・朗読コンテスト」では最優秀賞を受賞しています。

昨年「朗読サロン」で共に学んできた仲間たちと朗読ユニット「ぽらりす」を立ち上げました。
札幌での第1回朗読会に続き、今年は東京での開催だそうです。
まず、第1部は、中学生を対象にした「朗読公開レッスン」。
第2部は朗読会です。夏目漱石を取り上げるそうです。

「講師の的確な助言の下、レッスン生の読みがどう変化し、進化するか」、中学生がレッスン生になる朗読公開レッスンに興味がわきます。

田中さん曰く、「いわゆる音訳の方法論ではありませんが、合成音声が普及しつつある現状を鑑みても、読みの選択肢が多いことは無意味ではないと思います。意味の伝達だけではない朗読の楽しさを味わってみて下さいと」。

いろいろな表現方法があります。
利用者が視覚障害者限定ではないなか、いわゆる朗読のような読みをとリクエストされることもあります。
新しいことに挑戦している仲間の朗読会、ぜひ参加したいと思います。

12月6日(日)、浜離宮朝日 ホール(13時開演)でお目にかかりましょう。

詳しくは、HP「イベントいろいろ」をご覧ください。

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