NPO法人ロバの会(代表山田新作さん)が、社会貢献支援財団(会長安倍昭恵さん)から表彰されました。
会のみなさんから、山田さんを表彰してくれるところはないでしょうかと、以前から相談されていました。音ボラネットの設立10周年の記念の総会では、どうかとひそかに考えたりもしていましたが、あまりありがたみもありません。
そこへこういう賞があるという情報を得た会の方が、日本ライトハウス情報文化センター館長の竹下さんに推薦文をお願いしたとのことでした。
山田さんの古くからの知り合いで、山田さんの活動をよく知っている方だからこその文章を書いてくださいました。
私も拝見して、感激しました。
当初、山田さん個人に対する表彰だったものを、長年頑張ってくれた会のみんなと一緒にという山田さんのたっての希望で、団体としての受賞となりました。
さて、ロバの会は1975年に結成。利用地域を限定する図書館での活動から独立。
以来、「郵便局ふるさと小包・全国版」、「高島屋通信販売カタログ」等。
更には視覚障害者の自立のための医学書や参考書などを音訳。
全国に先駆けて録音図書のデジタル化に取り組み、カセットテープからCDに移行。
徹して利用者目線の活動を続けてきました。
いつか、山田さんと一緒に訪問した地方の盲学校でのことです。
視覚障害の男の先生が、「今日は山田さんがきてるんやて?」「山田さん、生徒がみんな国家試験に合格したんや、嬉しいなあ」と握手。
そのあとずーっと山田さんの手を握ったまま、校内を案内してくれました。
未だにあの時の涙のでるような情景が、忘れられません。
さぞや、音訳者冥利に尽きることだと羨ましく思いました。
ところで今回の受賞式は帝国ホテル東京で行われました。
山田さん初め、会の代表のみなさんの他、受賞者が指名する人にも招待状が届きます。
ありがたいことに私も出席させていただきました。
ロバの会は、言うまでもなく、受賞されたみなさんそれぞれ、有意義な活動をされていて、刺激を受けましたし、日本人ってすごいなあと感動しました。
私にとってもことのほか、嬉しいできごとでした。
山田さん、みなさん、ほんとうにおめでとうございました。