2回続けて昼開催の馬場村塾です。
1回目は、私たちも何度かシンポジウムなどの会場として、お借りしたことのある、社会福祉法人 ぶどうの木・ロゴス点字図書館の元館長橋本宗明さんです。
過去最高の60名の参加者です。これは何を語っているのでしょうか。
おん歳87歳。やるべきことはやってきたと。14歳で終戦。天地がひっくり返るほど大変なことを経験。
更に、結核と失明。
身体的制限がある中で、頭だけが自由で、さまざま考えたと。
日本人は個ができていないとおっしゃる。耳が痛いです。
さまざまな経験を通したお話は、たいへんな時代を生き抜き、闘いの連続だったのではと感じました。
「欄干のない話」とは、橋本さんの言葉だそうです。
国鉄に責任がない事項、無責任事項と闘ってきた結果、現代のホームドア設置に繋がっています。
また、日点の書棚にある本を点訳者が持ち帰って点訳して、棚に戻す。本の選択は点訳者にあって、利用者が決めるわけではない。
時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、さまざまな理不尽なことと闘ってこられたことが、ビシビシと伝わってきます。
ロゴス点字図書館は都内で4つ目の点字図書館だった。なぜ必要か。
司教と東京都を納得させなくてはならない。
考える図書館と銘打った。
「社会福祉法人」をお金のためにとらざるを得ないと思った。お金がなければ潰れる。社会福祉法人の値打ちは考えたことがないと、言い切る強さ。
本当にすごい方です。すごすぎる人生です。
これからも若い世代にアドバイスをお願いします。