熊本地震から1年、東日本大震災から6年が経ちました。
これを踏まえ「誰もが取り残されない復興とまち作りに向けて」と題した、日本障害フォーラム(JDF)主催のJDF災害総合支援本部の報告会に参加しました。
会場は衆議院第二議員会館です。この場所で開くメリットは、議員さんが参加しやすいということです。
今回はたったの二人。超党派でたくさんの人に関心をもってもらいたいものです。
さて、ここで思ったことは、いつどこで起こってもおかしくない災害。私たちですら大変なのに、障害のあるみなさんは、どれほどの困難があるのか、想像に難くありません。
熊本からの基調報告と東北からの報告がありました。
JDFでは、年1回すでに過去6回、この報告会を開催してきたそうです。理解は深まったとは思うが、大きなところの解決が難しいと言われていました。
さて、どこの避難所に行って尋ねても、ここには障害者はいないと思いますよ、という応え。
現実は、行きたくても行けない人がいる、また避難所があるという情報すら届かない人がいるということです。
つまりは避難できなかった人が取り残されたという現実です。
それは、外からでは解りづらい障害がある。
また自分が障害者だということを公表できない人がいる、という重い現実があるからでしょう。
いろいろな報告の中で、一番心に突き刺さったこと。
ある避難所で食事の配給があり、母親が順番待ちの列に並んだ。そして、子どもの分もと言うと、並んでいない人の分は渡せないと。
子どもは障害があって、じっとしておとなしく並んで待っていられないと、いくら丁寧に説明しても、平等ではないからの一点張り。そう応えた担当者は、看護士だという。
もはや、言葉もありません。悲しいとしかいえません。
これは特殊な例なのでしょうか?
当事者力を高めることが重要と言われるが、、それを一番に言われるのが辛い。偏見や誤解がまだまだあって、自分の障害のことをオープンにできないと。
私たちができることは何なのでしょうか。
私たちは日頃、主に視覚障害者の支援ということで活動していますが、すべての障害者の置かれている現状を想像してみることも大切だと思いました。