今年もまた、全日盲研に参加しました。「日本一のおんせん県おおいた」での開催です。
テーマは、「視覚障害教育における専門性の継承・向上とこれからの時代に求められるもの」
初日、全体会の講演は、NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センター理事の川田隆一さんによる「あきらめないこと、しっかり生きること」を伝えてほしい~未来の視覚障害者のために、盲学校教員の皆様へ感謝の言葉とあえての苦言を~でした。
点字のできない先生がいる。子どもたちの可能性を信じ、伸ばしてくれる先生が必要。打たれ弱いのはダメ。援助を上手に受けられるような子に育てる。コミュニケーションスキルをつける。などなど。
刺激的な言葉も並びました。色んな表現があり、色んな立場の人がいるんだなあと思いました。
しかし、川田さん自身も盲学校の出身ですから、感謝の気持ちを持ちながらの盲学校、視覚特別支援学校への叱咤激励だったでしょうか。
初日後半と二日目の午前中にかけて、各校の先生方による今まで積み重ねてきたことを大切にし、これからの時代に求められる専門性のあり方や意義を検討するため、日々の実践や研究を発表する研究協議(5分科会)が行われました。
一つの発表に対して、フロアからの質問、意見等が出され、二人の助言者によるアドバイスがあります。
どの先生方も子どもたちに日々、熱心に関わっていることが、毎回ひしひしと伝わってきます。
組織ですから、残念ながら異動があるのはしかたいのでしょうか。
でもベテランの先生も、異動してきて日の浅い先生も、子どもたちに対する姿勢は同じです。
お隣に座った神戸の若きイケメン先生は、盲学校に移って二年目で、まだまだですと言いながら何度も質問をしていました。
ところで現実問題として、盲学校(視覚特別支援学校)の在籍幼児・児童・生徒数が減少しています。
最も、日本国全体が少子高齢化ですから、いたしかたない面もあります。
しかし、手をこまねいているわけにはいきませんので、視覚障害教育の専門性をもっともっと社会全体に発信していくべきではないでしょうか。先生方もお忙しいでしょうが、校外に出て色んなところ、色んな人たちと連携をと、提案したいと思います。
さて、恒例の夕食交換会です。
申込みに際して、文科省の青木調査官のお名前を語ったために、メインテーブルに席が用意されていました。
おかげさまで、青木調査官はもちろん、主管校の大分盲の魚形校長先生、全日本盲学校教育研究会会長(名古屋盲)の神谷校長、全国盲学校長会会長(松本盲)の矢野口校長、教育研究会副会長(新潟盲)石畑校長、盲学校長会副会長(文京盲)桑山校長等々と私たちの活動についてお話しできましたこと、感謝にたえません。
子どもたちの笑顔のために何かお手伝いできないかとお伝えしました。ある先生が、どこに何をお願いすればいいのかわからないと。
私たちも宣伝不足かもしれません。
先ずは、音訳ボランティアのみなさん、近くの盲学校を訪ねてみてください。その際はやはり、校長先生に直接連絡をした方が、よりベターかと思います。
今は盲学校の中で、手厚く保護されていますが、やがては、巣だつ子どもたちです。
私たちの利用者として、スムーズに希望を寄せてもらえるようにアピールすることが大切ではないでしょうか。
世の中、情報発信と連携です。
さて、主管校の大分盲の魚形校長先生はじめ、70名近い先生方のwelcomeの心満載の二日間に心から、お礼申し上げます。
来年の名古屋大会にもぜひ、参加させていただきたいと思います。
みなみなさまありがとうございました。
藤田さん
文科省の青木です。
なかなかコメントが残せず申し訳ありません。
訪問先々で藤田さんに会い、視覚障害のある方々への熱い思いに触れるたび、
もっと頑張らないとと気持ちを新たにします。
立場は違いますが、視覚障害のある方々への思いは常に同じ。
また、色々情報交換をしましょう。
これからも盲学校を応援してください。
再会を楽しみにしています!