No.422 あるお祝いの会

視覚障害者支援総合センター理事長の高橋実さんの「退任を祝う会」が、都内のグランドヒル市ヶ谷で開かれました。
各方面から120名をこえる多彩なお顔が揃いました。
もちろん半数近くは、視覚障害の方々だったでしょうか。

中にはほんとうに懐かしい方もおられました。

2008年第1回シンポジウムで講演をお願いした、香川邦生先生、そして視覚障害教師の会、南沢創先生。

その他にもたくさんのみなさまとご挨拶ができてありがたかったです。

さて、高橋さんといえば、「競い合い・助け合うコンサート〇〇〇〇年~羽ばたけ視覚障害音楽家たち~」の主催者といったほうが、おわかりでしょう。

もう何年前のことになるでしょうか。このコンサートにかける高橋さんの思いに賛同し、この「藤田が行く」に書いたことがきっかけでした。

その後、実行委員を仰せつかり、お手伝いすることになりました。みなさんに協力していただき、チケットの販売係を自認してきました。
ほとんどの人がリピーターになってくれて、毎回、素敵なコンサートだと心待ちにしてくれていることに私も誇らしい気になります。

ところで宴もたけなわ、多くの方の2分間スピーチがありましたが、何故か私もその中の一人。

ハンドマイクの調子が悪いせいなのか、他の方のお話があまりよく聞きとれません。

せっかくなのにもったいない。

主役の高橋さんにはもちろんのこと、出席のみなさまにも耳を傾けていただきたいと思いました。

そこは音訳者の端くれ、まあまあ声も通る、活舌もそこそこ。
声を出すことを少し意識しました。

会の終了後、何人もの方に声をかけていただきました。

ヴァイオリンの和波孝禧さん、奥さまのピアニスト土屋美寧子さん(10月7日2時開演、東京文化会館で、和波孝禧アフタヌーンコンサートがあります。チケットは好評発売中です)、大好きな津軽三味線の踊正太郎さん、フルートの綱川泰典さん等です。

コンサートチラシはこちら
和波孝禧氏アフタヌーンコンサートA
和波孝禧氏アフタヌーンコンサートB

話し方にインパクトがあった、印象に残ったスピーチだった等々。
やはり、声の力ってあるんですね。侮れません。たかが2分間のスピーチでも、です。
そして、「藤田が行く」の本人に会えて嬉しいと。

実はコンサートのたびごとに、演奏者の紹介をなるべく丁寧にと思いながら、ブログに書いてきました。嬉しいのは私の方です。

これからも、こういう分野で、こんな方々が、こんな活動をし頑張っているということを、紹介していかなければとしみじみ感じました。

特に視覚障害音楽家のみなさんの努力や頑張りを、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思います。

こういう出会い、繋がりを作ってくださったのは他でもない高橋実さんです。
高橋さんに感謝とともに、まだまだお元気でと祈念致します。

最後に蛇足ながらすてきなお知らせを。

6月30日付け朝日新聞夕刊に「点字楽譜利用連絡会」の集いが7月1日に都内で開かれ、皇后さまが出席予定と、ありました。

この会の代表の和波さん、フルートの綱川さんたちの演奏もありと。更に嬉しさと喜びがわいてきました。

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