暮れも押し迫ったある日、当会事務局の例会の後、中山弁護士も加わり忘年会を兼ねた昼食会を開催。その後、HP担当の猪俣さんと新宿区内の戸山サンライズへ。
何年ぶりでしょう。「全国視覚障害教師の会」(JVT)の冬期拡大役員会のお手伝いに伺うのは。言うまでもなく視覚に障害がありながら教壇に立つ先生方の集まりです。
幼稚園や小・中・高校、大学、盲学校や養護学校など、働く場所はさまざまです。教師を目指す視覚障害学生などのみなさんも参加しています
当事務局の平井さんが長く関わってきました。その活動の一端は、「音ボラネット通信」第32号(12月12日発行)にも掲載されています。
さて懐かしい先生方に混じって新しい、それも若い先生方の姿が。若い方が増えて活気も加わり、嬉しくなりました。
そんな中にあって前回、視力が低下し、これからどうしたらいいのかと悩み・不安に押し潰されそうな若い先生のことが、忘れられませんでした。同時に先輩方が一生懸命、ご自身の体験などを伝えている姿も、目に焼きついています。
その先生が参加していました。スッキリとしたお顔で、思わず声をかけました。その後の夕食会では、教え子に英語の弁論大会等で優秀な成績をあげさせているベテラン英語教師から、熱心にアドバイスを受けていました。
2018年4月から英語教育が低学年化され小学3年生からの必修化が実施されます。この「必修」ですが「教科」ではないので教科書がなく、学習内容やテキストは学校や教員が決められます。
やりがいがあるということもあるでしょうが、現場の先生方にとっては、負担の方が大きいのではと想像します。ましてや視覚障害の教師です。
でもきっとこの先生なら、もう大丈夫です。本当ににこやかに落ち着いた姿に、思わず心の中で拍手をしてしまいました。
現実の厳しさがなくなったわけではないと思いますが、このJVTでの多くの先輩方や同年代の仲間の存在、交流と研修が大きな安心感を与えているのでしょう。
いい会です。
同行の猪俣さんはテキスト化PJの担当でもありますが、お二人の利用者と対面。喜んでいました。早くて正確なテキストデータを作ってもらい、ありがたいと、嬉しい言葉もいただいたようです。
また、読書工房の成松さんの特別講演「視覚障害者が伝えたいことと、晴眼者が知りたい視覚障害者のこと」もありました。
平井さんが講師をして育てた文京区内の音訳ボランティアのみなさんともお会いできました。
毎回、いろいろ教えていただき、励まされる会です。また来年、機会がありましたら、ぜひ参加したいと思います。
2017年も余すところ、後わずかとなりました。みなさま、大変お世話になりました。
きたる2018年が少しでも佳い年となりますように。
本当にありがとうございました。