No.428 「アイフェスタにいがた2017」に参加

「今朝はだいぶ冷えこんだんですよ」と地元の人が言うわりには、日中は穏やかな秋日和でした。

朝7時の新幹線で新潟へ。市内にある新潟ユニゾンプラザで開かれた視覚障害者の総合イベント「アイフェスタにいがた2017」に参加するためです。

お馴染みの新潟県立西高等学校の栗川先生が実行委員長です。

式典(優秀文芸作品の表彰もありました)に続き、佐藤博志さんのヴァイオリン演奏がありました。

新潟盲学校から東京芸術大学に進み、現在は地元で活動なさっているようです。「愛の喜び」「愛の悲しみ」「愛の夢」などアイフェスタのために「愛」の名曲を披露してくれました。

しばし、癒しの世界へ。

午後からの第二部では、チャリティ上映会。映画「くちびるに歌を」、音声ガイドと日本語字幕付きのバリアフリー上映会です。この映画の存在すら知りませんでしたが、長崎県・五島列島の美しい風景と教会が印象的です。

天才ピアニストと噂される女性教師が島の中学校に赴任するところから始まります。教師も生徒も、それぞれが胸に秘めた悩みと厳しい現実を乗り越え、仲間とともに合唱コンクールを目指し、歌います。

合唱って、いいなあ、若いって、いいなあと思わず涙が出ました。感動の映画でした。

フロアには、企業や学校、団体の出展もありました。

県知事と市長の祝辞の後に音ボラネットの代表として紹介していただきました。

事前に栗川先生から「せっかくですから来賓として紹介します。励みに思うボランティアさんもいるはずですので」と、ありがたいご提案をいただいていました。

新潟県視覚障害者情報センターの「世界の名著・日本の名著」でお世話になっている狩野さんたちは、裏方で忙しそうでした。

新潟県立新潟盲学校の石畑校長先生、盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」の村山施設長(なんと私の小・中学校の同級生です)、点訳の佐藤さん、落ち着いた司会は長岡市内の個人会員・遠藤さん、みなさんと楽しく話が弾みました。

栗川先生も実行委員長としてお忙しいのに、付き合ってくださり、有意義なひとときでした。

暖かみのあるいい会でした。

もしかして、的外れでしたら申し訳ありません。
私が感じたことを最後に一言。

新潟駅のタクシー乗り場に、白杖を持った人、盲導犬を連れた人が列を作っていました。「今日は何かあるのかしら」と言う声が聞かれるほどでした。
これは当然ですが、ここに一般の人、特に学生さんや若い人も参加してくれたらよかったかもと思いました。
サイトワールドでお馴染みの新潟大学・渡辺研究室等の学生さんも出展していましたが、参加というのとは、少し違うでしょうから。

今後、演奏や上映をとりいれて、一般の参加者も受け入れていくことも大切ではないでしょうか。

先ずは視覚障害者の現状を広く知ってもらうことが、バリアをなくすことにつながるのでは。

音訳ボランティアも出展して「音訳って、朗読とは違います」と活動をアピールしたらいかがでしょうか。

これは先日の「BABAフェス2017」から学んだことです。
色んな所で連携・協力の輪が広がったらいいですね。

みなさま、お疲れさまでした。
ありがとうございました。

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