これからは、盲学校とも連携をしなければ、というアドバイスを受け、2007年「全国音訳ボランティアネットワーク」の設立総会を終えるやいなや、何の知識もないまま、全日本盲学校教育研究大会(全日盲研)・鳥取大会に参加したのが始まりでした。
今は亡き皆川春雄先生が、よくいらした!と笑顔で出迎えて下さったことが忘れられません。
あれから10年、第92回平成29年度全日盲研・名古屋大会に参加しました。
1日目は、開会式、全体会(講演)、午後からは分科会、夜は夕食交歓会がありました。尚2日目の午前中も、初日に引き続き分科会が行われました。
初日の講演の演題は「今後の視覚障害教育の在り方」、講師は青木隆一さんです。文部科学省初等中等教育課特別支援教育調査官です。おわかりのように、10周年の記念総会でお祝いの言葉を述べてくださった方ですね。
今までは、外部講師を招いて、広い知識や教養のためのお話が続いていたように思います。
盲学校のこと、先生方のことをよく知っている青木さんならではのお話は、先生方の更なる自覚を促し元気のでる内容だったと思います。
少子高齢化の時代の流れのなかで、学級数の減少が生じ、教員の定員も減らされる事態に。今まで積み上げてきた盲学校の専門性の維持・継承・発展は、厳しい状況ではないでしょうか。
しかし、そんななかにあって「打って出る盲学校(全国盲学校長会の合言葉)」の実現化というお話は、ひじょうに関心を持って伺いました。
先ずは盲学校を知ってもらうための努力、何を、どうやって知ってもらうか。私たちとも通じるところがあります。
最後に
1、子どもたちが学びがいのある盲学校
2、保護者が通わせがいのある盲学校
3、先生方が働きがいのある盲学校
4、地域が応援しがいのある盲学校
以上4つの「かい」のある盲学校の話がありました。
この4番目のところで、当会の名称と私の名前をあげて、紹介してくださいました。びっくりしました。
400名近い参加者を前にした基調講演のなかでのことです。
また、夕食交換会では、全国盲学校長会会長の矢野口仁先生からも、私の名前を呼んでいただきました。
矢野口先生も記念総会に松本から駆けつけ、私たちの懇親会で乾杯の音頭をとってくださった方です。
今回は本当に二度びっくり。
全日盲研に10年通い続けた者への励ましであり、連携をよろしくということでしょう。お二人のお心遣いに感謝申しあげます。
おかげさまで、例年になくたくさんの先生方からお声をかけていただきました。
さて、分科会では、2日間を通し7校の先生方からの発表を元に、フロアから質問や意見が出され、二人の助言者からの助言があります。
同じ先生方から都度、発言がありましたが、もっと多くの先生方からも、手が上がったらよかったと思いました。
多くの皆さんのなかで発言するのが苦手な方もいますので一概には言えませんが
重複障害の幼児・児童を相手にする先生方のご苦労には拍手を送ります。
さて、音訳ボランティアのみなさん、敷居が高いと思わず、どうかまず、盲学校を訪問して、何か困りごとはないか、協力できることはないか、校長先生にお尋ねしてみてください。
年齢制限で録音図書製作を卒業した方、寄宿舎での読み聞かせもありますよ。
ところで、2011年度の分科会の講師としてお招きした青柳まゆみ先生に、6年ぶりにお会いしました。お元気にご活躍の様子、何よりと嬉しくなりました。
出展の甲賀さん、成松さん、黒田さん、そして取材の月刊「視覚障害」の星野さん。
お世話になったたくさんの皆さま、ありがとうございました。
蛇足です。
この「藤田が行く!」の第1号は、「第82回全日盲研・鳥取大会に参加して」でした。
藤田会長
全日盲名古屋大会への参加お疲れさまでした。いろいろネットワークが広がったようですね。
いつもながら藤田さんのフットワークの軽さ、全国組織のリーダーとし情報収集を大切にされていること、なにより会員を皆さんを大切にされていることに頭が下がります。
今後とも盲学校とも繋がっていただき、応援してくださるようお願いいたします。地域によって繋がり方は違いますが、見えない見えにくい子供たちを支えようとする気持ちは同じです。
全国音ボラネットの活動が末永く持続されること、藤田会長はじめ会員の皆さまが健康で御活躍されますことを願っています。
また、どこかでお会いすることがあるでしょう。楽しみにしております。